経営者としてのライフバランスを保つためのマインドフルネス計画
コロナ禍を経験し、大きなパラダイムシフトが起こっている現在、企業のかじ取りをする経営者にとって、仕事の責任を全うしながらも、自らの健康や私生活を充実させることは至難の技となってきています。
これが上手くいかないことで、病気になったり、家族の関係がこじれたりするケースも散見されます。
しかし、マインドフルネスをしっかり勉強し、それを日々の生活で取り入れることで、よりよい意思決定を可能にし、持続的に高水準のパフォーマンスを発揮しながらも、プライベートも充実させることができるようになります。
今回は、経営者としてのライフバランスを保つためのマインドフルネス計画について、3つのステップでご紹介します。
1. メタアウトカムをしっかり構築する
メタアウトカムとは、いま行っている行動や目標の背後にある、より大きな目的や最終的な成果のことです。
一般的な目標は、偉くなって故郷に錦をかざりたいとか、上司に認められて昇進したいとか、年収をいくらにするなどになりがちですが、メタアウトカムとは、本来、自分が成し遂げたい仕事というものは何だったのかを考え、さらなる上位概念、自分が本当に求めている目標のことです。
毎回、私が投稿している内容は、どちらかと言うと、テクニック的にその瞬間がマインドフルネスになることをお伝えしている内容が多いですが、さらに奥深くのマインドフルの状態にキープするには、いま、自分が本当にやりたいと心から思える、正しい目標に進んでいるということを自覚している状態を作ることが大切です。
パッシブな要素の多くは、予期不安と人間関係の悩みです。
しかし、メタアウトカムがしっかりしていると、その2つは気にならなくなります。
そして、メタアウトカムを自覚できていると、まだ、最終的な成果は得ていないけれど、それに向かって行動をおこして、成長している感覚を自覚するだけで、常時、マインドフルな状態を保つことができるようになります。
上記のような状態になると、例えば、一般的には厳しい状態(上司に叱られる、評価されていないと感じる、顧客からのクレームが来るなど)でも、自然と、それらのことが全て「勉強」だと思えてしまうようになります。
それを経て、次に成長していることを実感してしまうので、自信がつき、自分を常に褒めてあげる感覚を覚えるようになります。
私の場合は、今年60歳となり、第三の人生はこうしたいというものがあり、少々、現在の仕事から飛躍することがらですが、それに向けて、ストーリーを切り替えている段階であり、それが着実に実行され、出会う人、場面が確実に切り替わってきていることを実感している状態です。
ですので、多少の厳しい環境の中でも、マインドフルな状態を保つことができていると自覚しています。
このように「解釈」が自然とプラスに切り替わる要因は、メタアウトカムがしっかりしているということです。
2. メタアウトカムとマインドフルな状態を共有できる仲間を作る
メタアウトカムを共有する仲間がいることで、自分自身が目指す方向性を再確認でき、モチベーションが持続しやすくなります。
特に経営者やリーダーにとっては、孤独な決断を迫られることが多いですが、共通の価値観や目標を持つ仲間がいることで、迷いやストレスを軽減し、前向きな行動を取りやすくなります。
仲間と定期的に振り返りの時間を持つことで、自分の成長を確認し合い、より高い次元で目標を達成するための意欲を高めることが可能です。
また、マインドフルな状態を共有する仲間がいることで、日々のストレスや感情を言葉にして伝える機会が生まれます。
これにより、心理的安全性が向上し、自分の弱さや課題を安心して共有できる環境が整います。
特に、同じような役割や立場にいる人たちと感情を分かち合うことで、「自分だけではない」と感じ、孤立感を減少させることができます。
さらに、仲間からのフィードバックを受け取ることで、自分の状況を客観的に捉えやすくなり、冷静な判断が可能になります。
私は2週間に1度、師匠の朝妻先生のもと、多くの仲間たちと、これらを共有できる場面にいることができるので、マインドフルな状態をチェックすることができています。
3. 日々、マインドフルネスのテクニックを活用する習慣づくりを計画する。
マインドフルネスの習慣づくりは、忙しい一日をスタートする前のワーク、忙しさから頭の中を切り替える仕事中のワーク、そして最後に、就寝する前に行うワークを習慣化します。
例えば、毎朝15分間の瞑想や基本の呼吸法を取り入れることで、心を落ち着かせ、冷静な思考を保つ基盤を作ります。
そして、「マインドフルネスTODOリスト」を活用します。
それは、タスクを整理するだけでなく、それらを達成したときの感情を予習することで、ポジティブなイメージを持ちながら仕事を進めるというTODOです。
忙しい業務の合間にも、短いマインドフルネスの実践を挟むことで、心と体のリセットを行います。
例えば、2〜3分間の「4カウントブリージング」を行い、深い呼吸で副交感神経を優位にすることで、緊張を緩和し、前頭葉に血液が回りやすくします。
また、会議や商談の前後に、意識的にパノラママインドフルネスを実践することで、次のタスクへのスムーズな移行が可能です。
これにより、パッシブな感情に流されず、理性的で効率的な判断ができるようになります。
さらに、部下や同僚との対話では、相手のストーリーを理解することに勤めながら話を聞くことで、信頼関係を強化することも可能です。
最後に、一日の終わりには、自分自身を振り返り、心と体をリセットする時間を持つことが大切です。
きちっと湯船に浸かって体幹を暖めて、少し経過した後にベッドに入り、就寝前10分間のボディスキャンを行ってから寝ます。そうすると、ボディスキャンの途中で寝てしまうほどの深い睡眠を促します。
これにより、翌日のスタートがスムーズになり、ライフバランスがより持続可能なものとなります。
結論
経営者としてのライフバランスを保つためには、マインドフルネスを日常に取り入れることが非常に効果的です。
自分の人生で、メタアウトカムとは何かを確信し、朝、昼、晩のワークを組み合わせることで、ストレスを軽減しながら、次の日の仕事と私生活のバランスを整えていきましょう。
そして、これらのことが良く理解し合える仲間を作り、共有することで、持続可能なマインドフルな状態を構築しましょう。
もうすぐ、2024年は終わりますが、2025年は、自分なりのマインドフルネス計画を立てて、持続的に高水準のパフォーマンスを発揮できる状態を作っていきましょう。
公式LINE
下記の公式LINEにて、マインドフルネスについて無料で動画を見ることができます。(15分×4本) ご質問がある方は気軽に公式LINEにご連絡下さいませ!(自動返信が返りますが、あたらめて応対いたします。)
https://lin.ee/a85RBDx