見出し画像

花粉症に効いたのは・・・

クシャミ・鼻水の花粉症で医者にかかったところ、全く予想外の解決法が提示された話。ちなみに花粉症歴は40年近くです。

◾️とっても苦しい花粉症生活

子供の頃からの花粉症患者だった。特にひどかったのは小学校から高校にかけて。クシャミと鼻水が止まらなくなり、目の前にティッシュの山がすぐ出来上がる。

それ以上に厄介だったのが、目とノドだ。例えば目。かゆいと思ってかいてしまったら最後、そのかゆみは止まらない。途中で目薬をさしたって、もうそんなものでは収まらない。

まぶたの上から指でこすり、目頭を指先でグリグリする。かゆみは次第にエスカレートしていき、やがて痛みに変わる。その頃にはもう眼球の周りはブヨブヨ。目元はすっかり腫れている。

ノドも似た様なものだ。最初は、ほんの少しのかゆみだけ。だから舌でノドの壁をこすってみる。すると一瞬だけかゆみが消え、やがてもっと強いかゆみが襲ってくる・・・。

◾️本番は布団に入ってから

クシャミや鼻水に苦しむのは1日中。でも不思議なことに、目とノドの症状が出るのは、たいてい夜だった。

そしてどういうわけか、布団に入ってしばらくすると、まるで待ち構えていた様にかゆみがやってくる。

もちろん、医者から薬はちゃんともらっていた。鼻水を止める薬、かゆみを抑える薬、点眼薬など色々ある。

それでも一度かゆみが発動したら、もう止まらない。花粉症の時期は夜が憂鬱で、いつも寝不足だった。

◾️今年は当たり年?

大人になるにつれ、ひどい症状がなくなった。ほぼ無症状の年もあり、治ったのかと思わず錯覚してしまうほどだ。

しかしそんなに世の中は甘くない。年によっては、クシャミ・鼻水に相変わらず悩まされる。ただ幸いにも、ここ数年は特に苦しむことも無かった。

しかし残念ながら、今年は当たり年かもしれない。つい先日、家族で春の野山に散策に行ったところ、帰宅後はクシャミ・鼻水のオンパレード。ピンチ到来だ。

◾️我が家の強い味方

幸いなことに、その翌日は義母の通院日だった。義母は軽い認知症。症状が進行しない様に、定期的に診てもらっている医者がいる。

この先生は内科が専門だが、原因治療に力を入れている。だからただ単に薬を出すのでなく、病気の原因をどう取り除くかをアドバイスしてくれるのだ。

それがなかなか的を得ているので、義母の付き添いがてら自分も時々受診している。今回も花粉症にどんな診断をするのか、興味深々で先生に相談したみた。

◾️くしゃみ・鼻水の原因はまさかの・・・

処方されたのは、鼻水止めでもクシャミ止めでもなく、腸の状態を整える漢方薬。腸の状態が乱れているとの見立てだった。

「最近、小麦を多く摂っていませんか?」そう聞かれた時、心当たりはあった。確かにこのところ、会食などでパスタやパンを多く食べる機会が続いている。

先生によると、今回の僕の場合、小麦に含まれるグルテンが腸に炎症を起こし、体の免疫力に影響を与えていたらしい。つまり花粉がきっかけではあるものの、くしゃみ・鼻水が出る背景には、小麦が関係している様だ。

我が家では小麦アレルギーの息子に合わせ、なるべくグルテンフリーの食生活にはしている。しかしこれまで小麦による自覚症状がなかったので、まさか自分がという気持ちだった。

それ以来、小麦をなるべく控え、漢方薬で腸の状態を整えるようにしている。するとクシャミ・鼻水も止まってしまった。不思議なことだ。

◾️自分をどれだけ律せられるか

この話には続きがある。すっかり花粉症が治ったと思った僕は、若い頃にお世話になっていた人に会いに、家を数日間空けた。十数年ぶりの再会は楽しく、小麦(麺類・パン・ビール)もしっかり摂った。

そして家に戻ってきた頃から、またクシャミと鼻水が始まった。しばらくはグルテンフリーと漢方薬の生活が続きそうである。


いいなと思ったら応援しよう!