3駅離れた保育園に通い続けた4年記
はじめに
私には5歳になる娘がいます。
夫婦共働きのため平日は保育園であずかっていただいているのですが、この保育園がとても遠いのです。
自動車通園は禁止されているため、それ以外の方法で今まで通園してきました。そのあたりのことを詳しく書いていこうと思います。
娘1歳半、保育園の抽選にハズレる
妻が育休を終え職場復帰するにあたり、4月から娘を保育園に預けることにしました。
しかし、私達が暮らしていた自治体は近年人口が急激に増え続けている地域で、かくいう私達も数年前に引っ越してきました。
「子育てのまち」と銘打ってとても人気の地域でしたが、一方で急激な人口の増加に公共機関が追いついていないのも事実で保育園もその一つでした。
保育園の抽選のために市役所に必要書類を提出して、なるべく家の近くの保育園に希望を出します。
しかし、結果は全滅でした。
そこで、2回目の抽選では夫婦ともに乗り換えのために利用している駅の周辺で希望を出しました。人口の密集地域で保育園もたくさんあります。
その中から、なるべくまだ空きの多い保育園を探して希望をだしました。
その結果、なんとか入園が決まりました。
保育園までの道のりは、家から最寄り駅までが大人の足で徒歩10分。そこから3駅電車に乗って、乗り換え駅から保育園までがまた10分程度でした。
娘は8月生まれでその当時約1歳半。
歩けるようになってまだ間もなく、言葉もほとんど喋れません。
まだまだ、赤ちゃんでした。
様々な不安を抱えながら娘の保育園生活が始まったのです。
徒歩と電車での通園~抱っこ紐編
娘は当然まだ長距離を歩くことはできません。
少しずつ歩かせて、歩く練習をさせるつもりでしたが、基本は抱っこで通園しないといけません。
娘の体重は平均よりやや重かったため、1歳半ころで11kg程度でそこからどんどん重くなっていきました。
この頃こだわったのが抱っこ紐です。
重い娘とたくさんの保育園のお荷物を抱える上で必需品でした。
ただ、抱っこ紐にもたくさんの種類があります。
ガッチリ固定するタイプから、ウエストポーチのようなものに乗せるタイプ、大きな輪っかのような形状で肩から掛けるタイプなどです。
通園の道中は、電車の車内や休憩のために娘を頻繁に上げ下ろしするので、ガッチリ固定するタイプは不便でした。
また、身体へのダメージもそれぞれのタイプで異なるため、試行錯誤しながら何度か買い替えたのを覚えています。
徐々に追い詰められる、夏
この抱っこ紐での通園は思いの外過酷でした。
身体が慣れてきて筋肉がついても、娘はどんどん重くなっていくのでプロテインをいくら飲んでも間に合いません。
まるで忍者が成長する木を飛び越えながら跳躍力の訓練をするようだと想像しながらも、いつかきっと無理がくるという予感がしていました。
もちろん、娘も少しずつ長い距離を歩けるようになっていきますが、体調や機嫌もありますし、夏や冬の気候が厳しい時期などは特に歩かなくなってしまいます。
そして、娘が3歳になった夏。
厳しい暑さと日差しの中を15~6kgになった娘を抱っこして歩いていて、信号待ちのために交差点で立ち止まると、その瞬間ふっと意識が飛びそうになりました。なんとか持ちこたえますが、そんなことが頻繁に起こるようになって本当に限界だと思いました。
徒歩と電車での通園~ベビーカー編
様々な方法を検討した結果、次に考えたのはベビーカーの利用です。
ベビーカーも保育園には預けられないため、折りたたみできるベビーカーを購入しました。
娘を保育園にあずけたあと、乗り換え駅のコインロッカーにベビーカーを預けて出勤するという流れです。
1日400円のコインロッカー代は痛かったですが、さすがに体力的な限界だったためこれで断然通園は楽になりました。
ベビーカーは電車や駅を利用するうえでは少し不便なことが多かったですが、その分荷物をひっかけることができたりしてかなり重宝しました。
電動自転車という選択
電動自転車という方法は比較的はじめから検討していたものの、なかなか実行にはうつせませんでした。
まず、Googleマップで調べてみると保育園まで45分も時間がかかってしまうようでしたし、道が細く車通りが多いため危険だと思っていたからです。
しかし、娘が4歳半になるころ、私と妻が自転車が共通の趣味だったため、みんなでサイクリングに行きたいねという話になり、そのために電動自転車を購入しました。
そして、一度試しに保育園まで電動自転車まで行ってみることにしたのです。
すると、信じられないことにわずか30分ほどで到着してしまいました。
道中も特に危険は感じませんでした。
そして何より、電動自転車での移動が非常に楽でした。
ベビーカーとはいえ、重い娘と荷物が乗った状態で歩き回るのは意外と体力を使っていたようです。
それ以来、我が家では保育園はほぼほぼ自転車通園となりました。
今までの苦労はなんだったのかと思うほど、電動自転車は快適でした。
まとめ
紆余曲折しながら通園を続けてきましたが、卒園までまだあと1年半ほどあります。
途中で転園を考えた時期もありましたが、娘が大きくなるにつれて友達との関係性ができてきた時期でもあったので通い続けることになりました。
(そもそも、近くの保育園には未だに空きがない)
そして、何よりも今私が思うことは電動自転車は素晴らしいということです。
まさに文明の利器というにふさわしいでしょう。