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60代会サラリーマンが3ヶ月で体力年齢を5歳若返らせた具体的な方法
「もう遅すぎる」なんて、誰が決めたのでしょうか。私は60歳のとき、人生で初めて本気で健康と向き合うことを決意しました。きっかけは、同期入社の親友が突然の病で緊急入院したことでした。その時の主治医の言葉が、今でも耳に残っています。
「毎日の小さな習慣が、人生の質を大きく変えるんです」
当時の私の健康診断の数値は、まさに危険信号でした。血圧は145/95、体重は75kg、内臓脂肪レベルは12。
医師からは「このまま放置すると、深刻な事態になりかねない」と警告を受けていました。営業職として毎日顧客回りに追われ、運動する時間も気力も残っていない。そんな言い訳を繰り返す日々でした。
しかし、友人の入院をきっかけに、具体的な行動を始めることにしました。最初に取り組んだのは、通勤時間の活用です。駅まで徒歩20分の道のりを、あえて30分かけて歩くようにしました。意識的にいつもの歩幅より大股で、ゆっくり歩く。
しかも、後ろ足は少し蹴るイメージで歩く。この小さな変化が、驚くべき効果をもたらしたのです。
1ヶ月目は、往復で計1時間のゆっくりとした歩行を毎日続けました。この時点で既に、体重は1kg減少。血圧も140/90まで低下しました。
2ヶ月目からは、往路だけ少しペースを上げることにしました。駅までの道のりを25分で歩く。息が少し上がる程度の速さです。すると、体重はさらに2kg減少。血圧も135/85まで改善されました。
3ヶ月目には、往路は早歩き(20分)、復路はゆっくり(30分)というパターンを確立。この頃には、体重は72kg、血圧は130/80まで改善。病院で測定した体力年齢は、なんと5歳も若返っていたのです。
ポイントは、「無理をしない」ことでした。たとえば、雨の日は駅の近くまで車で行き、駅構内だけを歩く。体調が悪い日は、全行程をゆっくり歩く。そんな工夫を重ねることで、3ヶ月間、一日も欠かさず続けることができました。
忙しい営業スケジュールの中でも、この習慣だけは守り通しました。なぜなら、これは単なる運動ではなく、自分の人生を変える大切な時間だと考えていたからです。実際、この習慣は私に「毎日の小さな努力が、必ず結果につながる」という確信を与えてくれました。
今、私は60代半ばを迎えていますが、あの時始めた習慣は今でも続いています。そして、それは単なる健康維持以上の価値を持っています。新しいことに挑戦する勇気、継続する力、そして何より「まだ変われる」という希望。これらすべてを、この習慣が教えてくれたのです。
年齢は決して制限ではありません。むしろ、豊かな人生経験と組み合わせることで、より賢明な健康管理が可能になるのです。あなたも、今日から自分なりの「健康リセット習慣」を始めてみませんか?