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【追悼】アラン・ドロンを偲んで彼の代表的な作品を鑑賞してみた。『太陽がいっぱい』『地下室のメロディー』映画感想文。#夏に観たい映画

先日アラン・ドロンが88歳で逝去した。日本人にはなじみ深いフランス映画界のレジェンド俳優だ。名前はよく知ってる、たぶん若い人を除けば大半の日本人も知ってると思う。昔のイケメン、ハンサム俳優の代名詞だ。それがゆえにかどうか作品は観たことない。どうせ外見至上主義の人たちが観るものだと思って敬遠してたのかもしれない。『太陽がいっぱい』の同原作の映画マット・デイモン主演の『リプリー』は昔見た覚えがある。良作だった。ネットフリクスのリミテッドシリーズにドラマ『リプリー』があるがそれは未見だ。アラン・ドロンが観たくなってきた。


『太陽がいっぱい』主演アラン・ドロン 原作を書いたパトリシア・ハイスミスのことが新聞の文化欄に載っていて、彼女がドロンの演技を絶賛していたそうで実際には、マット・デイモンのバージョンの方がずっと原作に忠実だそうです。

『太陽がいっぱい』(たいようがいっぱい、原題:Plein Soleil)は、1960年フランスイタリア犯罪映画パトリシア・ハイスミスの小説『太陽がいっぱい』(旧名『リプリー』)を原作とした、ピカレスクサスペンス作品、ルネ・クレマン監督の代表作の一つ。音楽はニーノ・ロータで主題曲は有名になった。主な出演者はアラン・ドロンモーリス・ロネマリー・ラフォレ[。この作品はアラン・ドロンがフランスだけでなく、世界的なスターになるきっかけとなった作品である。

あらすじ・ストーリー
貧しい青年トムは、富豪の友人フィリップの父に頼まれ、彼を連れ戻そうとナポリに赴く。しかし、フィリップに怒りと嫉妬を覚えたトムは、彼を殺害。そしてトムは身分証の偽造や筆跡の練習をし、フィリップに成りすまして財産を奪う計画を実行する。

U-NEXTで鑑賞。いやー、良かった。面白かったです。若きアラン・ドロンが美しくて演技力も相当高い。序盤は青春映画的な展開で無軌道な若者のふざけた奔放な行動が繰り広げられる。トムのファッションもさりげなくていい感じです。現代ならユニクロのサックスブルーのオックスフォードボタンダウンシャツにベージュのスリムフィットチノを合わせたみたいなシンプルな量産系の定番コーディネイトなのですがドロンが着ると最高にかっこいいのです。ドロンのほかの映画もそうですがファッションはシンプルイズベストなんだなと。ドロンはそれを着こなしてるという一言に尽きます。

フィリップ役のモーリス・ロネのいかにもお金持ちな感じのファッションもいい。
ヒロインでマルジュ役のマリー ラフォレの赤いボーダーシャツがキュート。劇中他の衣装も洗練されててオシャレでみんなかわいい。


ゴッドファーザーの音楽で有名なニーノ・ロータのテーマ曲も物悲しくも美しい。ストーリーと撮影現場のイスキア島の美しい自然によく合ってます。

女と金が欲しい、それだけで僕は人を殺した・・・
※ここからネタバレ注意↓↓↓


ハラハラ、ドキドキの展開で目を離せません。金と女を手に入れ完全犯罪達成を目前にしたトム。しかしそうは問屋が卸しません。天知る地知る我知る人知る。太陽は知っていた。そして衝撃のラスト。良い映画でした。



続いて『地下室のメロディー』

名匠ヴェルヌイユ監督が、ギャバンとドロンの二大スターを共演

『地下室のメロディー』(原題:Mélodie en sous-sol)は、1963年製作のフランス映画アラン・ドロンジャン・ギャバンというフランス映画界の2大スターが共演した犯罪映画。

あらすじ・ストーリー
五年の刑期を終え出所した老ギャングのシャルル。彼は青年フランシスと組み周到な計画を立てて、再びカジノの現金を強奪する。そして、計画は成功したかに思えたが......。

HULUで鑑賞。スタイリッシュなモノクロ映画。これもドロンのすばらしい演技。チンピラ感がでててカッコいい。とういうかドロンはもともと素行はよろしくない若者だったみたいで地で演じてる感じなのかな。物語はいたってシンプルなギャングのカジノ強奪話の古典。『ミッションインポッシブル』や『オーシャンズ11』シリーズに影響を与えた作品です。フレンチジャズのテーマ音楽も最高です。テレビとかでみんな聴いたことあると思います。タバコ吸うシーンがやたら多い。それがまたカッコいい。そして強奪の結末は・・・ちょっと間抜けですが。。そこがまたいい。


アラン・ドロンの鋭い眼の演技。ドロンは決してルックスが良いだけの俳優ではなく素晴らしい演技力を兼ね備えた役者だったことを改めて知りました。




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