見出し画像

秋の始まり

連なった山が遠くに続いている
あの窓から見える風景を思い出す。

秋の訪れはいつも、
つん、と澄んだ空気を纏っている。
囲まれた山々から木々や土の匂いが運ばれてきて、緑が染み付いた新鮮な匂い。

8月よりも薄くて淡い水色をした空は、どこか高く見える気がして。
1.2.3と数えて空気を目いっぱいに吸い込む。
肺に柔らかく広がる、ほんの少しの冷気を含んだ空気。

わたしの秋の記憶、育った街。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?