換気扇、 付けっぱなしのテレビ、 遠くに鳴ってる車が走る音。 眩いきらめきで世界を連れ去って
12月の夜の隅に残る まばらなスウィーツ 欠けた耳のトナカイと 不揃いなくらいが丁度良い
伸びかけた 手と手の隙間 拾えなかった涙 いつか僕が海を作るから
不意に思い出す銀杏の香り、いつの間にか通り過ぎた秋
深爪で 弦を弾くような夜 あなたの中に 宇宙を見つけた