165名規模の『望年会』から振り返る、リンクスの"未来への投資"|2024年総括
あと10日ほどで、2024年が終わる。リンクスの「望年会」も12月14日に終え、すでに年内最後の出張も終えた。少しずつ、新年という節目が近づいているのを感じる。
僕にとってこの1年は、noteでの発信をはじめ、さまざまな活動をスタートさせた一年だった。今回は、2024年の振り返りをしていこうと思う。
「社員は家族」からはじまる、165名での望年会
リンクスの全社望年会を12月14日に開催した。この望年会では、1年間の会社の成長を感じられた。
参加者は総勢165人。職員だけでなく、職員のパートナーや子ども、両親なども参加してくれた。前年と比べて、参加者は20名増え、レクリエーションの景品総額は前年の50万円の2倍、つまり100万円になった。
望年会の内容は、基本的には景品をかけたゲーム。景品が多いこともあって、18時から21時までの時間のほとんどをゲームが占めていた。望年会の前にも2時間半ほどボウリングを楽しんだ。もちろん、費用はすべて会社持ちだ。
社員の大切な人を含めて望年会を行う根底には、僕の尊敬する経営者である松下幸之助さんの「社員は家族だ」という考えがある。
社員が家族であれば、社員の大切な人たちも当然家族。だから僕は、職員のパートナーの名前や家族のこともできるだけ把握して、そこを含めて大切にしてきたつもりだ。
だから、望年会に職員のご家族など大切な人が来てくれるのは、とても嬉しい。僕がその大切な人たちを知ることにもつながるし、職員の大切な人にもリンクスのことを知ってもらえるからだ。
たとえば職員がリンクスをやめることを考えた時、家族全体で、またはパートナーなど大切な人と一緒に、そのことについて考えてもらえるかもしれない。これは何もご家族やパートナーに引き留めてほしいからということではない。転職という、人生における大きな意思決定を、大切な人と一緒に深く考えることができるし、それによってより良い意思決定ができるのではないかと思うのだ。
だからこそ、今後もこういう場作りは続けていきたい。今回の望年会でも、はじめて話す人も含めて、久しぶりにたくさんの職員と話ができた。すべての卓を回って参加者全員と少しずつ会話しつつ乾杯をするなど、とても充実した時間だった。
ちなみに来年は、新施設のオープンが決まっていることもあり、望年会の参加者は今年より100名弱増えることとなりそうだ。那覇市ではなく、沖縄県中部に事業所を設けるため、地域別に2回の開催もいいかもしれない。
一方で、全員で集まって「こんなに職員がいるんだ」と感じてほしい気持ちもある。どんな形になろうとも、また来年も職員に楽しんでもらえるような企画ができればと思う。
未来の収穫に向け「種まき」に取り組んだ2024年
僕自身のことを振り返ると、2024年は、2023年と比べて予定の多い一年だった。Googleカレンダーを見てみると意図的にではあるが出張は減り、その分、日々の現場確認の打ち合わせが増えていた。新施設オープンに向けた外部とのミーティングもたくさん行っていた。
長期的な効果・成長を見据えた「種まき」にも多く取り組んだ年だったと思う。
このnoteにおける発信も、スタートさせたのは今年の3月からだ。9ヶ月ほど取り組んでみて、少しずつ効果が出てきているのを感じる。コンスタントに「スキ」を押してくれる人も増えてきたし、「スキ」を押していなくても、読んでくれている人もいる。採用活動をしていると「noteを読んで共感しました」と言ってくれる人との出会いもある。
まだまだ「種まき」の段階だと思っている。これからも継続していくことで、来年以降の採用活動にも効いてくるはずだ。
noteでの発信と同時に、「リンクスでの働き方やキャリアパス、採用募集について紹介するインスタグラム」も準備しているところだ。想定外だったのだが、18〜24歳の方にもたくさん見てもらえているため、今後はその世代にも喜んでもらえるコンテンツを更新していこうと思う。来年からがっつり予算をかけて取り組んでいくので、もしどこかで見かけたら応援いただけるとうれしい。
社内では、幹部社員たちにコーチングなどを学んでもらう外部研修も、夏ごろからスタートした。さらに、新規事業である歯科経営のための勉強会へも参加した。こうして振り返ってみると、本当にたくさんのことをやってきた一年だった。
そのなかでも印象深いのは、5月の中期経営計画発表会だ。リンクスでは、中期経営計画の発表をオープンな場で行っている。この取り組みを始めた頃の参加者は30人ほどだったが、50人、100人と増え、今年は170名もの人が参加してくれた。
外部の人もたくさん来てくれたし、数字の発表だけでなく、「承認」や「対話」などの大切にしていることについても、外部にも伝えることができた。また、施設長たちの発表も素晴らしく、みんなにとってもいい経験になったのではないかと思う。
実際に「よかった」と施設長のプレゼンを評価いただく声も去年以上に多く、幸せな気持ちになった。自分が褒められるよりも、職員たちが褒められるほうがうれしいからなおさらだ。
一方で、職員の参加者は10名ほど。外部からの注目を感じる機会にもなるため、来年はもっと多くの職員たちにも参加してほしい。規模もより拡大し、こちらもリンクスの一大イベントとして成長させていきたい。
自分磨きから生まれた福利厚生
ところで、僕の今年の目標は「磨」だった。実際に、「自分」も職員をはじめとする「他人」も「会社」も、たくさん磨けた1年だったと僕としては思っている。
自分磨きの核となっているのは、週3回通っているパーソナルジムだ。通い始めたのは去年の7月からだが、今年に入って、もともとの週1〜2から週3へ頻度を増やした。通う回数が増えただけでなく、取り組むメニューの負荷も高くなった。
その甲斐あってか、久しぶりに会う人には、ほぼ確実に「痩せました?」と言われる。実は体重自体はあまり変わっていないのだが、姿勢も含めて見た目には変化が現れている。自分でも写真を見て「変わったな」と感じるくらいだ。
運動は、見た目の変化以外にも、介護職の人が悩まされやすい腰痛の予防など身体的な健康につながる。また、幸福物質が出て精神的にもいい影響がある。そこで少し前から、僕の通うパーソナルジムの会員となれる制度を福利厚生として導入した。実際にすでに通っている職員も多く、「やってよかったな」と感じている。
2025年も、沖縄県内の平均水準より高めに給与を設定することは続けつつ、こうした心や身体に良い福利厚生も充実させて、職員たちの豊かさをより高めていきたい。
こうした物心両面からの豊かさを追求する制度を気に入って、夫婦共々リンクスで働いてくれている職員も何組かいる。僕自身、夫婦で働いてほしいと思っているので、とてもうれしい。
夫婦で働いてほしいのは、ともにリンクスで働いてくれれば、沖縄の平均水準を大きく上回る世帯年収が実現できるからだ。それによって、家族として見える景色や経験できることは大きく変わるだろう。
金銭的に余裕があれば、心の余裕にも目を向けやすい。それが、自己研鑽や経験の豊かさへの投資につながることもある。だからこそ、その余裕を得るために、リンクスで働いてほしいのだ。
やっぱり「理念」と「行動指針」が肝
もちろん僕たちもまだまだ成長過程にある。ついこの間も、妻のみゆきと「介護経営って大変だね」と話したばかりだ。これから組織が拡大していくなかで、どの施設でも同じ水準の介護を提供し続けるためには、仕組み化が必要になる。
しかし介護とは、マニュアルに沿ってやればいいだけではない。決められたことだけでなく、その日の利用者さまの感情に合ったケアをしていくことが求められる。この個々人に対する臨機応変なケアと、仕組み化をどのように両立させるかについて話していたのだ。
このジレンマがあるだけでなく、介護保険法が改正されたり、認知症など医学的な研究が発展したりするたびに、対応していく必要がある。つまり一度仕組み化して終わりではなく、変わり続けることも求められるのだ。
そのなかで、どのようにして組織が拡大しても質を維持し続けられる仕組みを作るのか。現在考えているのは「やはり理念と行動指針が鍵ではないか」ということだ。
リンクスの理念は、「自他を認め成長し利他の心で動く 豊かな心で共に生きる」、そして行動指針は、「直接伝える」「傾聴と承認」「否定しない」「主語は『私』」「感謝と謙虚」「笑顔で挨拶」の6つだ。
職員間でも利用者さまに対しても、この理念や行動指針に沿って行動できていれば、心理的安全性の高い職場が実現する。この心理的安全性こそが重要ではないかと、僕は考える。
心理的安全性が高ければ、たとえ何か変化があったとしても、それにどう対応するべきか自分の意見をきちんと発信できる。正解が多種多様だという前提のもと、みんなが意見を発信して、利用者さまに提供するケアについて話し合うことができる。
その話し合いがあれば、施設や人によってやっていることは少し違ったとしても、質の高いケアを提供することは続けられるのではないだろうか。
そして心理的安全性の高い職場であることは、もちろん職員自身の働きやすさにもつながる。だからこそ僕ができることは、どんなに人や施設が増えても、安心してアウトプットできる環境を整え続けられる仕組みづくりではないかと考えている。
また、来年はメディアにもどんどん出ていくし、種まきしたものを生かしてドライブをかけていく年でもある。多くの人の目に触れる大変さも経験するかもしれないが、それも良い経験と捉えながら、2025年も駆け抜けたい。
▼僕の自己紹介noteです。興味をお持ちいただいた方は、読んでいただけるとうれしいです。
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書き手 えなりかんな
聞き手・編集 サオリス・ユーフラテス