花こよみ 二十四節気 晴明
二十四節気とは、なんですか?と思われた方もおられると思いますので、
簡単にご紹介いたします。
1年を24等分した季節の呼び名のことで、立春、立夏、立秋、立冬という季節の始まりを含めた奇数番めの季節を「節」
春分、秋分、夏至、冬至などの偶数番目にあたる季節を「中気」と呼び
これらを合わせて「節気」と呼んでいます。
今は、春なので春の季節にあたるものを挙げてみます。
1・立春 りっしゅん 2月4日頃 節 季節の始まり
2・雨水 うすい 2月19日頃 中気
3・啓蟄 けいちつ 3月5日頃 節
4・春分 しゅんぶん 3月21日頃 中気 季節のピーク
5・晴明 せいめい 4月5日頃 節
6・穀雨 こくう 4月20日頃 中気
この二十四節気を捕捉するものとして別に、節分、彼岸、八十八夜などの「雑節」があります。これらは今でもよく知られています。
1872年(明治5年)にグレゴリオ暦が定められるまでは、太陰太陽暦が使われていて、その中にこの二十四節気が取り入れられていました。
いわば、二十四節気は農業用カレンダーの様なものでした。
どの節気にどんな作業をすれば良いかということです。
とこんな感じで、伝わりましたでしょうか。
今日が4月15日なので今の時期は、清明にあたります。
晴明とは、清浄明潔を略した言葉で青葉が出て燕がやってくる季節です。この頃になると一気に草花が咲き乱れてきます。
もう藤の季節です。
「吹き散る」というのが名前の由来とされています。また、
風で藤の房が揺れ動く様を「藤波」と云って春の季語になっています。
そして小さな草花も懸命に咲いています。
人目に付かない植え込みの下の方(あまり陽の当たらない場所)でも花は頑張って生きています。こんな姿を見ると、微笑ましくなり、また励みにもなります。人だって、多くの人には知られずに、近しい人からも気にもされず相手にもされず生きているかも知れないけれど、1000人に一人。いや100人に一人ぐらいはその存在に目を留めてくれるのかなぁ・・・・と小さな草花を見て感じます。
そして、鳥たちも食べ物を探していました。
最近は温暖化のせいなのか椿がまだ咲いています。
二十四節気では、椿は大寒の季節で1月20日頃の花です。
そしてボタンも咲いていました。
ボタンは穀雨の頃4月20日頃の花です。ちょっとフライングかな。
ボタンについては次回の記事で詳しく説明します。
椿も散って、土に帰り、新たな生命へと繋げてゆくのでしょう・・・
晴明の節気ゆえに。
おあとがよろしいようで!
今回はこの辺で、
お読み頂き、ありがとうございました。