あなたはどちら派?将棋に強くなるための早道2パターン
こんにちは!
今日は、将棋に強くなるための方法として、とくに級から段になりたい人がどのようにすれば早く段位になれるかを私なりに解説したいと思います。
これはあなたがどちらのタイプかによって勉強パターンが変わります。1つづつ説明していきますね。
1、どちらかというとロジカル思考の強い人
このタイプの人は、物事をひとずつ丁寧に積み上げていくのが得意な人です。よくプログラマーの人やエンジニアの方に多くみられる傾向です。
このような傾向の方は、将棋に関しても、ひとつずつ抑えながら進むのがいいでしょう。とくにおすすめなのが、
棋譜並べ
です。これは、ひとつずつ確認しながら進めていく人、ロジカルに物事を考えていく人にとっては最も勉強しやすく、強くなるのに最適であると思われます。
この棋譜ならべの際に、必ずプロの対局をならべてください。とくにみなさんが好きな棋士の方や、名局とよばれる棋譜をならべるとよいでしょう。
こういうと、必ず返されるのが、
「えっ、でも初心者はプロの棋譜だと難しすぎませんか?」
という反論です。もちろん難しいのですが、なぜこれをおすすめしているかというと、わからなくても手筋を自然になじませるためです。
これを何回も行っていると、羽生さんの指す手がだんだんとなじんできます。加藤一二三さんの手が自分に入ってきます。
はじめはわからなくて全然いいんです。ただそれを並べるだけ。眺めるだけで全然OKです。でもそれがだんだんとなぜこの手を指したのか、自分が強くなるにつれてわかってきます。
私は、自分自身ロジカルタイプではなく次にご紹介するタイプなので、あまりこの練習はしないのですが、それでも終盤だけは羽生さんの棋譜を並べて感覚を確かめたりします。
これを行うとなぜか不思議なのですが、直後の対戦で必ず勝てるのです。プロの手の感覚になっているからだと思いますが。
このように、自分がロジカルタイプだと思われる方は、まずこの棋譜並べから行ってみてください。
その際には、ぜひ定石もあわせて覚えていくといいでしょう。
定石とは、これまであみだされてきた最善手のことです。例えば、四間飛車をするにしても、すでに途中まではどの手が最善手であるか決まっています。
相手がこの手をいくと、自分はこの手、というふうな手がすでにある程度確立しています。それを棋譜を並べながら、学ぶとよいでしょう。
とくにプロの戦いだと途中までほとんど同じです。駒のさばき方も勉強になります。
というわけでロジカルな人におすすめなのが「棋譜並べ」ということでまずはご紹介しました。ほかにもいろいろありますが、今回はとくに重要なものとしてご紹介しました。それでは次のタイプをみていきますね。
2、どちらかというと感覚的で、アイデア・発想が得意な人
この感覚的に物事をとらえる人というのは、アイデアだったり、直感できめていったりするタイプです。私はこのタイプです。あまりひとつひとつ積み上げるのが好きではなく、一気にいきたいタイプ。
このタイプの人は、棋譜並べはきっとあまり好きではないと思います。
というのも面倒くさくなり、せっかくの将棋のおもしろさを味わえないと思うからでしょう。楽しいところだけをみたい、というのが特徴ではないでしょうか。
このタイプの場合のおすすめは、
終盤の勉強をする
です。たぶん序盤はあまりおもしろく感じないと思うので、終盤の詰将棋や寄せ、詰めろのかけ方、次の一手などを勉強されるといいでしょう。
これらの勉強はとてもパズルぽいものばかりです。どちらかというとアイデアや発想が必要になったりするものばかりです。
この終盤を勉強する中で、将棋のおもしろさをあらためて発見できると思います。はっきりいって終盤よりおもしろいところはありません。
しかもやはり終盤が強いと、序盤で不利であったとしても逆転できることが多くなります。
実際に私自身、序盤があまり強くなく、いつも父親に「序盤が弱すぎる」と馬鹿にされていました。しかし、終盤でいつも逆転していたので、勝率は私の方が上でした。
また意外と、終盤が得意という人の方が少ない気がします。私が会ってきた中で数々の強い人をみてきましたが、みなさんロジカルパターンの人たちで序盤から着実に積み上げていく人たちでした。そのような人たちでも終盤はやっぱり難しいと言っている人が多かったのです。
私が感じるのは、序盤と終盤では使う脳が違うということです。
序盤、中盤あたりまではどちらかというと左脳的(ロジカル思考)、終盤はどちらかというと右脳的(発想、アイデア)なのです。
このように使う部位が違うため、みなさんが得意とするところも違うと思い、今回勉強の仕方も分けてみました。
自分が得意とする頭の使い方で勉強する方が、上達に関して圧倒的に早いと思うからです。
というわけで、アイデア・発想型の人は終盤を中心に勉強されることをおすすめします。
とくに詰将棋ははじめ、5手詰めくらいまでのものをするとよいでしょう。5手詰めのものでも骨のあるものがありますので、そういうものを何回も行っていると、読みが正確になってきます。これはおすすめです。
3、まとめ
さて、今回はざっくりと2つのパターンに分けて説明してきました。いかがでしたでしょうか。自身がどちらのタイプかを判断することが重要です。得意な勉強法でやっていく方が、伸びも早いです。
みなさんが自分に合うと思う方法で試してみてください。もし自分に合うのがどちらかわからない場合には、まずどちらとも試してみてください。そして試して、楽しいと思える方で進めてください。楽しいと思えないと長続きがしないからです。
ぜひ楽しんで、級位から段位を目指しましょう。まだまだおすすめの勉強法やコツはありますので、随時ご紹介していきますね。
それでは今回はここまでにします。最後までお読みいただきありがとうございました!