アンチヒーロー 第7話
アンチヒーロー 第7話
神宮 みかん
裁判官のバッチである『八咫鏡』の意味を知りたくて三省堂国語辞典を開いた。
辞書における項目があるはずの1557頁には『八咫鏡』はなかった。
でも、偶然1556頁に図柄とともに『弥次郎兵衛』(半円の形に広がった両うでをつけた人形のおもちゃ。バランスがとれているのでたおれない)という項目を見つけた。
劇中「はて?」「ふざけないで!」というやり取りがあった。暗に法曹に携わる二人は朝ドラを見ていることを意味する。
人は育ってきた環境で似てしまう。似ているがゆえに羨ましくなり疎ましくなる。
「八咫鏡」をつけて善良を導く裁判官の法を利用する闇。
アンチヒーロー。『弥次郎兵衛』のような視点から、制作サイドが創作するドラマが来週も放送されることを楽しみにしている。
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