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【2022年最新】現役百貨店マネージャーが教えるマネジメントスキル。中間管理職にとって大切な3つのミドルマネジメントスキル
こんにちは!
今日は都内百貨店でマネージャーとして働いている私のマネジメントについて書いていきます。
マネジメントは組織に属する中間管理職の方なら避けては通ることの出来ない業務かと思います。
早速ですが、皆さんはマネジメントがしっかり出来ていますか?
最近、離職率が高くなってませんか?
自身が所属する組織の社員(部下)や若手社員の育て方や接し方で悩んでませんか?
今回はこれらの悩みを解決できるように私が実践しているマネジメントを紹介します。
私自身、30代半ばの一般的な中間管理職です。
もちろん上司がいて、年上、年下を含めた30人弱の社員(部下)をマネジメントしています。(9割が女性)
こんな私が極力離職者も出さずにどのようなマネジメントをしているか実体験をもとにお伝えします。
以下社員=部下として記入
中間管理職がやるべきミドルマネジメントについて
ポイントは3つ!
①部下の短所でなく長所を徹底的に探す
②全ての仕事は自分に責任があると思うこと
③部下との距離感とコミュニケーションの取り方
①部下の短所でなく長所を徹底的に探す
普段、部下と仕事をしているとどうしても短所や欠点(間違い)が目につく事がありませんか?
また、その欠点を指導(マネジメント)の一環として指摘してませんか?
いくら上司からの仕事の指摘だとしても短所や欠点を指摘されていい気持ちになる部下の方や若手社員はいません。
短所や欠点(間違い)をそのままにしていいと言う訳ではありません。
ただ決して間違いなどを怒ったりしないで下さい。
怒るのではなく叱って下さい。(叱るとは相手の立場に立って同じ失敗をしないように改善点を相手に考えさせ理解させる事。部下指導で感情を出したり声を荒げらりする必要はありません。怒ってしまうのは自身の感情をコントロール出来ていないだけです)
短所や欠点は60点が取れる位に成長できるように助言をしてあげてください。
ここが大切なんですがあくまで60点位で大丈夫です。
60点以上を目指すと時間と労力がお互い必要になります。
組織は1人じゃないので残りの40点は周りの誰かが補う事が出来ます。
例えばクラス対抗リレーで考えると全員の足が速いことってありませんよね?
速い人もいれば遅い人もいる中でチームでバランスを取りながらお互いが補完しながら優勝を目指しますよね。
走る事が苦手な人にもっと早く走れとは言いませんよね?
仕事も一緒で人によって適性や得意不得意がある事を理解しましょう。
では何をするかと言うと部下それぞれの長所を見つけてその長所を伸ばす事に時間を使いましょう。
どんな人にも必ず長所や強みはあります。
逆にその強みを見つけるのがマネージャーとして一番すべき事になります。
どんなに小さなことでもいいです。
笑顔が素敵、字が綺麗、コミュニケーション能力が高い、センスがいいなどなど
どんなんことでも構いません。
見つけた一人ひとりの長所や強みを本人に伝えて共有して下さい。
上司が自分のことをしっかり見てくれているとわかると部下の方々は安心して仕事に打ち込む事が出来ます。
また、長所や強みを共有して伸ばすことで必然的に部下を褒める事が増えると思います。
長所や強みを伸ばすことは短所や弱みを克服するより労力も時間も必要なく、
本人たちにとって心理的負荷をかけずに上限なく能力を伸ばす事が出来ます。
今の時代は個の力が大切な時代なので平均的な能力を身に付けるより突出した能力を持った人材の方が替えのきかない大切な人材になるはずです。
部下それぞれの長所がある程度伸びてきたらマネージャーは別の長所を探して最初同様に共有して新たな長所を伸ばす支援をしてください。
突出した2つの長所や強みを掛け合わせた部下はこれまで以上に力を発揮してくれます。
長所を伸ばすマネジメントをしていくと組織はバランスの取れた円形から色々な方向に強みが伸びる星形のような組織になります。
この組織が今後必ず生き残る組織になります。
全員が一定のスキルを持つ組織は誰が入ってきても回る組織で一見良さそうに見えますが逆に誰でもできる仕事でありマニュアル化され最終的に機械にとって変わる可能性もあり、今後の市場がそのような組織や人材を求めなくなってきます。
変化に対応して差別化された組織を作る事が今後生き残る唯一の方法です。
②全ての仕事は自分に責任があると思うこと
部下に任せた仕事の責任は全て自分にあると忘れてはいけません
仕事をしていく上でどうしても一人でできる仕事の量には限界があります。
組織であれば役割分担してそれぞれが仕事を受け持ったり振ったりすることもあると思います。
自分の担当内での仕事の責任は全てマネージャーであるあなたの責任です。
たまに部下のミスや失敗を叱責する方を見ますがそれは間違っていると思います。
部下のミスは部下1人の責任ではありません。
仕事の頼み方や指示の仕方に不備はなかったのか?
途中で自分がチェックする環境をなぜ作らなかったのか?
部下が間違っている事になぜ気付けなかったのか?
相談できる環境はあったのか?など
ミスの原因には上司にも何らかの原因が含まれているんです。
そのことを理解せずにミスを部下のせいにするのは間違っています。
上司が完璧な指導や依頼をしていればミスは起こらないはずですし物事は上手く進むはずです。
部下に仕事を任せますがあくまでも自分の仕事を代理でやってもらっているだけなので最終的な責任は部下にはありません。
責任はあくまでマネージャーである自分自身にあります。
マネージャーなどになると少しだけ偉くなった気分になりますがそれは違っていて
部下の仕事や業務を自身もこなした上でマネージャーとしての仕事や責任を持つから部下よりお金をもらえるんです。
マネージャーの仕事と管理だけをしていては今の時代部下は付いてきません。
組織の中で誰よりも効率的に仕事量をこなして初めて部下は上司を上司として認めてくれます。
少しだけ自身の事を考えてみてください。
自分と上司の関係を思い浮かべたときに
どうして自分の方が働いているのに給料が低いんだって思ったことはありませんか?
自分も部下から同じように見られている可能性がありますので
まずは文句を言われない位、仕事量をこなして部下に納得してもらいましょう。
③部下との距離感とコミュニケーションの取り方
私自身、幸せな事に今の組織では部下とのコミュニケーションや接し方で困っている事はありません。
部下から話しかけてもらう事や何かとお誘い頂くことも多々あります。
そんな私がしている事はたった3つ。
自分から毎朝、笑顔で挨拶する事と部下のちょっとした変化に気がついた時は挨拶に一言付け加える事。
そして、部下に感謝を伝えることを忘れない事。
挨拶はとても大切で上司が出勤して毎日元気な挨拶をすれば部下も頑張ろうっていう気持ちになります。
例えどんなに気分が落ちてる時でも部下の前では明るくいるようにしてます。
上司の後ろ向きな発言やネガティブな態度は知らず知らずのうちに組織に広まり全体の士気低下に繋がります。
部下の変化に気がついた時はそっと挨拶と一緒に一言添えます。
これは状況によって言葉は変えますがあまり最初から突っ込んだ話はしない事が大切です。
軽く「何かあったら言ってね!」位であくまで相手のタイミングで切り出しやすいような状況を作っておくのと「あなたの変化に気がついてるよ」と
そっとアピールできる位で大丈夫です。
最後の感謝を伝える事は当たり前ですが意外と出来てないマネージャーが多いと思います。
大切なのは日々のちょっとした事に感謝を伝える事です。
何かを手伝ってくれたらありがとう。
備品の補充をしてくれていたらありがとう。
自身が離席時に電話対応しくれた部下にありがとうなど、
これ位小さな事に感謝を伝えください。
どんなに感謝を伝えても感謝やお礼ならパワハラと言われる事はありません。
今の時代マネージャーが部下に遠慮せずに言える事は感謝位です。
この感謝を伝え続けるだけで部下とのコミュニケーションは問題なく取れます。
感謝を沢山言われた部下はいつの間にかあなたに心を開きこの上司には何か相談しても大丈夫かも、本音で話しても理解してくれるかもと思ってくれるようになります。
部下との距離感はこちら側から縮めるのではなく部下側から縮めてもらうのが原則です!!
その環境を作るのが上司であるマネージャーの役割になります。
常に部下の事を見ていてあげる事や有事の際にすぐに助けてあげられる距離感にいる事が大切になってきます。
部下との距離感やコミュニケーションの仕方は一度でも間違えると修復にかなりの時間と労力が必要になり、場合によっては離職に繋がってしまいます。
挨拶や感謝を伝えるなどそれ程難しい事ではないと思いますので部下との関係を築けるまでは継続してみてください。
関係が築けてはじめて部下育成やマネジメントがスタートします。
また中間管理職の私たちは部下からの信頼や部下の働き方次第で評価も大きく変わってきます。
最近は転職しやすい環境ですので折角育てた部下が辞めてしまう事はあなたにとっても会社にとっても大きな損失です。
マネジメントは部下との関係構築、長所の伸ばし方、部下のミスを未然に防ぐ環境作りと責任は自身で取るという覚悟と腹を括る事が大切になってきます。
ぜひ自身のこれまでのマネジメントを一度見直して今回紹介した3つのポイント
①部下の短所でなく長所を徹底的に探す
②全ての仕事は自分に責任があると思うこと
③部下との距離感とコミュニケーションの取り方
を活用して部下のマネジメントや組織作りに取り組んでみてください。
私同様、日々マネジメントや部下育成に悩まれている方の解決に少しでも役に立てばと思います。