六本木ヒルズまでわざわざ『テリファー』
6月2日に、この映画が日本で公開されるんですね。
『全米が吐いた』『失神者続出』なんて煽り文句のスプラッター系ホラー映画なんですけど、実はこれはパート2で、2016年製作のパート1は日本未公開でした。
パートの2の公開に先立ちパート1が劇場公開されていたので、何万年ぶりに六本木ヒルズへ行ってまいりました。
ホラー映画、大好きなんです。
一番好きなのはゾンビ映画ですが、その想いはゾンビ映画を観た時に書くとして、とにかくホラー映画を観過ぎちゃって、もう、どんなホラー映画を観ても怖くない、面白くない、というのが目下の悩みです。
死ぬ前にもう一度だけでいいからホラー映画でハラハラしたいなー。
幼いころは「死」が怖くて仕方ない子でした。
そんな変な子は自分だけと思って誰にも相談できずにいたけど、大人になって周りと話してみれば、死ぬのが怖いって結構なチビッコあるあるですよね。
私は死ぬことが怖いというより、死体になるのが恐怖でした。
棺の中で横たわっているやつでも、道端に転がっているやつでも、海に浮かんでくるやつでも、頭のないやつでも、頭だけのやつでも、丸焦げのやつでも、どれになるのかはわからないけど、どれかになる日が自分にも確実にやってくるというのは絶望でしかありませんでした。
結構、大人になるまで絶望していました。
そんな想いの延長で、死体がたくさん出てくるホラー映画を絶対に観ることができませんでした。
だけど、30歳前後のころ、ふと「でも死んだらあれとあれとあれはチャラか」と、死によって消し去ることができる負の感情や面倒事の存在に気づき「なら、死んだら死んだで、まあ、ありか」という想いに至りました。
それと同時にホラー映画を観られるようになったんです。
すっごく嬉しくてホラー映画ばかり観ていたら、すっかり魅了されて今に至るというわけです。
というわけで映画『テリファー』です。
ピエロの格好をしたシリアルキラーが次々と人を惨殺していく映画です。
ピエロの名前が「アート・ザ・クラウン」だけど、私にはあまり美学は感じられませんでした。
グロさはいい感じです。
パート2は予算が上がってグロさに磨きがかかっていることでしょう。
だから、観ます。
でもなー。
もう、どんな死体になることも恐れない私にとって、グロいは恐怖ではないんだよなー。
ああ、おもしろいホラー映画が観たいなー。