最近買った冷蔵庫と掃除機に思うこと:独占の法則
掃除機って吸引力ってやっぱりダイソンというイメージがありますよね。
私の中でもそうですが【吸引力ならダイソン】というのは、多くの人の中に確率されたブランドになっているのではないでしょうか。
でも、実際には吸引力が優れている掃除機はダイソン以外にあるそう。
もし他の掃除機メーカーが吸引力を打ち出して広告をしてきたとしても、それは失敗に終わると言われています。
独占の法則は崩せない
マーケティングの世界で、独占の法則というものがあるのですが、その業界で確率されたイメージ、
例えば、
掃除機ならダイソン=吸引力
車のBMW=走行性、ボルボ=安全 etc
といったように、業界によってこのメーカー、ブランドならコレ!というものが既に人々の中で確立されている場合、他のメーカーやブランドが同じように「吸引力」を打ち出して掃除機を売り出してきたとしても失敗に終わるとされています。
二つのライバル会社が人々に対して同じ言葉を植え付けようとしてもできないというもの。
なぜなら既に人々の中で確立されたイメージをそう簡単に変えることは難しく、先に確率されたイメージがある場合には、結局のところ二番煎じに終わってしまうからです。
だから、この先もダイソンは吸引力として人々の中で認識され続けていくことは間違いないでしょう。
東芝の野菜室真ん中が秀逸!
そんな中、私は数か月前に冷蔵庫を購入しました。
正直、冷蔵庫にそこまでのこだわりはなく、それなりに容量があって普通に冷えてくれればいい、なんとなくフレンチ扉(観音開き)がいいといったくらいでこれといってありませんでした。
ただ、店員にそれぞれの特徴を教えてもらうと、東芝だけが「野菜室真ん中」を採用しているとのこと。
冷凍モノよりも開ける回数の多い野菜室が真ん中にあるというのは、私にとっては使いやすいに違いない。
これが決め手で東芝の野菜室真ん中の冷蔵庫に決定。
他のメーカーがやっていない、東芝だけの魅力「野菜室真ん中」は実に秀逸なマーケティング。
小さな機能の変化で同じカテゴリーの中で他社と差別化するのではなく、野菜室真ん中という新しいカテゴリーを作ったということ。
どこまで「野菜室真ん中=東芝」が人々の間で浸透しているかは不明ですが、今のところ東芝ブランドとして確立されつつあるのではないでしょうか。
最後に
これから何か商品やサービスを広めようという時には、競合他社がどのようなブランドで打ち出しているかを把握した上で、二番煎じにならないようにすること。
競合他社とは同じところで戦うのではなかう、別の新しいカテゴリーの中で一番になれるように戦略を立てることが必要と言えるのではないでしょうか。
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