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少し早い紅葉だけど @ 京都岩倉実相院
今日は「天高く馬肥ゆる秋」と言われる通りの秋晴れ。
紅葉もそろそろ色づき始めたので、京都市の少し北にある「実相院」という門跡寺院(天皇家の血をひく方々がが住職を務める格式高いお寺)に行ってきた。
このお寺「実相院」、幕末には岩倉具視も一時期住んでいたことがあり、当時の密談の記録が残っているという。
また、知る人ぞ知る「床みどり」「床もみじ」「雪化床」で有名なお寺。
漆塗りの床を毎日住職さんが磨き黒光りしている床にもみじが緑や紅色に染まる様子を、実物の紅葉と共に愛でるというもの。
でも、残念ながら「床もみじ」の撮影は禁止。
開門時に参拝
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偶然にも朝9時の開門時に到着、
誰もいなかったことを不思議に思い住職さんに「いつもは大変な賑わいなのに、日曜日朝にもかかわらず紅葉は未だ早いので参拝者は誰もいないんですね。」と話しかけてみた。
そうすると、住職さんは小声で「床もみじは未だだけど、中庭の紅葉は見頃なので是非ご覧ください。(もっともっと小声で)ご覧になるのは朝9時半がベストなんですよ。」と。
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「こころのお庭」枯山水
説明によると日本国を表現した石組みと苔、木で組み立てられた曲線は波を表している、とのこと。
朝一番であったこともあり、さざなみと渦紋がはっきり、空は青く比叡山の借景もあり素晴らしい庭園をみることができた。
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そして、嬉しいことに、庭園を眺めるための床を設置するという粋な計らいも。3人限定だけど(笑)
京都の川床をイメージしたものなのでしょう。
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「山水庭園」住職さんが薦めてくれた紅葉
西側(山側)の山水庭園には、真っ赤に色づいた紅葉が。
回廊により、その美しさを様々な角度から見ることが出来る。
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そして、住職さんが薦めてくれた9時半となった。
小さな池を見てみると、水面が鏡のようになり紅葉が綺麗に映っている。
参拝者が5人ぐらいになっていたが、みなその息をのむほどの美しさにしばし無言。
全体が真っ赤に染まるのも美しいけど、このような美しさもまた乙なものです。
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教えて頂いた住職さんに感謝。
その他の見どころ
寺内には、御本尊の木造不動明王立像、後陽成天皇宸翰仮名文字遣(重要文化財)、狩野派の障壁画、約260年に渡る歴代住職による門外不出の実相院日記、石灯籠「寒山拾得の図」、と寺宝の数々。
過去の記録(2018年11月24日)
2018年11月に撮った画像があったので比べてみると、「こころのお庭」の左の樹々は真っ赤に染まっている。
「山水庭園」は、やはり11月下旬だけあって全体的に赤く染まり趣が違う。
また、今年も11月下旬に来てみたいと思う。
一期一会のように色の変化を楽しめるなんて、なんて贅沢なのでしょう。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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