2019年1月の記事一覧
悪と戦うストーリーに食傷気味なときに読む本
「お前の全生活にはデケイした面白みがあるよーお前は敗滅していく人間だからね」
梨木香歩の『家守綺譚』を読んで、風雅に描かれたな明治時代へのノスタルジーが募り手に取った佐藤春夫の『都会の憂鬱』の暗いこと。
駆け出しの文筆家である主人公が定職につかず日がな一日家にいるという設定は同じでも前者は私小説風に幻想的なエッセンスを加えたエンタメ小説であるのに対して、後者は日の当たらない家で神経衰弱になってし
「お前の全生活にはデケイした面白みがあるよーお前は敗滅していく人間だからね」
梨木香歩の『家守綺譚』を読んで、風雅に描かれたな明治時代へのノスタルジーが募り手に取った佐藤春夫の『都会の憂鬱』の暗いこと。
駆け出しの文筆家である主人公が定職につかず日がな一日家にいるという設定は同じでも前者は私小説風に幻想的なエッセンスを加えたエンタメ小説であるのに対して、後者は日の当たらない家で神経衰弱になってし