子どもでも、親でもない。大人という状態とは?
カナダ出身の精神科医、エリックバーンによって開発された「交流分析」という心理学です。
3つの自我状態(自分の在り方)がだれの中にでもあるとエリックバーンは唱えています。
Parents(親)である自分
Child(子ども)である自分
Adult(大人)である自分
自分は
親でもあり、
子どもでもあり、
大人でもある。
ということです。
それぞれの状態の特徴についてまとめてみました。
Parents(親)である自分とはどのような存在か
小さいころにそのようなことを教わる一番影響があるのは親です。
なので、自分自身も過去に自分の親から受けたことが大きく影響しています。
親から教わってきて、正しいと信じているルールや常識、偏見などを子どもにも伝えようとしている状態です。
Parents(親)の口癖としては
~しなさい。しなきゃいけない。それはダメ。それは正解。これはルールです。すぐに決めないといけない。など。
上下関係があって、人に抑圧しています。
Child(子ども)である自分とはどのような存在か
わがまま、自分の思いや気持ちを聞いてほしい。
または親の言うことを従順に聞くところ、精神的にも社会的にも自立が出来ていない状態です。
Child(子ども)の口癖は
自分のせいじゃない。〇〇が悪い。どうせできない。私を見て。守って。助けて。私とだけ遊んで。
など、自己中心です。
いきなり悪いことばかりを書きましたが(笑)
Parents(親)であることも、Child(子ども)であることのメリットもあります。
Parents(親)であることは
人生の先輩として知恵を子どもに教えてあげることができます。
また、Parents(親)の知恵があることで子どもへの意図を持った質問ができたり、効果的なベストなタイミングを図ることもできるのです。
Child(子ども)であることは
創造性や好奇心を持つことができます。
Child(子ども)であることで、創造性を持った遊びができるし子ども同士一緒に楽しむことができるのです。
Adult(大人)である自分とはどのような存在か
ではAdult(大人)はどうでしょうか。
これが一番理想的な存在です。
社会で自立した人の大人として、対等に人と接することができます。
経験が子どもよりは多いけど、それを押し付ける訳でもなく、対等な立場でコミュニケーションを取ることができる状態です。
Adult(大人)の口癖としては
他にも選択肢があるよ。他の方法も考えてみよう。少し待ってみよう。なぜそうなったのか、根本を考えてみよう。一度試してみよう。
と柔軟性があります。
Parent(親)でありながらChild(子ども)になりきるAdult(大人)
そんな理想な存在に常になることは非常に難しいですが、
この3つの状態を知っていることで今の自分はどの状態なのか、少し客観的に見ることができるのではないでしょうか。
Child(子ども)としての私はどうしてほしかったのか。
エリックバーンの交流分析を勉強して私の中でとても腑に落ちて、実践してみたいと思ったことが1つありました。
子どもの頃の私は、親にどのように言ってほしかったのか。
を子どもとの会話で意識的に取り込んでみたいと思ったのです。
特に、子どもがわがままになって周りを困らせている時や、親の声を聞こうとしない時。
大人になった今の知恵を持ちながら、子どものころの感覚に戻ることで、子どもの頃の本当の気持ちを思い出すことが出来るのではないかと思ったのでそれはす。
それは「おかあさんを独り占めしたい。」なのかもしれないし、「私のことをもっと見てほしい」なのかもしれません。
もちろん子どもと私も別の人なので同じ言葉を待っているとは限らないですが、そうやって少し考えることで、状況を俯瞰して見ることができ、少なくともParents(親)の思考からは離れられると思うのです。
次回は実践の結果を書いていきたいと思います。
こちらの講義はペアレンツラボで教わった内容です↓