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SNSへの投稿と反応。それに飲まれないための心の余白を作るために。
こんにちは、今日はデジタルと自己の関わりについて、特に「SNSに投稿してから反応が気になってしまうこと」への対処方法について書いてみます。
SNSで投稿した後、「コメントきたかな・・・」「いいねついてるかな・・・」と条件反射的にSNSを再度開くことが多い。これって、集中力がぶつ切りになるし、他者の承認を気にしている行動パターンだなぁ。
— 祥敬(shoukei)@トランジション 何があっても生きていける方法 発売中📚 (@shokei_612) May 9, 2020
ということで、いったん集中するために、一度SNSからドロン👻
ここ最近、地味に悩んでます。
SNSで投稿すると、反応が気になるんです。コメント、いいねなどのSNS特有の承認スタイルにとっても影響を受けているのを感じています。このまま惰性のままに、自分の創造的時間や生産的時間を奪われていってしまうのももったいないので、改善しようと試みている最中です。本記事は、その中で考えていることのメモを公開しています。
(0)現状把握: 無自覚を自覚へ
まずは、このような癖が起こっていることに気づくことから始めました。そもそも気づくことができないから改善不可能だったりするのですが、だんだんと違和感が蓄積してきて、意識下でもそれが認知できるようになってきたので、改善スタートのタイミングがきたのだと思います。まずはここからのスタートです。
SNSで投稿後には、「見たい!」という心の反応が生じます。それに無自覚に従ってしまうと、SNSがいつの間にか開かれている(いつの間にか開いてしまいます。)。その後、シェアされている記事などを介してネットサーフィンを始め、たくさんのページを漂うようにデジタル上で回遊した末に「俺は何をしているのか?」と思い、全てのページを閉じます。そしてまた、ページを開いてしまいたい衝動がわいてきて、開いてしまいます。
心の反応には、主に2種類あります。
1パターン目は、投稿を見た人が直接連絡をくれたり、コメントをくれたりして、自分のiPhoneに通知が来ること。
2パターン目は、自分から投稿を見にいってしまうというパターン、です。
それに対して、以下のように対策してみています。
(1)クリエイティブ な時間と投稿をする時間を区切る
これは意識の中での区切りですが、そもそも生み出す時間を大事にしたいと思いました。別にSNSで常に常に何らかのクリエイティビティーを感じるような投稿が必要なのかというとそうとも限りませんが、「思考をする時間」や「発想をする時間」を「発想したことを表明したり、シェアする時間」と区切ることで、意識的にSNSの投稿に張り付いてしまう自分をストップしようと試みています。
私自身は、思いついたものを他の人に共有し、聞いてもらうのはとっても好きなのですが、常に承認をえなければ安心できないという心理的な癖とそれに基づく行動パターンに依存してしまうことは避けたいと思っています。
投稿をすることに偏りすぎてしまうと、自分自身が何かを生み出すリズムが崩れ、SNSのファストな流れの中で翻弄されてしまいます。時々覗く、くらいでよいかもしれません。
多くの場合、コメントを返すことは頭を使わないことが多いです。自動的に返信できることが多いので、スピーディにやっていきます。
(2)スロー&ディープからファストへ移行する
書いていくうちに、私自身がおこないたいことは、「深い思考や発想の時間」を取ることだということがわかってきました。
思考面では、
「自分自身の思考の前提を見つけること(気付きがもたらされること)」や「物事の新しい意味を見い出すこと」
発想面では、
「自分自身の生きる活動(生活 / 仕事 / 遊び)のスタイルが変化するようなコンセプト」
などがもたらされると嬉しいです。
FacebookやTwitterをしている時は、わりと、思考や根本的なコンセプトの導出を行う発想モードに入りにくい。ですので、いったん自動反応的なSNSの生産 / 消費のやりとりから、左下の方に移行します。
私は、長く、Facebook の方でよく投稿をしてきました。最近はTwitterをよく活用しています。それらはフロー型のメディアで、流れが早いですよね。
フロー型のメディアは投稿したものが流れていきやすく、深く思考を促すというよりも、浅い思考・発想を促すものが多いと思っています。
私自身は、トランジション本だけでなく、そのうちまた本を書けたらいいなと思っていて、そのためには、より思考、発想を深化させていく必要性を感じています。Facebook、Twitterは、深い思考や発想を表出させる場所の一つにしつつ、相対的にストック型のメディアである Note に残していくのがちょうどいいです。
(3)コメントする時間をまとめて、時間の区切りを作る
さて、フロー型メディアにおける「投稿と反応にまつわる悩みと対処」へと話を戻します。
コメントをする時によく起こることなのですが、コメントが来るたびに反応したくなります。身体の反応が生じて、すぐに反応していては、SNSにアテンション(注意)を持っていかれてしまいます。
自分の限られた命のリソースを適切に分配していく際に、集中する時間分散させないようにする、ということが大事だと感じています。
以前、フローの研究をされている世羅侑未さんのお話を聞いたのですが、その際にも、「フローに入れる時間を増やす」ことの大切さを何度もおっしゃっていました。そして、それは「集中する時間」を増やすことであるとも。
生活、仕事、そして相対的に長期的な人生を生きる上で、創造的に作る時間を分散させずに、まとまって確保できるように調整していくことは続けていきたいと思います。
時間をまとめるという時間のスケジュール的な集中と、目の前のことに没頭するという作業的な集中の両方を併せ持ちたいです。
(4)メディテーションでソワソワ心に区切りを入れる
SNSで投稿した後に、一番見たい気持ちが高まっているのは、私の場合、投稿した直後です。1時間くらいソワソワして、何度も見てしまうこともあります。
これをどうにかしたいと思い、メディテーションを実施しています。
(0)で書きましたが、SNSといえど、そこに向かわせるのは心の反応です。反応が生じてすぐに飛びついてしまうというパターンを変容させるには、心の反応に引きずられてしまう選択肢なき状態ではなく、別の選択肢を作り出す必要があります。
欲望に突き動かされるのを健全に保留にする技術の一つが瞑想です。今回のケースに対応するために、PCやiPhoneを投稿後に閉じて、呼吸に意識を向ける1分間を取る、という時間を取ることにしました。
さらに身体感覚を感じる時間も取っています。投稿直後には、さまざまな身体反応が現れます。私の場合は、心臓のまわりあたりがソワソワします。呼吸に意識を向けながら、1分ほど経つと、いい感じになってきます 😀
(5)アプリのアンインストールでデジタルへの区切りを作る
ホトカミというサービスを運営している知り合いのりょう君からの Note記事へのコメントを参考に、iPhone のFacebookアプリ、ツイッターのアプリをアンインストールしました。
よく使うデバイスのアプリを消すことで、簡単にアクセスしにくくするというのはいいですね!すぐにできることなので、採用させていただきました😀
思い返すと、なんとなく時間がある時にいつの間にか iPhone を触ってしまうということはよくあります。アプリをアンインストールすることで、アプリへのアクセスへの区切りを作ることができ、ブラウザで開く前に「開くのをやめよう」という一拍を置くことができるのでいいですね。
(6)iPhone や PC を隠して、物理的に見えなくする
これも実施しています。目に見えるところに iPhoneがあると、すぐに開きたくなってしまいます。視覚情報から即座に開きたいという欲望が生じてしまうので、その対象を見えないところにしまうことで、欲望がしにくくなりました。
(1)と関連しますが、特に発想することや考えることをおこなう際に、iPhone が見えるところにあると、気が散ってしまいます。それはアイデア発想に寄与するものというよりも、むしろ集中力のみをすり減らしてしまう類いのものだと感じているので、今後も継続的に隠していこうと思います。
ちなみに、合わせて PC をしまうのも効果ありでした。
(7)今後試そうと思っていること:小ノートの活用
小さいノートを常に持ち運び、SNSに投稿したいことの着想を書き留めるという習慣を取り入れようと思っています。着想はいつ降ってくるかわからないので、メモを用意。さらに、すぐにSNSを開きたくなる欲求の衝動を緩和させるために、ひと段階、紙のノートに書く時間を作ります。
欲求を感じたら感じた時に書けばいいじゃないか?
という意見もありそうですが、私自身が身に付けたいのは、自分の自己調整能力であり、デジタルに過度に依存しない思考・習慣のあり方なので、このような形でアナログへの出力を通すことで、区切りを作ります。
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今回はめずらしく、ライフハック寄りの文章になりました。皆さん、それぞれの対処の仕方があると思いますので、また皆さんの方法を教えてくださいね。
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