三浦祥敬(しょうけい)@アートプロジェクト・fuwatari

つながりを断つ資本主義から降り、自然、人とのつながりが生まれる贈与経済を「お布施」をキ…

三浦祥敬(しょうけい)@アートプロジェクト・fuwatari

つながりを断つ資本主義から降り、自然、人とのつながりが生まれる贈与経済を「お布施」をキーワードに実験し、OFUSE Experimentという名前で思索や発見を公開しています。現在はアート・プロジェクト「fuwatari」を進行中。作品制作を中心にした生活を営んでいます。

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布施(ダーナ)の世界を広げるアートプロジェクト・fuwatari を開始します

こんにちは、芸術家の祥敬(しょうけい)です。 創作する人をサポートしながら、自ら創作活動を中心にした生活を送っています。今回のNoteでは現在手がけている”布施”をテーマにしたアートプロジェクト「fuwatari」を紹介させてください! * 近年、「贈与」に興味を持っている方が増えているのではないでしょうか? たとえば、近内悠太さんの『世界は贈与でできている』は人文学に興味を持つ方々を中心に話題になりました。 資本主義社会で優先されるのは「等価交換」の原理です。商品や

    • 修繕する文化を広める「リペア・カフェ」に遊びに行きました(京都滞在)

      京都一軒目の滞在を終え、次の場所に出発した。朝の時点で次の場所は決まっていなかった。泊まる所をリセットする生活を続けていても、いまだに不安になることがある。「大丈夫、なんとかなる」という感覚と、「大丈夫だろうか」という感覚がせめぎ合う。嬉しいことに、この日は「大丈夫だろう」という感覚が優勢になった。 * 朝、たまたま instagram を見ていたら、なんだか友達のストーリーの一つを開きたくなった。普段、他の人のストーリーズをそれほど見ないのだけど、この日はピンときて、そ

      • 日本の外から来てくれた人に「やわらかな波」を分かち合うことができた京都滞在

        いやぁ、よかったです、京都滞在。 とてもゆったりした時間を過ごしました。滞在期間は2週間強でした。 普段、自分がやっていることは「旅をしている」と表現されることもありますが、今回はたくさんの場所を巡ることもなく、滞在場所でひたすらゆっくり時間を過ごしました。ゆっくりすることができる場所があるのは、ただただ有難いです。泊まらせて頂いた場所の一軒目は荒神口あたり。二件目は太秦あたりでした。 大事だよなぁと思うのは平常心で生きること。日々過ごしていると、あれやこれや起こります。

        • 【10月23日(水)夜】 極楽あそび芸術祭(大阪)のトーク&対話のイベントに登壇します!

          嬉しいお知らせです。10月23日(水)、夜のお寺で行われるトーク&対話のイベントでお話することになりました。大学時代の同期の友人の松井君が登壇するご縁を作ってくれました。ありがとうございます😊 イベントのタイトルは「世界の「すきま」に遊びを紡ぐ~子ども心を手放さずに、大人になるには~」です!この会は大阪・下寺町のお寺・應典院で実施される「極楽あそび芸術祭」のプログラムコンテンツの一つとして行われます。 視覚的なインパクトが強いメインビジュアルですね。 全体のテーマは「内

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          新しい布がやってきました〜アフリカ行きに向けて”感情を蓄積する”〜

          こんにちは。 24年8月、京都に滞在中です。 現代美術家の村上隆さんの展示を京セラ美術館で観た後、京都の町屋に遊びに行きました。町屋のシェアハウスに住む友達と24年10月に大阪で開催されるトークイベントの打ち合わせをするためでした。 友達が思い出したように「そういえばアフリカの布を…」と話し始め、アフリカの布が手元にやってきました。 下のアフリカ行きの投稿をしたのが、24年の3月頃の話です。この時、アフリカに行くというアイデアがありありと生じました。 これ以降、アフリ

          新しい布がやってきました〜アフリカ行きに向けて”感情を蓄積する”〜

          「何かをしよう」ということへの諦めから始まる思索と文章

          朝起きて、今日は特に何かをしたいという気分でもなかったんですけど、次の瞬間に何をするか考えようという思考が起こったんですよ。でも、何かしたいわけでもないから、わざわざ何をするか考えるのもなんだかな、と思いまして、その次の瞬間に「あぁ、したいことが浮かぶまで瞑想でもしよう」と思いました。 * それで座り始めたのですが、そもそもしたいことが浮かぶために瞑想するのもなんだかな〜と思いまして、次の瞬間に「ただ、座ろう」というふうになりました。そうし始めると、この思考の過程について

          「何かをしよう」ということへの諦めから始まる思索と文章

          したくないことをせず、したいことをする京都暮らしスタート(8月23日〜8月24日)

          京都にやってきました。京都での滞在の日程の期間は決定しておりません。未定です。ただ、お会いしたい人たちやリサーチに訪れたい所があるので、少なくとも1週間は滞在していると思います。 到着してから、さっそくお世話になる場所に行きました。出迎えてくれたのは家主ではなく、Nさんです。 Nさんは関東の方のお寺でも一緒に滞在した方です。お寺さんの方々と京都の家主であるOさんは面識はありません。私とNさんは友達です。一度、お世話になっている方々を集めて、場を開いてみたいなぁと時々思いま

          したくないことをせず、したいことをする京都暮らしスタート(8月23日〜8月24日)

          家の中で美的な感覚が生じるのはどんな時だろう?

          トークイベントに行ってきました。 会場は三鷹にある本屋「UNITÉ」。ゲストは『スマホ時代の哲学』の哲学者・谷川嘉浩さんと、上記の本『「ふつうの暮らし」を美学する 家から考える「日常美学」入門』の青田麻未さんでした。谷川さんの方は京大の学部時代の同期で、時々関わりがあるのでここでは割愛(いつもながら、楽しいトークをありがとう!)。青田さんの方はここ数日で知って、初めてお話を拝聴しました。 最初に青田さんを知るきっかけになったのは、人文・社会科学分野の研究者を伴走支援し、社

          家の中で美的な感覚が生じるのはどんな時だろう?

          風俗街に磨崖仏/異国で生き残るためのネットワーク(伊勢佐木町近辺)

          友達が九州からはるばる車で神奈川までやってきました。走行距離にして1,300キロ。1ヶ月前くらいに九州に滞在していた時、事前にこの友達に「8月の終わりくらいに、名古屋・東京・能登半島あたりに行きますよ」という話を聞いていました。 それに対して「タイミングが良ければ、乗せてもらってもいい?」とだけお伝えしておきました。実際にいつ出発するのか、結局どういう工程になるのかは気にせず、その話はほったらかしにしていました。 * とある夜、なんとなく instagram で彼のアカ

          風俗街に磨崖仏/異国で生き残るためのネットワーク(伊勢佐木町近辺)

          関係の深まりから新しく見えてくる景色(寺発→横浜市)

          簡単にヨガをして、お部屋の掃除を行い、滞在していたお寺をチェックアウトしました。まさに生きる力を養ってもらってきたお寺と皆さんに感謝し、次なる土地に出発です。出発するという行為は、その場所に執着しないプラクティスとして気に入っています。お寺の皆さん、ありがとうございました😊   さて、出発してから向かったのは綱島です。5年くらい前に住んでいた土地でもあります。あの時は本当に余裕がなくて苦しい時期でした。今のあり方につながっていくかけがえのない経験をさせて頂いたな〜と思います。

          関係の深まりから新しく見えてくる景色(寺発→横浜市)

          働いて給料を食べました(縫い物×デスクワークday)

          今日の朝はお寺のお手伝いを済ませてから、縫い物をしています。お寺のオフィス部分で縫い物をしました🪡 もはやお寺のインターン生のような感じになっています。よく考えてみると、なぜオフィスで縫い物をしているのか、それが成り立っていることに不思議な気持ちになることもあります。まぁ、よいのでしょう。オフィスには猫がいて、特に働いていませんがとてもかわいがられています。私も縫い物という自分の働きを紡いでいて働いています。オフィスにいるのがピッタリだと思えてきました。 数時間、縫い物を

          働いて給料を食べました(縫い物×デスクワークday)

          おめでとう(寺発、東京国立博物館、寺泊)

          今日はやや遅くに起床しました。起きてからお茶を飲んで、身体を調えて、外へ。上野駅まで移動しました。パートナーの紗都子さん、先日の投稿に登場したTさんと展示を見に行ってお茶をしましょうという流れになっていました。 外はとにかく暑い。溶け切ってしまうかと思いました。 見に行った展示は内藤礼さんの『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』でした。 美術手帖によると、 とのことで、縄文の景色と香りを想像するいい時間でした。内藤礼さんらしいテグスを使った演出や人が歩く微風で揺れる

          おめでとう(寺発、東京国立博物館、寺泊)

          今日もお寺で惜しまないことの練習を(8月16日:お寺のお手伝い)

          8月16日、今日も12日からお手伝いしてきたお寺で働きました。 お寺の行事の山場は越えたので、私のお手伝いもひと段落。お寺の方に「明日から平常モードに戻ります。ありがとうございました」とお伝えしました。15日の夜に、そろそろ飽きてきたなーと思った瞬間が訪れたので山場を過ぎた今に身を引かせて頂こうと思いました。ありがとうございました! * だいぶこのお寺に馴染んだな〜と感じています。このお寺の職員さんたちとも、今回チョコチョコと話をすることができましたし、一緒に協力して働

          今日もお寺で惜しまないことの練習を(8月16日:お寺のお手伝い)

          メンターとして関わってもらうお願いをしてみた話

          布の作品制作(fuwatari)の流れを紡ぎ始めてから、1年以上が経ちます。 最初の一年は自分自身の覚悟を確かめるため、一人で制作してきました。この営みはしっかり続けていくことが出来るということに確信を得ました。 24年7月に、縫うことに参加して下さる方が出てきました。流れを分かち合うことが出来るのが嬉しいです。 今の段階では、 ・制作継続のための環境づくり ・布を頂くこと ・頂いた布に手を加え、作品の素材化をすること ・アートプロジェクトのことを知ってもらうこと ・

          メンターとして関わってもらうお願いをしてみた話

          お寺で学んだ「力になること」の大切さ

          8月12日の午後に北鎌倉を後にして、よくお世話になっているお寺さんに移動しました。お世話になるようになったのは23年の4月からで、このお寺の皆さんがいなければ、今の位置に立つことはできておりません。めちゃくちゃエネルギッシュなお寺と皆さまから、多くの学びを頂いています。 * その中でも大きな学びだったのが「頼ること」にまつわることです。こちらのご住職さんは頼られるのが好きで、いろんな形で多くの方々に応えてきています。23年の私は「頼ること」「頼られること」がなんだかうまく

          お寺で学んだ「力になること」の大切さ