POKÉDANCE(ポケダンス)歌詞を和訳してみた
ポケダンス/POKÉDANCE和訳 by 神子しょうけい
Hey! Boogie woogie bang bang
Let's Go! Buddy buddy boom boom
×4
Hey you're my my ma my buddy! ×4
Be my buddy clap clap clap
キミとなら…(くらっぷ!くらっぷ!)
With my buddy get up and dance!
…キミじゃなきゃ!(なうれっつだんす!)
C'mon now
Choose ya choose ya buddy!
キミにきめた
And let's move ya move ya body!
いっしょに おどろっ☆
Let's enjoy and get closer day by day
ちかくに いたいよ でい ばい でい
Come on
Choose ya choose ya buddy
キミにきめた
And let's move ya move ya body!
いっしょに おどろっ☆
Let's enjoy and get even closer day by day
となりに いたいよ でい ばい でい
La la la la la la la la
ららら ららら キミのえがおに
Love your smiley face, ha ha ha
Happy to meet you, my buddy buddy
やっと あえたね しあわせ♡ばでぃー!
解説
はじめに
さて、私こと神子しょうけいの初めての翻訳記事の投稿です。
前提として、私は専門的に翻訳や語学を学んだわけではありません。(いちおう英検準一級を取得しています。…ずいぶんと古い話ですが。笑)
ただその分、広く一般的な目線に立って訳したつもりです。
私がこのポケダンスを訳そうとしたきっかけは、サビの内容も歌詞もすっごく可愛いのに、kawaii日本語で伝えられないというもどかしい気持ちが湧いてしまったことです。
そもそも、いきなり少し話がそれますが、翻訳について近年気になったことがありまして。とある中世ヨーロッパ時代に書かれた作品で、まあまあ最近現代訳された作品を読んでいた際に、ある違和感がありました。
作品内で街の不良少女が発した言葉に、こんな翻訳がされていたのです。
「ンまあ、アタシが?そんなわけあるかい。奴(やっこ)さんが、尻尾巻いてとんずらしたにきまってんだろ。」(※原文のままではありません)
いいですか。現代語訳版で、不良少女(今でいうギャル)という設定の人物の発言です。私は若者と呼べなくなってきた年齢層ですが、それでも古い。誠に申し訳ないが、古すぎる。案の定というか、訳者の方のプロフィールを調べたら、私よりはるかに上の年齢の方でした。ここまで来るとひがみも多分に入りますが、ベテランの翻訳家の方々は、それこそ不良と接してきたことのないような世界で生きていらっしゃる偏見があります。そんな方々が、ギャルの発言を訳すなんて、なかなかのご苦労をされたことでしょう。
「Buddy」を翻訳してみる
物凄く脱線してしまいましたが、翻訳に際して、私が気を付けたことは「広く一般的な言葉で、できれば共感してもらうこと」です。もちろん作品にもよりますが、今回は何せポケモンです。ポケモンの人気はとどまるところを知らず、ポケモン初代を遊びつくした我々の世代以下、ほぼ誰もが通過するコンテンツかと思います。
そんなポケモンだからこそ、このポケダンスではとにかく簡潔に、でも原曲が言いたいことを伝えられるように意識してみました。
まず、そもそも私の頭の中でしっくり来なかった単語が、実はこの曲の中にありました。その意味を調べたことが、本当の翻訳のきっかけです。その単語は何かと言うと「Buddy」。確かにTRPGの場面で聞いたことはあったんですが、正確な意味は知りませんでした。ぐぐっていくとこの単語、どうやらスラングのようで、日本語にすると「相棒、二人組」といったニュアンスのようです。
しかし、ここでも私の良くない癖がでてきました。「よっ相棒!」という言葉を現代キッズが言うかと考えると、そうではないような気がしてきます。「相棒!」を発言するのは、ちょっと粋な感じの、the漢な人が発するイメージを持っているからこそ、それが伝わるにすぎません。(私が聞いたのはたぶん『トイ・ストーリー』の作中だと思います)
結果として、私はこの「Buddy」に相当する日本語を見つけることができませんでした。したがって、ここはもう訳すことなく、「ばでぃー」とそのまま表記しています。おそらく、この歌をきっかけとして、子供たちの間では「バディ/Buddy」という単語が当たり前に使用されていくことになるでしょう。こうやって新しい単語が使われていくのだなあ、とぼんやりと思いました。
「choose ya buddy」を翻訳する
次に当たった壁がこちら。と言うかまたバディーを含んでいますね。どんだけバディーに苦労したんだいという話ですが、この一文もなかなかいい訳が思い浮かびませんでした。
うううううんchoose…他の翻訳サイトも参考にはしましたが、もうグーグル先生が無理やり訳したとしか思えない文章になっている…。他サイトによると「友達を選ぼう!。」違うそうじゃない。
その時、私は思い出しました。子供の頃のあの日々を。ゲームボーイをうきうきと起動し、ポケモンを捕まえ、夕方には黄金帯にテレビ放映されていたポケモンのアニメを観ていたあの日々を…。そして、タケシじゃなかったサトシのあのセリフを…!(最近ポケポケでタケシよく出るからつい)
「ピカチュウ!!君に決めた!!!!!」
その言葉を思い出した時の衝撃を、どうやって私は皆様にお伝えしたらいいのでしょうか。その時あれこれ作業をしていたのですが、思考回路がショート寸前でした。そう、おそらくN天堂は、君に決めた!をスラングを使ってこの英訳を当てたに違いないのです。(違ったらごめんなさいごめんなさいごめんなさいいいい)
「get (even) closer」を翻訳する
実は歌詞で使われている「get closer」ですが、繰り返し部分になると「get even closer」になってるんですね。この「even」のこだわりをどうやって表現したものか、と思った時に、無理やりこの単語の訳を差し込むより、別のシンプルな表現を使ったらどうかなと思い至りました。実際のホンモノの翻訳でこういう手法ってありなのかな?素人なのでさっぱりです。
そんな私がここで使った表現は、
「get closer」を「ちかくに いたいよ」、
そして、
「get even closer」は「となりに いたいよ」
にしてみました。いかがでしょう。何か、どちらかと言うと恋愛系の楽曲でひそかに距離を詰めてくるような不穏なイメージになってしまいましたが。表向きには、かわいいポケモンを見つめるトレーナーの目線を表現したつもりです。
「Happy to meet you」も翻訳してみる
直訳すると「お会いできてうれしいです」、小学校の教科書の最初の定型文のような文がここへ来て入ってきました。困りました。頭をぐるんぐるん回してみますが、教科書に出てきたグリーン先生のにこやかな定型文しか出てきません。これをポケモンを見ている子どもに、かつて子どもだった大人に…より伝わるようにどうしたらいいんだろうか。
私は、たぶんこの文章の訳で一番時間を使いました。
「ぬああああ、これ以上考えても今の私からは出てこない!!!もう全力で好きなように訳しちゃうもんね!!!」
そしてひねり出した訳が次の通りです。
「やっと あえたね しあわせ♡ばでぃー!」
脳内お花畑恋愛系女子だろうがデデンネ使いの女トレーナだろうが結構です。何とでもお呼びなさい。これが私の全力だ!
さいごに
結果的に、今回「ポケダンスを和訳してみた」は、しょうけいの趣味全開の翻訳になってしまいました。シンプルにかわいく、子供に伝わるように、を目指してみましたが、なかなか難しいものですね。しょうけい初の翻訳作業は、とても楽しくて、ドーパミンがたくさん出ました。
興味だけではまかり通らない世界なのは百も承知ですが、これを機に翻訳に少しというかかなり興味が湧いてきました。また翻訳記事投稿できたらいいな。
ここまでお読みくださったそこのあなた!本当にありがとうございました。
よろしければ、この和訳で私が歌っているショート動画もありますので、ついでにご覧いただければ、これ以上ない幸いです。それでは、ごきげんよう!
(ショートがなぜか貼れなかった…、お手数ですがトップページからショート動画へお越しいただけると幸いです。)