■ひとまず、小結 国語シリーズもそろそろひとまず終わりにしようと思います。国語から始めた理由は、やはり、読解力こそが学業人生、そしてそれにとどまらず、現代を生きるうえで最も大きな意味を持つからだと考えているからです。数学や英語も、この国の教科書のレベルを考えれば、読解力があるだけで、十分に独学できてしまうでしょう。 逆に、すべての教科は実は読解力を鍛えているのだと考えることもできます。なんとなれば、読解とは結局、理解の別名だからです。 暗記によって知識を得ても、それが使
■教育臨床研究機構理事特定非営利法人教育臨床研究機構は、応用行動分析学(Applied Behavior Analysis)という学問の日本の草分けのひとりである中野良顯元上智大教授の設立したNPO法人です。 中野良顯先生は、フラブライト奨学生としてUCLAのロヴァス博士のもとに留学し、日本に初めてロヴァス法(高密度集中セッションによる自閉症児支援)を紹介したことでも知られる、日本行動分析学会の理事長等を歴任されたこの分野の大家です。 また中野先生は、応用行動分析学の基本
■国語への違和感国語への違和感を言葉にしてみようと思う。 小学校以来、ぼくたちは、「この時の〇〇の気持ちは」という問いに慣らされてきた。 この問い自体には、実はそれほど罪はない。 その前後に、「〇〇は嬉しくて涙を流した」と書いてあれば「嬉しい気持ち」が正解だし、「〇〇は悲しくて笑いが止まらなかった」と書いてあれば「悲しい気持ち」が正解だ。 しかし、この問いは教室という現場で歪められる。 なんの考えも無しに、「こんな時、みんなはどんな気持ち?」などと問う教師がいるから
「やり方を知ればパッとできるようになる」ようなものに、大したものはありません。 もし日本の大学入試がそのレベルで闘われるものだとしたら、この国の将来は真っ暗でしょう。 さすがに、上位大学はそんなにレベルの低いものではありません。 勉強も、楽器の上達とそれほど変わりません。基本にあるのは練習です。 落合博満さんは三冠王を3回も取った人ですが、練習をしない選手というイメージが出回っていました。 しかし、あるインタビューで、落合さん自身は、自分ほどバットを振ったやつは他にいない
国語って不思議な科目でした。 登場人物の気持ちを考えさせられたりね。 後でわかったことだけど、これって国語を苦手にさせる訓練なんですよね。 他者の気持ちなんてわかるわけないんです。 そもそも、他者の気持ちを考えさせようとする国語の教師が、ぼくたちの気持ちを全く考えていないような言動をとったりして、国語って本当に役に立たないんだな、なんて思ったりしましたね。 というわけで、そんな国語を真面目に勉強してきたせいで国語が苦手になってしまった人たちのために、国語問題への正しいアプ