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読書記録「着ればわかる!」

こんばんは。雨の中映画を見に行ってきたのですが、自分で選んだ映画なのにSNSに感想をアップできないのはどうかと思います。そんな映画を見るなよ!と言われてもおかしくありません。政治を扱った作品で、「それちょっと怖い」と思わせる場面もありました。
政治には多少興味はありますが、この国ではあまり大っぴらに言うことができないのでしょうか。映画のラストは、正直「この先この自治体はどうなるのか?」と心配させるようなものでした。

SNSで作品名で検索すると、「市民運動が結実した!」とか、もうバンザイしそうな勢いの感想を見ましたが、それが逆に怖かったです。
というわけで、この映画の感想はnoteにアップしません。ごめんなさい。

何のためのnoteなんだか。せっかくなので本の感想を書きます。

酒井順子「着ればわかる!」(文藝春秋)

酒井順子の作品は数冊読んだことがありますが、「女子と鉄道」は合わなかったです。おそらく鉄道についての考え方が根本から違うのでしょう。途中で放り出してしまいました。
大ヒットした「負け犬の遠吠え」は今読むとまた違うと思う。私も40代独身子なしなのは変わりありません。別に恥じることはないと思い、生きてます(いろいろありましたが)。

酒井順子と編集者、その他友人などと、制服を着用して…ただの感想ではない考察が展開される1冊。世の中にはこんな制服があって、機能的でもある。その気になってしまえる制服って恐ろしい(いい意味で)。

最初が「セーラー服」。実は都立高校の併願で受験した女子高がセーラー服でした。タカラジェンヌも輩出したような学校です。今思うと一度着てみればよかった。あの頃は都立高校へのこだわりにしがみついていて、セーラー服への憧れなんてかけらもなかった。

……なんてことを思い出しながら読みはじめる。
ちなみに母校の都立高校は、当時丈の短いブレザーというなかなか難易度の高い制服でした。スカートが短くても長くてもダサい。そのギリギリの見極めが難しいのです。今は無難すぎるほど無難なブレザーの制服になってます。

酒井順子は「乙女座ってのは、制服っぽいのが似合う星座なの」(6ページ)と友達に言われたそうですが、獅子座生まれの私も「わかるわかるー」と共感しながらページをめくってゆきました。

紹介された制服で着てみたい!と思ったのは、タカラジェンヌ(でも私は娘役だなあ~)、CA(本文ではスチュワーデス)、青森のねぶたの“ハネト”、はとバス、第九の歌い手(私は音痴です)かなあ? 

そこから考えを深めて、「こんな制服/衣装を着た!」ってことを文章に書けたら面白そうです。
あ、私的に着てみたいのは、競馬のジョッキーが着るあの派手な服です。あれもいろいろルールが定められていると聞きます。

図書館でもけっこうエッセイが置いてあるから、また読みに行こう。

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