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読書記録「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」

こんばんは。市のコミュニティバスの路線図を見ると、某都道のところだけ空白になってます。この空白の中に、体操教室の体育館があるので、何とかならないだろうか、と思います。雨が降ると体育館の体操教室に行けません。歩いて行くと何分かかるんだろ? コミュニティバスは、特急電車の停車駅を中心の路線ばかりです。

久しぶりに本の感想を書くなあ。順番待ちして借りて読んだ本は、ここで感想を書くというより、病院のかかり方について「こうするといいよ」みたいな内容だった。お医者さんが書いた本だからね。

佐藤愛子「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」

以前、生涯学習センターで「名著再読」という講座を受けてました。ひたすら文庫本の紹介をする講座です。先生が「高齢につき」とほのめかすたびに、受講者アンケートに「いつも楽しみにしてるから、年齢の限り続けてほしい」と書いていました。先生は親より年上なのに、それは無理というものであります。

なんていうかなあ。その先生は「老害」じゃない高齢者っていえばいいのかなあ。私はおそらく受講者で最年少でした。それでも講堂の前方の席をキープし、寝ることもなく真面目に聞いてました。
年長者が自説を振りかざすと、すぐ「老害」ってなるじゃないですか。

その「名著再読」の講座で、先生が佐藤愛子を紹介してました。大正生まれで現在100歳! こういう講座で取り上げられた人物をWikipediaで調べると、面白くなくなるんだけどね。ついやっちゃう。

昭和も後半に生まれた私でも、世の中のことをズバズバと言い切ってしまえる年寄りになりたいと思います。比較的最近の児童虐待事件のことにも触れられ、怒りをあらわにしているのが印象的です。
ああ、こういうことを文章にできるのは、日頃から新聞を読んでおくことが必要だと思います。

「名著再読」の講座の受講者の大半は、還暦を過ぎているような人たちでした。友達同士でキャッキャと受講しているような。紹介された本は「九十歳。何がめでたい」だったと記憶していますが、みんなどういう思いで先生の講義を聞いてたんだろう? 昭和後半生まれには新鮮に映ったのですが。やっぱりよぼよぼの老人にはなりたくないじゃないですか。

長生きってするものなんでしょうか? 100歳になっても、わざわざ見たくないものがあるかもしれない。
野球の世界では、年長者の意見は人によって「老害」と見做されるのが現実です。

【おまけ】
「名著再読」は主に昭和に出た文庫本の紹介でした。世の中文庫まみれになった現代の文庫本はスルーだったので、面白かったです。

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