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【富山県南砺市】圧倒的な大自然と歴史・文化・人を感じる街でのワーケーションモニターレポート

2024年2月13日から16日まで、富山県南砺市のワーケーションモニターに参加してきました。私にとって初のワーケーションで不安もありましたが、観光協会からの丁寧な情報提供もあり、終わってみれば仕事も観光もとても有意義で、あっという間の時間でした。

何よりも富山県南砺市の自然・歴史・文化、そして、現地の人はみんな素敵でした。私は全国各地を旅している(国内は全都道府県踏破している)のですが、今までの旅と比較しても、お世辞抜きで満足度はかなり高いです。

人のご縁から訪問することになった富山県南砺市でのワーケーション、かなりの長文となり恐縮ではありますが、記録としてレポートにまとめてみました。読むのに時間がかかると思いますが、ぜひ私の富山県南砺市ライフをご笑覧ください。

なお、本記事で掲載しきれなかった素敵な写真・動画は、Instagramよりご覧ください。

Instagramに写真や動画を複数枚ずつ投稿しています。

富山県南砺市のワーケーションモニターに参加!

さて、そもそもみなさんは、「ワーケーション」という言葉がどのようなものかご存知でしょうか?今回のワーケーションモニター参加にあたり、事前に「ワーケーション」を調べ直してみました。すると、一般社団法人日本ワーケーション協会のWEBサイトには、以下のようにまとめられていました。

ワーケーションの本質は「場所を変えて豊かに暮らし働く手段」と、一般社団法人日本ワーケーション協会は考えています。
非日常の土地で暮らし、働くことで、生産性や心の健康を高め、より良いワーク&ライフスタイルを実施することができる手段が、ワーケーションです。

一般社団法人日本ワーケーション協会WEBより抜粋

一般的に「ワーケ―ション」とは、「Work」と「Vacation」の造語と言われていることが多いです。しかし、私は日本ワーケーション協会が紹介する「場所を変えて豊かに暮らし働く手段」が、一番しっくりきました。今回は「豊かに暮らし働く」ができるかどうかを一つのテーマに、ワーケーションに取り組んできました。

また、よく募集されている各地のワーケーションモニターと言えば、ツアーパッケージのようにスケジュールがしっかりと決められていることが多いです。しかし、モニターツアーとしてスケジュールを細かく決められるのは、勤務時間がある程度決まって働いている私にとっては仕事に支障が出る可能性が高く、参加しにくいものと今まで考えていました。そのため、私はワーケーションモニターとしての参加に対して、強めの抵抗感を持っていました。

しかし、今回ご縁があった富山県南砺市のワーケーションモニターは、事前に相談をしてみると、モニター期間中の自由度が高く仕事に支障も出ないと判断できたため、とてもありがたいものとなりました。また、いろいろもご提案・サポートもしていただけたので、心からの感謝しかありません。関係者の皆様、本当にありがとうございました。

【1日目】まちの中で働く。

金沢駅

2024年2月13日(火)。
6:30大阪駅発のサンダーバードに乗って、金沢駅へ。金沢駅は、いつ訪れても素晴らしい建築物だなと思うばかりです。ちょうど9:00頃に着いたので、午前中の仕事は金沢駅のスターバックスで行いました。人もそこまで混雑していなかったので、集中してワークが出来ました。

そして、お昼休みの時間帯に金沢駅を出発し、高岡駅を経由して、今回のメイン路線となるJR城端線を乗って福光駅へ。天気が良かったので、車窓から見えた立山連峰が美しく気持ちの良い移動でした。私にとって、公共交通機関で移動することすらコンテンツになっていたので、本当にすごいなと思いました。

南砺市役所裏の風景
古き良き雰囲気の『春乃色食堂』

福光では、小矢部川から望む美しい景色を横目に、風情ある建物な『春乃色食堂』でランチをしました。昔ながらのローカルなお店で最高でした。その後、少しだけ南砺市役所へ行き、事前に連絡を入れていた知人にご挨拶。仕事なお話も少し出来ました。貴重なお時間、ありがとうございました。

その後の午後の仕事は、バスで井波地区へ移動し、美しい街並みを歩いた先にあった『haiz coffee roasteryでパソコン作業をしました。屋内席が満席だったので屋外席でのパソコン作業でしたが、気温的にとても気持ち良く、美味しいコーヒーと共に集中して仕事が出来ました。

『haiz coffee roastery』で仕事
日本遺産「木彫刻のまち 井波」

業務終了後、今回の宿泊拠点である福野地区の『福野タウンホテル ア・ミュー』へバスで移動し、チェックイン。4階の部屋となり、部屋の窓からは遠目に立山連峰も見ることが出来ました。

そして夜は、南砺市の友人が知人数名に声をかけてくれて『口福食堂 花華』で飲み会へ。自宅最寄り駅のほぼ始発から活動を開始しつつ仕事もがっつりした1日だったので疲れもありましたが、素敵な方々との良き繋がりと愉快なメンバーに疲れを忘れて楽しませてもらいました。ありがとうございました。

ホテルから見えた立山連峰
料理が美味な『口福食堂 花華』

【2日目】コワーキングスペースで働く。

早朝の桜ヶ池散歩

2024年2月14日(水)。
気温が高く天気が良かったので、早朝にホテルを出発して桜ヶ池へ。城端線福野駅から城端駅へ移動し、そこからバスで10分強の移動でした。公共交通機関の車窓から眺める風景が美しいので、移動時間もあっという間でした。

桜ヶ池に着いた後は、仕事が始まる前の時間を使って1周約4kmの池を散歩しました。壮大な雪山と綺麗な池を眺めながらの早朝散歩は、とても気持ち良かったです。仕事前に常にリフレッシュ出来たことも、今回のワーケーションで良かったポイントです。

南砺市クリエイタープラザ
快適空間なコワーキング
徒歩圏内で散歩も食事も仕事も温泉も

その後、南砺市クリエイタープラザへ移動して、終日コワーキングスペースで仕事を行いました。事前にコワーキングスペースの利用申請をWEB上から行うだけで、1日1000円で利用することが出来ました。スタッフの方が館内をとても親切に案内してくれたので、一人でビビりながら予約した私にとっては非常にありがたかったです。

また、桜ヶ池周辺にある施設はコワーキングスペースだけでなく、食事できる場所や温泉が徒歩圏内に密集している便利なエリアでした。今振り返ると、全日ここで仕事をしても良かったなと思うほどです。

南砺市クリエイタープラザも、設備がきれいで仕事に集中しやすい環境でした。これで1日1,000円は本当にありがたかったです。お昼ご飯には『ヨッテカーレ城端』で、美味しいおにぎりをいただきました。しばらくコンビニのおにぎりが食べれないほどの絶品で、読者のみなさんにも強くおすすめしたいです。インターネット上の評価も、かなり高いおにぎりでした。

『ヨッテカーレ城端』のおにぎり
南砺市クリエイタープラザで仕事
桜ヶ池の夕暮れ

仕事を終えた後、桜ヶ池の夕暮れを眺めながら少し散歩をしました。この日は仕事の疲れもあったのですが、それが吹き飛ぶほどの綺麗な景色と空気に感動しました。思い返せば、おそらくこの時間が一番「ワーケーションに来てよかった」と思っていたかもしれません。

その後、桜ヶ池温泉に立ち寄り心身ともにリフレッシュを完了させて、ホテルへの帰路につきました。コワーキングスペースと食事と景観の良い池と温泉が1ヶ所に集まっていたのは、本当に最高にリフレッシュしながら働くことができる空間でした。ホテルに戻り、荷物を置いた後にご飯を食べに行くつもりでしたが、ベッドに横になってしまい、この日はそのまま寝てしまいました。

【3日目】ホテルで働く。

ホテルでの仕事

2024年2月15日(木)。
この日は午後から天気が悪いとの予報だった、かつ、仕事もオンラインミーティングが続く1日でオープンな場所で話を出来ないことも盛りだくさんだったので、終日ホテルで仕事をしました。

結局のところ夕方まで雨は降りませんでしたが、ホテルでの仕事はとても快適でした。自分だけのスペースでいつもと違う気分で働くことが出来たので、ホテルでの仕事も良さそうです。

『はな牛』の「牛赤身サガリステーキ丼」
『レストラン芝井川』の「凪沙御膳」

お昼ご飯は、宿の近くの飲食店を調べると福野駅前にある『はな牛』の「牛赤身サガリステーキ丼」が良いと書かれていたので、ふらっと食べに行きました。お肉がとてもボリューミーで柔らかく、また、食べ応えも抜群で贅沢なランチとなりました。地域で人気のお店を自分で探して訪れるのも、旅の一つの魅力ですね。

夜ご飯は、外が大雨だったということもあり、ホテル併設の『レストラン芝井川』で御膳をいただきました。お隣で宴会をしていたので賑やかでしたが、スタッフさんも丁寧に対応してくれて、また、料理も美味しかったので大満足でした。

全行程の中日に移動を減らして身体を休めることが出来たので、良い1日となりました。ワーケーションをするときは、こういう身体をしっかり休める日を作る重要さも感じましたね。

【4日目】仕事を休んで、観光をする。

雪の合掌造り

2024年2月16日(金)。
富山県南砺市最終日、早朝の福野駅の電車に乗り、城端駅へ。仕事を休んで南砺市観光をしました。観光の目的は、合掌造り集落(相倉・菅沼)の世界遺産と城端巡りです。

最初の世界遺産巡りですが、目的地まで「世界遺産バス」のフリーパスを事前に購入して移動しました。まずは、城端駅から相倉合掌造り集落へ。

世界遺産 相倉合掌造り集落
雪の合掌造りは神秘的

城端駅付近は全然雪がなかったのですが、相倉合掌造り集落まで行くと一面雪景色で、少し雪も降っていました。事前に「2月はスノーブーツが必要」という情報を聞いていたのですが、想定以上の雪景色でした。これでも今年は雪が少ないとのことだったのですが、展望台まで行く道中で足首が完全に埋まることもありスノーブーツ必須でした。

相倉合掌造り集落は、神秘的という言葉が一番似合うほどの空間で、日本が誇る良き絶景でした。雪の時期だけでなく、春夏秋冬それぞれの景色を楽しめることは間違いないでしょう。合掌造りと言えば「白川郷」を思い浮かべる人も多いかと思いますが、相倉合掌造り集落もかなりのおすすめです。

世界遺産 菅沼合掌造り集落
雪山と川
五箇山の暖簾

次に、再び世界遺産バスに乗って、菅沼合掌造り集落へ。綺麗な雪山と近くを流れる川もあり、とても美しい集落でした。相倉合掌造り集落とは、また違う雰囲気です。

集落を歩いていると欧米系の外国人の方とも複数出会い、「日本の風景は、とても素晴らしいですね」的なことを言われました(たぶん)。笑顔で日本の空気感を感じている外国人の方を見ると、とても日本に生まれ育ったことが誇らしくなりました。そんな風景が、富山県南砺市にはあったのです。

国指定重要文化財 岩瀬家
『いわな』の「いわなのにぎり付き山菜そば定食」

再び世界遺産バスに乗り込み、ささら館前へ。インターネットで事前に調べて美味しそうだなと思っていた『いわな』の「いわなのにぎり付き山菜そば定食」を食べに行きました。いわなの握り寿司が美味なことはもちろん、山菜の旨みが染み込んだ温かい蕎麦もかなりの美味しさでした。このお店は、かなりのおすすめです。地産の料理を楽しめて、嬉しかったです。

そして、徒歩5分ほどの場所にある国指定重要文化財の岩瀬家を観に行きました。今まで見てきた集落の中にはなかった規模の合掌造りで、その大きさに驚きました。日本の古き良き建物に、とても見惚れた時間となりましたでした。

城端の素晴らしい景色
『鮨の寿司恵』の海鮮丼ランチ
城端別院 善徳寺
醤油の看板
『らーめん真太』の「福の塩そば」

城端駅に戻り、『鮨の寿司恵』で海鮮丼ランチを食べました。大将がとても気さくな人で、城端観光やお土産のことをいろいろと教えてもらいました。街の人が街のことを語れるって、本当に素敵ですし大切なことだなと思いました。海鮮丼が美味し過ぎたことはもちろんですが、大将とのほっこりとお話出来た時間も心地良かったです。素晴らしい時間をありがとうございました。

その後は、城端の良き街並みを堪能しました。文章にするとキリがないので割愛しますが、上記画像や私のInstagramをぜひご覧ください。本当に良い街並みが広がっていました。

そして夕方に福野駅へ戻り、晩ご飯に『らーめん真太』の「福の塩そば」をいただきました。「南砺市 グルメ」で調べると上位に出てくるラーメン屋だったので行ってきたのですが、確かにかなり美味しかったです。開店前から並んでいたのですが、私が退店する時にも多くの人が並んでいる人がいるほど、人気店のようです。観光のラストは、最高のラーメンで締め括りました。

富山県南砺市の観光は、観る・食べるだけでなく、地域の人とも触れ合えた最高の時間でした。本当は井波地区の木彫り体験もしてみたかったのですが、それは次の機会に行ってみたいと思います。みなさんも、ぜひ富山県南砺市を観光地として訪問してみてください。

【最終日】雨晴海岸と氷見漁港・ひみ番屋街へ。

富山の海
早朝の雨晴海岸
氷見線と雨晴海岸
美しい立山連峰
言葉に出来ない絶景

2024年2月17日(土)。
帰路となるこの日は、福野駅発の始発電車に乗って、雨晴海岸と氷見漁港・ひみ番屋街へ行きました。

雨晴海岸は「冬の絶景」ということで知っていたので、一度訪れてみたかった場所です。実際に訪問すると、メディアでの映像やSNSで見る写真以上の迫力と絶景でした。この景色は言葉で伝えることがとても難しいので、ぜひみなさんも訪れてみてください。

また、2月の富山県はなかなか晴れないと聞いていたのですが、この日は快晴でした。そのため、カメラマンもたくさんいたのですが、偶然隣に立った長野県から早朝に車で移動してきたというカメラマンと「最高の晴れと景色ですね」と喋りつつ、楽しい時間を過ごすことができました。

ちなみに雨晴海岸は、ヨルシカの人気曲のMVのロケ地になっていました。曲もとても良いので、ぜひ見てみてください。

『氷見魚市場食堂』の海鮮丼と寒ぶり刺身
氷見漁港
氷見の海
まんがロード
まんがロード

雨晴海岸には早朝と午後一に訪れたのですが、その間の時間は氷見市を訪問しました。能登半島地震の爪痕も残っていて、心がキュッとなる風景も多々ありました。しかし、街は活気を取り戻しつつあり、氷見漁港とひみ番屋街は賑やかでした。

私が氷見市を訪れた一番の理由も、氷見市にお金を落としていくことでした。通常の私の旅における飲食・買い物予算の倍額を持って、たくさん食べ飲みを行ったり、お土産の購入をしました。特に『氷見魚市場食堂』の海鮮丼と寒ぶり刺身は絶品で、大満足な食事となりました。

今後、「北陸割」などの国の支援策も始まり、北陸地方へ訪れる訪問する人も増えるかと思います。氷見市は能登半島の玄関口として最高の街だと思いますので、ぜひみなさんも足を運んでみてください。

富山県南砺市のワーケーションを通じて感じたこと

今回の富山県南砺市のワーケーションモニターは、観光協会をはじめとする南砺市で出会ったみなさんのおかげで、とても有意義なものとなりました。最初に書いた「場所を変えて豊かに暮らし働く手段」としての富山県南砺市のワーケーションは、大成功だったと思います。

  • まちで働く。

  • コワーキングスペースで働く。

  • ホテルで働く。

  • 仕事を休んで、観光をする。

フルリモートで働いていると、毎日自宅の机しか見ないのでリフレッシュが難しく、いかに休日をリフレッシュしながら楽しむかが大切だと考えていました。しかし、富山県南砺市に滞在した4日間は、上記のように毎日違う生活ができ、毎日が充実したものとなりました。ワーケーションを実践することで、まさに「場所を変えて豊かに暮らし働く」が実現出来たのです。

今回私は電車とバスのみで移動したのですが、季節が良ければレンタサイクルで移動してみても楽しそうです。レンタサイクルに関する情報を含め、以下サイトに情報も集約されているので、富山県南砺市を訪問の際の参考にしてください。

今までは自宅もしくは近所のカフェで働くという選択肢しか持っていなかったのですが、今回のワーケーションモニターの参加は、私自身の働き方の選択肢を増やしてくれる良いきっかけにもなりました。「働き方」に対して、視野が広がった気がします。今後は、自宅の近場でもワーケーション的に働けないかについて、少し探求してみたいと思います。

長文のワーケーションモニターレポートとなりましたが、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。また、お世話になった皆様には、心より感謝申し上げます。富山県南砺市は本当に素敵な街だったので、ぜひみなさんにも足を運んでもらいたいです。

では、また。
みなさまに心より感謝。

城端線には、本当にお世話になりました。

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