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「影響力の武器」読書会 ~第8章~

酷暑、台風、地震と様々な自然災害が続いております。
皆様ご無事に過ごせておりますでしょうか?

今まで続けてきた「影響力の武器」に関する記事も今回がラストです。
様々な原則について、社内で議論を進めてきました。
「影響力の武器」全体を総括し、読み終えた感想を交えてお話しようと思います。

振り返りとして・・・

本の概要

ロバート・チャルディーニの『影響力の武器』は、心理学の視点から人々がどのように他者の影響を受けるかを深く探る著書です。1984年の初版以来、ビジネス、マーケティング、交渉、日常生活における重要な洞察を提供し続けています。

影響力の6つの原則

返報性(Reciprocity): 人は何かを受け取ると、自然とお返しをしたくなる心理。この原則は、ギフトやサンプルを提供するマーケティング手法によく見られます。
一貫性(Commitment and Consistency): 一度取った立場や行動に一貫性を保とうとする傾向。これは、最初の小さな約束を大きなコミットメントに結びつける「フット・イン・ザ・ドア」技法で利用されます。
社会的証明(Social Proof): 他者が何をしているかを手がかりにして自分の行動を決める。この原則は、口コミやレビューサイトの重要性を説明するものです。
好意(Liking): 人は、好意を感じる人物やブランドの影響を受けやすい。これが、ブランドの親しみやすさや人間関係を重視した営業手法に結びつきます。
権威(Authority): 権威者や専門家の意見を重視する傾向。信頼できる専門家の意見が、消費者の決定に大きな影響を与えることは多いです。
希少性(Scarcity): 手に入りにくいものほど価値を感じる心理。これは、期間限定オファーや在庫限りセールなどでよく使われます。

本全体を通しての考察

本書の中で紹介されている影響力の原則は、今日のデジタル時代においてさらに重要性を増しています。第8章~てっとり早い影響力~では科学技術の驚くべき発展により、人々の意思決定が変わってきたことに言及しています。過去は思慮深く十分に検討した上で決定を下すことが望まれていたが、現代では単一の情報を基礎にしたてっとり早い意思決定が求められるようになりました。情報が溢れかえる中で、どの情報を信じ、どの影響力に従うかを見極めることが求められています。

理解が深まった点

本書を通じて、なぜ自分が特定の行動を取るのか、また他者がどのように自分に影響を与えているのかを深く理解することができました。特に、無意識に働く影響力の力強さに驚かされました。
自分のビジネスにおいて、これらの原則をどのように活用できるか、またどのようにして影響力に流されずに冷静な判断を保つかについての意識が高まりました。商談においては意識して使ううちに自然と身に付くのでしょうが、最初は不自然に対応してしまいそうですね、、、
提案資料の文言は適宜今までとは変えていこうと思いました。相手の行動を促す仕組みづくりを意識してみようと思います。

まとめ

『影響力の武器』は、ビジネスやマーケティングのプロフェッショナルだけでなく、広く一般の読者にも役立つ内容が詰まっています。日常の意思決定において、この本が提供する知識を意識することで、より効果的なコミュニケーションが可能になると思いました。
返報性や好意という原則は特に私のビジネスでは活用できそうなことだと感じました。Give and Takeという言葉をよく耳にしますが、まずGiveGiveGiveくらいの意識で与えることを大事にしていこうと思います。

私は「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を大事にしています。自分のできることをしっかりとやりきること。その後は焦らず結果を待つこと。を大事に、何ができるのかにフォーカスして行動できたらと思います。

最後まで拝読いただき、ありがとうございました。

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