あらゆるオブジェクトをある意味で同一視することで,さらに高度に抽象的な議論が可能になる
数学における集合論とは,一言で言えば「集合を研究対象とする学問」である.
しかし,集合論において「集合とは何か」が定義されることはない.
集合とは何か数学における“集合”は,高校数学で習うものだが,その時点では「モノの集まり」と習う.
数学の定義としてはかなり漠然としている.
おそらく専門的な定義は別にあるのだろうと思っていたが,専門的な本を読むと,「モノの集まり」という定義さえなくなっていた.
そう,定義がないのだ.
これは,数学においては普通ではない.