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【IMAX上映】スピルバーグ監督作「ジュラシック・パーク 」レビュー&考察(ネタバレあり)

▼本記事はブログにて初出


恐竜が現代に蘇ったら、人類はどうなるのか?


1993年に公開され、映画史に残る伝説的作品となった「ジュラシック・パーク」が、IMAXの大スクリーンで甦る!「スティーヴン・スピルバーグ IMAX映画祭」の第3弾として、2025年1月31日(金)から全国上映がスタートしました。

今回は、2020年から500本以上の映画を鑑賞してきたshoeiが「ジュラシック・パーク」のレビューと考察をネタバレありで紹介していきます。
この記事では、「ジュラシック・パーク」の3つの見どころ恐竜はなぜ絶滅したのか、さらにどのように人(ヒト)が生まれたのかについて解説します。
総興行収入が100億ドルを超えたスティーヴン・スピルバーグ監督作品であり、アカデミー賞3部門を含む20以上の賞を受賞した「ジュラシック・パーク」の魅力を一緒に探ってみましょう!


作品情報

作品名: ジュラシック・パーク
監督名: スティーヴン・スピルバーグ
製作年: 1993年
製作国: アメリカ
ジャンル: アドベンチャー・冒険、パニック
あらすじ: 絶滅した恐竜たちを最新の遺伝子工学で蘇らせた究極のアミューズメントパーク。そこで巻き起こる予測不能なパニックと、人間の欲望と科学の危うい関係を描く大ヒット作です。

(出典:フィルマークス)

ジュラシック・パークの3つの見どころ

見どころ①:リアリティのある恐竜

「ジュラシック・パーク」の魅力は、まるで本物のような恐竜たちにあります。大部分の恐竜シーンはアニマトロニクスを駆使して再現され、スピルバーグの魂を感じます。特に、ティラノサウルスの制作にはこだわり、高さ6m、重量6トンの油圧で駆動するアニマトロニクスを完成させ、ただの映像ではなく、そこに「生きている」かのような存在感を放ちます。

質感や動きの滑らかさが1990年代に制作されたとは思えないほど圧巻で、まるで太古の世界にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。幼い頃、恐竜に夢中になったあのワクワク感が、再び蘇る 。そんな体験を味わえるのが、「ジュラシック・パーク」の凄さです。


見どころ②:子どもの恐怖の感情を超える純粋な好奇心

ハモンドの孫・ティムは恐竜が大好きで、グラント博士に恐竜について次々と質問をしていました。ティムはティラノサウルスに襲われ、車ごと崖から落とされるという体験をしたにもかかわらず、別の場所でブラキオサウルスを見かけると、まるで何事もなかったかのように夢中で見入っていました。
映画では、恐竜に対する恐怖を感じながらも、それ以上に好奇心を抑えきれない子どもたちの姿が描かれています。

大人になって理屈や恐れが先立つようになった私たちに、かつて持っていた「好奇心の力」を思い出させてくれます。未知への興奮、純粋な驚き、そして「知りたい」という衝動。子ども時代には当たり前だったこの感覚が、大人になった今だからこそ、どこか懐かしくも羨ましく映るのではないでしょうか。

見どころ③:ティラノサウルスが目の前で、息がとまるような緊迫感


豪雨の中、ツアー車の窓ガラス越しに突如姿を現すティラノサウルス。ヘッドライトの光に照らされた鋭い瞳がこちらを捉え、観客はキャストと共に凍りつくでしょう。このシーンは、映画史に残るほどの緊迫感に満ちています。

まるで自分自身がその場にいるかのような錯覚になります。登場人物の震える息遣い、怯え切った表情が、恐怖を一層リアルにし、スクリーンを通して心拍数を引き上げてきます。
「もし自分があの車にいたら?」そんな想像すら許さないほどの圧倒的なティラノサウルスの存在感が見どころです。


恐竜は巨大隕石の落下により絶滅

約6600万年前、メキシコのユカタン半島に巨大な隕石が落下しました。この衝突によって大量の塵が地球の大気中に拡散し、太陽光が遮られて地球が急激に寒冷化しました。これにより植物は成長できず、草食恐竜は食糧を失って絶滅し、さらには草食恐竜を捕食していた肉食恐竜も絶滅していったのです。


落下した隕石の破壊力は原爆約1000個分

1辺12mの隕石でさえ原爆1個分のエネルギーを生み出すと言われています。ユカタン半島に落下した隕石の衝突がどれほどの威力だったかを示すと、直径10〜15kmで、その破壊力は原子爆弾833〜1250個分に相当しました。この規模の衝撃は、地球の生態系を一変させました。



恐竜絶滅後は哺乳類が生態系の王様に

恐竜が絶滅した後、哺乳類が生態系の頂点に立つこととなりました。恐竜と違い、哺乳類は小さな体を持ち、大災害の環境でも生き残ることができたのです。また、哺乳類は特定の環境に適応はせず、多様な進化への可能性を持っていました。その進化の過程で、脳が極限まで発達した種類、それが私たち「ヒト」へと繋がっていきました。


まとめ:特定化しないという強みを活かして

哺乳類が繁栄した理由は、「特定化しない」という強みを持っていたからです。この柔軟性は、現代の私たちが生き抜くためにも重要な要素です。選択肢を多く持ち、多様な状況に対応できる力こそが、時代を超えて生き残るための鍵となるのです。

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