蔵書紹介:UNIXという考え方―その設計思想と哲学/Mike Gancarz
本の概要
『UNIXという考え方―その設計思想と哲学』Mike Gancarz (著), 芳尾 桂 (翻訳)
UNIXの文化における9つの定理と10の背景が解説されている。特に1つ目の定理の「スモール・イズ・ビューティフル」、つまり小さく作って組み合わせることについて全編を通して説かれている。
1996年発行と古いがUNIXの哲学は普遍性があるため、アジャイルやマイクロサービスのような現在のトレンドに通じる要素もある。UNIX以外でも応用できる点が多く、また、OSの仕組みやコマンドの知識がなくても読めるため、UNIXを使わないエンジニアやエンジニア以外の人にもおすすめできる。
購入経緯と読書状況
後輩の指導で「表現や仕事を小さくすること」の重要性を伝える方法に悩んでいた際に、本書を後輩に読ませることを友人から推薦されて、まずは自分で読もうと思って購入した。全9章のうち最初の2章くらい読んであとは読まずに寝かせている。