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書籍分類/IT技術書ではないけどITエンジニアに役立つ本

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IT技術書ではないけどITエンジニアに役立つ本の紹介記事です。
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#システム運用

蔵書紹介:先輩がやさしく教えるシステム管理者の知識と実務/木下肇

本の概要『先輩がやさしく教えるシステム管理者の知識と実務』 情報システム部門に求められる基礎知識が書かれている。内容は入門向けで、社会人経験の浅い人やシステム部門への異動者が本書の想定読者と思われる。説明文が平易でしかも図表が豊富なため読みやすい。 テーマとしてはPC、ネットワーク、サーバなどの仕組みの基礎知識や、情シスの定常業務、突発業務について、現場の実践で必要なことが挙げられている。本書は担当者レベルの視点が多いため、より上位レイヤーの視点(たとえばシステムを守るの

蔵書紹介:システム障害対応の教科書/木村誠明

本の概要『システム障害対応の教科書』 システム障害の問題点、対応時の体制、プロセス、ドキュメント、ツールについて書かれている。一般的にシステム障害はないに越したことはないが、障害ゼロの実現は難しいため、障害が発生する前提で対策する必要がある。障害の発生自体の抑制、発生時の影響の抑制、検知、検知後の暫定対応、根本対応、対応の記録などいくつかのアクションがあるため、本書のような教材で体系的に学ぶと良いだろう。 購入経緯と読書状況先日紹介した『運用設計の教科書』の類書と考えて仕事

蔵書紹介:運用改善の教科書/近藤誠司

本の概要『運用改善の教科書 ~クラウド時代にも困らない、変化に迅速に対応するためのシステム運用ノウハウ』 すでに導入・運用開始しているITシステムの効率的な運用と改善について書かれている。既存運用の分析と改善の方法論に始まり、CI/CD、IaC、ローコード/RPA、クラウド化、セキュリティ、人的スキル、組織づくりがテーマになっている。 昨日紹介した『運用設計の教科書』の続編で、前作は新システムを最初から構築する場合のノウハウで、本書は既存システムに対するノウハウという違い

蔵書紹介:運用設計の教科書/近藤誠司

本の概要『運用設計の教科書 ~現場で困らないITサービスマネジメントの実践ノウハウ』 ITシステムの運用設計について入門向けに体系的な説明が書かれている。ITシステムの運用フェーズは開発フェーズよりも期間が長いことが多いため業務への影響が大きいが、実際には運用の考慮が甘かったり全然考慮していなかったりするので、体系的に学ぶことの意義は大きい。本書で設計書を起こすべきテーマや検討するべき項目のセオリーを学ぶと良いだろう。 購入経緯と読書状況Twitterでクチコミを多く見たた