ロビー・ロバートソン自伝 ザ・バンドの青春
副題に「ザ・バンドの青春」とありますが、まだ駆け出しだったホークス時代の話も面白いです。サン・レコードでジェリー・リー・ルイスのレコーディングを目撃したことや、ロニー・ホーキンズの誘いでティン・パン・アレイを訪れ、オーティス・ブラックウェルやリーバー&ストーラーが目の前で自作の提供曲を聴かせてくれたことなど。これらがまだ16歳ぐらいだった頃の出来事というのは驚きです。
あの伝説のバディ・ホリーがギターのアンプはどうやったら大きな音を出せるのかということを修行時代のロビーに舞台裏で丁寧の説明してくれます。人が良さそうなルックスのバディ・ホリーですが、実際にとても親切な人だったようですね。
更に若い頃からステージでの稼ぎのほとんどでレコード盤を大量買いするという音楽マニアっぷりも。同じバンド仲間からは「おいおい、店を丸ごと買い取ったのか?」と皮肉を言われますが、この音楽に関する飽くなき研究心が、後のザ・バンドのあの芳醇なソングライティングに繋がっていくのかと思うと納得です。
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