魚眼レンズの世界に魅せられて
先日購入した魚眼レンズ
半年前からカメラで写真を撮ることを趣味として活動してきました。私の愛機はオリンパスのE-M1Xという2019年に発表されたミラーレス一眼カメラです。
このE-M1Xはミラーレスカメラの中でもセンサーサイズが小さい「マイクロフォーサーズ」という規格のレンズを採用しており、携帯性に優れています。その一方で夜間など考量が不足する場所ではノイズが出やすくなるなどの欠点を持っています。
マイクロフォーサーズのレンズはサイズが小さいため携帯性にも優れ、そのコンパクトさからレンズの価格が安いのも特徴です。他の規格のサイズのレンズと比較しても安価に購入できることも多いのが使用者としてのメリットです。
そのためいろいろなレンズを試したいと考えて、実際にいくつかレンズを購入して試してきました。
その中でも最近特に気に入って使っているのが魚眼レンズです。
七工匠 7Artisans
先日購入したのがこの七工匠の魚眼レンズです。
正確にはこのI型を中古で購入しました。1万円ぐらいでの購入金額でしたが、このレンズの写りが非常に良くて感動しました。
まずはいくつか作例を上げます。まずは遠景を撮ったものです。
地平線や水平線が緩く弧を描きダイナミックな絵作りとなっています。
(ピントがあまいのはご了承ください)
次は静物の写真です。阿蘇からくじゅうへ足を延ばした時の写真になります。
デイジー?の方は花畑の遠景がゆがんで面白い表現になっています。一方バラは大きな静物が印象的に中心に位置している写真となりました。
どの写真もかなり気に入っている出来となりました。
魚眼レンズの面白さ
実を言うと、これまで魚眼レンズに対してはあまり良い印象がありませんでした。画が歪んで見える、ピントが合わずくっきりとした像が出ないという思い込みがあったのです。
ところがこのレンズを使ってみると、吐き出される画の歪みの面白さや迫力に圧倒され、そんな些末なことがどうでもよいと感じるようになりました。
遠景を撮った風景写真は言うまでもなく、建築物や花といった静物撮りにも非常に適したレンズであるというのが感想です。
魚眼レンズの注意点
魚眼レンズ、というよりも私が購入した7Artisansのfisheyeレンズに関してですが、注意点がいくつか存在します。
まずはこのレンズ、マニュアルフォーカスだということです。そのためピントを合わせるためにはピントリングを手で回す必要があります。
私のような初心者カメラマンにはAFのレンズしか使ったことが無い人も多いと思います。そうした人にはかなり使いにくいレンズかもしれません。
またピントもそこまできれいに合うわけではありません。私の場合は遠景に関しては無限遠で合わせるのですが、中華クオリティなのかややオーバーインフを起こします。そのため少し無限遠手前に合わせないとぼやけてしまいます。
広角が面白い
カメラを使い始めた最初のころは望遠レンズでボケを楽しむことに熱心だったように思います。
その後、いろいろな物を撮るようになって考えが変わってきました。最近は広角レンズで撮ることによる歪みが非常に面白く感じています。
その行きついた先が魚眼レンズです。
おそらくカメラ初心者の多くは魚眼レンズに抵抗を持つ人も少なくないのではないでしょうか。そうした人にこそ、ぜひ魚眼レンズの楽しさを知ってもらいたいと思います。