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Sho Nishimura という人間の考え方

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Sho Nishimura という人間の考え方や私見、偏見で書いた記事のまとめ。教育問題だけでない幅広い範囲の内容。
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2022年1月の記事一覧

二流を極めよう

二流を極めよう

一流になりなさい、一流を目指して頑張ろう、という言葉はいろいろなところでよく聞きます。

しかし、今後の10年以内に、様々な分野のかつて一流と呼ばれた人や組織にとって冬の時代が到来するのではないか、と私は考えています。

1.一流と「超一流」ここで、言葉の定義をしておきます。その業界で上位10%に入る実力や人気を誇る人材を一流とします。

さらにその中でも選りすぐり、上位1%位を「超一流」とします

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人に期待しない生き方

人に期待しない生き方

この人ならこうしてくれる、あの人こそはどうにかしてくれる。

家庭で、職場で、友人の間で、いろいろな場所で私達は誰かに期待しがちです。
察してくれて、手を差し伸べてくれて、分かち合ってくれる。

期待するがゆえに、その期待が裏切られると、相手に対し怒りや失望を覚えます。

実際には、相手と何の約束もしていないのに。

さらには、何かをしてくれたとしてもその出来や量に不満を抱いてしまう。

ここ十年

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「困難は分割せよ」

「困難は分割せよ」

受験指導をしていると、この言葉をよく使うことがあります。

「困難は分割せよ」

これは井上ひさし氏の小説「握手」に出てくるルロイ修道士の言葉です。中学校の国語の教科書にも掲載されている作品ですので、多くの方の記憶にあるものかと思います。

私自身は引用を意識せずに使っていたので、よほど言葉の印象が強かったのだと思います。

さらにこの言葉の元をたどると、16世紀の哲学者、ルネ・デカルトに行き着き

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歳を取ることと保守的であるということ

歳を取ることと保守的であるということ

私は昨年40歳になり、隠すこともできない中年になってしまいました。
最近、特に感じることがあります。
自分の周囲が保守的になっていることに。

高校に勤めていれば、当然十代の若者の文化に触れる機会が多くあります。
そんな時に、同僚のこんな言葉聞きました。

「やっぱり音楽は90年代が一番だな」
「最近のバラエティは面白くないね」
「SNSなんて何が楽しいんだろうね」

などといった、いわゆる「おじ

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自分のこと:大学時代〜現在の仕事まで

自分のこと:大学時代〜現在の仕事まで

私は九州某県で私立高校の数学教師をしています。
勤め始めてからもう15年以上になります。

数学の先生をしている人に世の人々はどんなイメージを持っているでしょうか。
数学が好きで、数学の話を楽しそうにしたり、問題を趣味的に解いたりする人物像でしょうか。

実は、私はそれほど数学を特に好きなわけではありません。

大学では理学部の数学科を選び進学しました。
しかし、そこで学ぶ内容は高校時代とはかけ離

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