口先だけの人間にはなりたくないし、口先すらない生き方もしたくない
「口先だけの人間にならない」と日々決意し続けている。しかし、どれだけ決意してもうまくいかないこともある。うまくいっていないことのほうが多いかもしれない。
一転、全てがうまくいく人生を想像してみよう。何もかもが思い通りに進んでいく人生だ。果たしてそれは、何を意味するだろうか。
思い通りの人生に達成感があるだろうか? 生きがいを感じられるだろうか? そうは思えない。
失敗や絶望がない分、期待や喜びもないだろう。味気のない料理と同じである。
そう考えれば、苦難の多い人生も悪いものではない。苦味の多い料理ということだ。味を感じられるのは、自分が血の通っている人間である証と捉えることができる。
つまり言いたいのは、口先だけの人間にはなりたくないが、口先すらない生き方も避けたいと思ったということだ。