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インスリンは肥満促進ホルモンです。

こんにちはSHOです。僕のnoteを読んで頂きありがとうございます。

今回はインスリンの話をします。前回の投稿でも少し触れました。

インスリンというホルモンはダイエットを成功する上でも、バルクアップを成功する上でも、ファスティングを成功する上でも超重要なホルモンです。インスリンの働きをよく知ることはとても重要なことだと僕は考えていますので、今回触れていくことにいたします。

○インスリンとは?

インスリンは膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるホルモンで、⾎糖値が上がると分泌されます。

エネルギー代謝を調節し、脂肪の蓄積や貯蔵を促進させます。グルコースをエネルギーとして使用するために細胞内にとりこませるので、⼗分な量のインスリンがないと、⾎中のグルコースはどんどん増えてしまいます。

糖質の消化吸収については以前触れましたが、糖質を摂取すると色んな消化酵素が働くことによって単糖類のグルコースまで分解されます。

血中に入るとインスリンが働いて細胞に取り込まれるのですが、グルコースをグリコーゲンに変換して筋肉や肝臓で貯蔵します。ただし、これらの組織内で貯蔵できる量には限界があるので、余ったグルコースは脂肪細胞に体脂肪として貯蔵されます。

インスリンの働きによって体内のグルコースが減ると、肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解してグルコースを作っていきます。

食事を摂らない時間が短いと、グリコーゲンは体内に蓄積されている量で⼗分賄えるのですが、食事を摂らない時間が長いと、蓄積されている脂肪から新しくグルコースを生成していくことになります。

すなわち、インスリンは糖や脂肪の貯蔵を促すホルモンであり、何も食べない時はインスリンの分泌量は減り、グリコーゲンを消費し、体脂肪を燃やす働きが始まります。

これはすごく大事なことなので、ダイエッターの方は絶対に知っておきましょう。インスリンってただ血糖値を下げているだけではないのです。グリコーゲン合成、体脂肪合成を促進する働きがあるのです。

○グリコーゲンは財布のようなもの

体脂肪は「銀行口座に貯金しているお金」のようなもので、口座内にはいくらでもお金(=エネルギー)を貯めておくことができます。ただ、脂肪はエネルギーを貯めておくことができても、すぐに使うことができません。蓄積された脂肪を減らすことはとても難しいのです。

それにひきかえ、グリコーゲンは「財布に入っているお金」のように、⾝体に素早く提供することができます。

実際はこんな感じで行われます。

まずはグリコーゲンが使われます。

財布は空にはしたくないので、常時入っているような状態にしておこうとします。なので、グリコーゲンが底をつき始めると、⾝体は脂肪を燃やし始める前に空腹を感じ、何かを食べたくなるように仕向けていきます。

食欲に任せて何か食べ物を口に運んで、グリコーゲンの貯蔵庫をずっと補充していると、蓄積された脂肪をエネルギーとして使わずに済んでしまいます。ここで食べてしまうとなかなか痩せていきません。

○インスリン抵抗性

文字だけ見ると何だか難しく見えますが、そうではありませんので丁寧にお伝えしていきます。まさにこれがダイエットの成功を阻む大きな原因となります。

ホルモンは細胞の鍵穴に合う鍵のような役割をします。インスリンの場合、インスリン(鍵)が細胞のインスリン受容体(鍵穴)に合わなくなると、その細胞は【インスリン抵抗性がある】ということになります。

流れはこんな感じです。

インスリンが受容体にうまく適合しない
 ↓
細胞のドアが大きく開かない
 ↓
細胞内に入っていくグルコース量が少なくなる
 ↓
細胞は入ってくるグルコース量が少なくなっていることに気づき、グルコースは細胞のドアの外にどんどん溜まっていく
 ↓
増えたグルコースに対応しようと、⾝体はますます多くのインスリンを産生する
 ↓
インスリンはインスリン受容体にうまく適合しないままですが、ドアを開ける細胞の数は増え、その結果、通常通りの量のグルコースが細胞内に入っていく

例えば、正常な時は10個の鍵(インスリン)を産生するとした時、1つの鍵が1つの細胞のドアを開け、2つのグルコース分子が中に入っていくとします。要するに、鍵が10個あれば20個のグルコース分子が中に入っていくわけです。

ただし、インスリン抵抗性のある状態だと、鍵のかかったドアを大きく開けることができません。この場合だと、1個のグルコース分子しか入っていけないような状態であって、10個の鍵があっても、10個のグルコース分子しか中に入れません。それを補うために、⾝体は20個の鍵を作るようになります。

なので、20 個のグルコース分子が細胞の中に入れるのですが、これは鍵を多く作ったからです。 インスリン抵抗性の状態になると、⾝体は同じ量のグルコースを細胞に取り込もうとして、インスリンの分泌量を増やそうとします。だから、常にインスリン値が⾼い状態になってしまうのです。

インスリン抵抗性になると、インスリン値が上がり、インスリン値が⾼くなると肥満になっていきます。糖と脂肪の合成が促進されるからです。


というわけで、今回はインスリンについて触れてきました。特にインスリン抵抗性の状態になってしまうとダイエット成功からかなり離れてしまいます。

これを断ち切る手段の1つとしてファスティングがあるのですが、この話はまた別の機会で。

ここまで読んで頂きありがとうございます。


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