カウンセリングの矛盾|ウソ?ホント?|SHOのダイエットカウンセリング
「クライアントは嘘つきだ!!!」
もし、僕がこんな気持ちでカウンセリングをしていたら、あなたはどう想いますか?
……嫌でしょうね。
「私のこと、最初から疑っているんですか?」
「私の話を信じてくれないんですか?」
「真剣な顔して話を聞いているフリして、心の中では失笑しているのですか?」
ふざけるな!バカにするな!!と言いたくなるかもしれません。
まさか、冗談だろと思うかもしれませんが……
実はこれ本当です。
僕は、クライアントの話を素直に100%信じて聴きません。嘘を言っている可能性があると疑いながら聴いています。これは事実です。
イラッとした人はこの先を読まなくてもOKです。
ここから先に、今回僕が伝えたいことを書いていきます。読みたい人だけこの先も読んでほしいです。
本題に入る前に、僕に弁解の機会を与えてください。
まず、僕が最初に申し上げた「クライアントは嘘つき」だと思っていることは本当だし嘘なんです。この時点でもう意味が分からないと思うのですが、まだ話を続けます。
このように僕が考えているのは、すべてカウンセリングを成功するためです。そして、クライアントと真剣に向き合いたいからです。
「そう思うなら、クライアントを嘘つき呼ばわりするな」とお叱りを受けてしまうかもしれませんが、そう思うのも本当のことだし嘘のことだしハッキリと申し上げるしかありません。
上の画像からここまでの文章。「コイツなにを言ってるのか分からないぞ」と思うのではないでしょうか。
その通りで、カウンセリングって意味が分からないことが存在すると僕は考えています。矛盾が生じるんです。
今回は「カウンセリングの矛盾」についてお伝えします。この投稿は、SHOがどんなスタイルでカウンセリングに臨んでいるのかを伝えるものです。カウンセリングを受けるかどうか検討している人に届けばよいなと思いながら書かせていただきます。
これはカウンセリングのみならず、日常の友人からのお悩み相談のケースに応用できます。最後まで読んでいただくことで「SHOは頭がおかしいヤツではない」ということをわかってもらえるはずです。(もし、そうならないときは僕の文章能力のなさが原因です)
○そもそもなぜ矛盾が生じるのか?
こちらの投稿でも書かせていただきましたが、カウンセリングを成功させるためには、クライアントとカウンセラー間の信頼関係が最重要です。
そのために傾聴をして、相手に質問をすることを繰り返し、悩みの本質に気付いてもらうのです。
にもかかわらず、今回の冒頭からこの話の筋を折るようなことばかり言ってしまったので、混乱させてしまったかもしれません。
なぜ、シンプルに傾聴と質問だけを繰り返すだけでは足りないのかというと、クライアントは自分が何に悩んでいるか分かっていないからです。言葉だけだとイメージが分からないかもしれませんので、例を出します。
何でもよいのですが、まずマラソンで説明します。
レース前に分かっていることは
・日にち
・時間
・走行距離
・スタート地点
・ゴール地点
などです。このような情報が分かっているからレースに参加できるし、スタートを切れてゴールに向かって走っていけます。
ダイエットなら、最初に目的と目標を決めます。それがあるから行動計画を立てられて具体的に実行していけます。
これを踏まえて、カウンセリングの話に戻りましょう。
カウンセリングにいらっしゃる一部の人は、上の例でいうなら、マラソンのゴールが分かっていません。なので、どこに進んでいけば困っています。そして、ダイエットの目的と目標が決まっていません。なので、どんな行動を取ればいいのかわかりません。
僕はこれが「ダメ」と言いたいのではありません。心ない人は「だからダメなんだよ」とか思うかもしれませんが、のちほど伝えるように僕は決してこのようなことを考えません。
整理すると…..
・矛盾すると分かって話を聞いたほうがすんなり聞ける
・クライアントの話を全部信じてはいけない
・なぜなら、自分の悩みを自分が分かっていないから
だから僕は冒頭のような発言をしました。見栄えが悪く、気分を害してしまった人もいるかもしれません。申し訳ありませんでした。
この発言の裏にある僕の想いは「自分でも意味が分からなくてもいいから、想いをそのまま伝えてきてほしい」というものです。カウンセリングを受けたいくらい悩んでいる人は、自分の気持ちを整理できる余裕がない人が多いのが事実。上手に話す必要なんてありません。
「心でモヤモヤしている想いをそのまま話してほしい」と心から思っています。話を聴いて、気づきを得てもらえるような質問をするのがカウンセラーの仕事。一切口外しないので安心して話してほしいのです。
○あなたは◎(マル)です
今回は「嘘」「本当」「矛盾」というようなワードを出してきましたが、これらとは切り離して読んでほしいです。
僕がここで伝える「◎(マル)」とは、正しい・正しくないという次元の話ではありません。
人間本来の価値、尊厳とでもいうべきでしょうか。「あなたは価値がある人」と思って接するし、敬意を持って対応します。
このように思えないのは、話を聴く側の「価値観」が勝ってしまうのではないかと僕は考えています。要するに、自分の価値観とは違う、ずれているからあなたはおかしい、間違っているという先入観が働いてしまうのです。
これではカウンセリングはうまくいきません。
「カウンセリングはお悩み解決の場所ではない」と繰り返し伝えているのですが、カウンセラーがクライアントの悩みを解決しようと思えば思うほど、カウンセリングがうまくいかなくなると僕は考えています。理由はこれです。自分の価値観が勝ってしまい、相手を納得させようとしてしまうからです。
どんなに相手が矛盾を言ってようが、ダイエットが失敗続きだろうが、高齢だろうが、太ってようが、自己肯定感が低かろうが、あなたには価値がある。あなたは◎なのです。自分の尺度で相手を判断したらいけません。これは日常生活でも同じことがいえます。
○まとめ
今回は「カウンセリングの矛盾」についてお伝えしました。悩んでいる人は、自分では整理がつかないから悩んでいるのです。この背景を想像しながら、傾聴と質問を繰り返し悩みの本質を見つけていく、これがカウンセラーの仕事だと僕は思っています。
僕のダイエットカウンセリングでは、何よりクライアントが安心して話ができるように信頼関係を第一にした環境づくりを意識しています。何かお悩みごとがありましたら、お気軽にお申し出ください。
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