margheritaの本棚がヤバイ
なにはともあれこれを見てくれ
おいてあるぬいぐるみのことは放置して、かっこよくないですか?
これは最近購入した本棚です。margherita という建築設計事務所が、収納家具の開発・デザインをしているところの本棚なんですが。シンプルでかつベスト。これは、高さ2,400mm x 巾 1,800mm のものを、高さ2,200mmにカットしてもらったものです。引っ越ししても良いように、単純にスパッとカットしてもらいましたが、ある程度はカットのデザインも指示ができるようです。
図面の安心
ほんでもって、購入時にそういった指示を入れてオーダーをすると、こんな感じで図面をいちいち送ってきてくれます。えらい。すごくない?これを見て、正しいかどうかを確認すると共に、作業スペースなども改めて確認ができるようになっていて、とても素晴らしい。建築設計事務所らしい感じで凄く素敵。
本棚にもいくつかバリエーションがあって、奥行き違いや、高さ・巾違いなどあります。部屋の構造・サイズに合わせて選択ができるのは何より、組み立てがシンプルなので、この程度であれば私は一人で作れてしまいます。実際一人で組んじゃったけど、みんなは真似しないように。
構成としては、縦と横をはめ込むだけ。棚の一つの枠のスパンが短いので、このような構造だとたわむことがまずない。横へのフラつきに関しては、四隅に斜めの支え木が入っていることで、まったくぶれない。シンプルなので飽きも来ないし、長い間、私にとって見ればもう死ぬまで使えそうな本棚です。
ただ、壁面本棚で、後ろがぶち抜けているので、壁はきれいなところにしたほうが良いかな。うちは、これのためにわざわざ壁紙貼りました。
素晴らしいけれど
ホント文句なしに素晴らしい。他にも、本棚の中の棚なんかもあって、より収納力を高めることができる。文庫詰め込んだら、さらに詰め込めちゃう。思った以上によくできた本棚です。ホントすごいんだけど、そう、想像通り高い。この面積を埋めるだけの壁面本棚であれば、最低価格2万円から4万円の価格帯でどうにかなる。これみたいに天井までぎっちり埋め込んで、ある程度オーダーしたとしても10万円には追いつかない。
が、しかし、これ。ほぼ14万円。Oh no
しかしですね。家で過ごすことも多いし、ある程度オーダーしてきっちり埋め込んで、眺めていても気持ちの良いものを考えたときに。部屋にいて「あーよかった」と思うためには、ある程度の対価は必要だと思うんです。同等の収納力をもった本棚は他にもあります。ただ、安心・安全・デザインを考えたとき、多少のコスト増で心の安寧が得られるのであれば、これは安いものです。「ださいなー」とか思いながら、何十年も使い続けるくらいなら、「かっこいいなー」と思いながら十年使うほうが人生には良いでしょう。
実はずっと、断舎離していたんです。本も数千冊は売っぱらいました。それは、家にその分の収納がなかったという単純な理由です。実際になくなっても困らない本が大半でしたが、失ってから気がつくものもあり、何冊か買い戻したりしています。こんな苦痛を味わうくらいなら、本に限っては手元に残しておくべきだ、と考えました。本は知識の根源です。知識を基にして、知恵を働かせて仕事に活かしたり、人生を豊かにしたり、執筆したり、私にはなくてならないものが、本だったのです。
このような大事な本を、自分のお気に入りの棚にしまっておく。なんて優雅な人生でしょう。自分にとって何が大事かわかると、そこにはある程度のコストを支払ってでも、大事なものを丁寧に扱ってくれる場所が必要になるんですね。5年くらいコンマリに触発されながら断舎離してみましたが、私は「本を捨てない」選択に至りました。みなさまも、どうぞ大切なものがなにか、に気がつくための旅をおすすめします。私は家の中だけで済みました。みなさまは、どこへ旅に出ますか?