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Roon on Linux にして音楽環境(とサーバリソース)はどう変わったか

さて。Linux で Roon Server を立てたら実際にどうなったか。

まず Roon Remote で今まで特定の Roon Server に繋げていた場合には、新たに Roon Server へ接続し直しになります。

Roon Remote の設定画面 "General"(一般?) で接続済みの Roon Server を切断します
その後は立ち上げた Roon Server が出てくる筈なので、そちらを接続します

さて。新しい Roon Server へ接続するとどうなるか。

まず再設定です。新しい Server ですからね。当然ながら設定情報がめっきりなくなっています。引き継げないのかな。

後、これまでの再生情報がなくなります。Roon のアカウントを管理してるサーバー側では闘鶏情報取得してないんですね。これは残念。

こうやって蓄積されていた情報がクリアされます

しょっさんが YOASOBI ばっかり聞いてた情報は、きちんと Last.fm に連携されているので安心は安心です。

YOASOBI だらけで自分でもびっくりしてる
それよか Perfume の笑顔が素敵すぎない?

それよりもヤバイのはこれ。リソース使用率。抜粋してヤバいところをお見せします。


使用しているサーバは、もう生産されていない Intel NUC 。これを Docker サーバにしていろいろなものを動かしてます。リソースはぜんぜん空きがあります。

CPU使用率

RoonAppliance プロセスは、何もしていないと 10% 前後の使用率ですが、再生すると 100%いきます。とはいえ 8core CPU なので全体では 13% 前後です。初めて Library を作らせるために CPU 全開で動かしたら80% 超えてびっくりしました。大量に音源ぶっ込まない限りは発生しませんし、ここは設定で変えられるので好きに。

左の赤丸部分が Library 内の音源データ分析、四角い枠内が再生時です。

メモリ使用量

なにも指示せずとも分かると思いますが、動かして再生はじめる前からメモるキャッシュふんだんに使います。まあキャッシュ&バッファなので構わないのですが、最初は何事かと。というか、これまでが使わなすぎた。むしろこれで役目を果たせるようになったと言えば良いかもしれない。とにかくメモリはめいっぱい使ってくれると言うこと。

RoonAppliance プロセス自体もかなりメモリ占有してるけどね

ネットワークトラフィック

サーバからみた送受信はこちら。
上に上がってる青色は受信。ちょうど音源を転送したタイミングなので突出してます。再生時の全体のトランザクションが下方にでてる緑色なんですけど、48Mbps 前後とかなり帯域喰っています。送受信まるまるなので20Mbps 前後の送受信がかぶってる気がします。帯域的には余裕がありますが、たとえば DSD512のまま Roon Arc しようとするとなかなかしんどいかもしれないですね。DSD512 で Roon Arc するようなデバイス持ってないですけど。

ファイル転送する時に 1Gbps 近く出てるの嬉しい(そっちじゃない)

マルチキャストトラフィック

Roon はマルチキャスト通信をばりばり使いますから、案の定、増えてますね。言うてもちょっと増えただけ。

マルチキャストは増えるよなってだけの結果

まだ音源が少なくて 200アルバム、2,400曲程度なので CPU はこんなもんかって所。メモリはあればあるだけ使う感じですが、なるたけあった方が良い様子。

100,000トラック未満なら i3、メモリ 8GB 程度で良いのでまずまずって所ですね。

一般的なユーザはこれで十分でしょ

Roon on Linux の安定性

Roon Server を Linux にしてみてどうかと言うと、これまた悔しいくらいに安定してる。

mac で Roon Remote と Roon Server を動かしていた時は、mac で何かを再生している時に Roon Arc や iPad / iPhone で Roon Server に接続してもうまく再生できないことが多かったり、デバイスが見えなくなることがしばしばありました。

mac 単体で使っていても Roon Bridge がしばしば行方不明になりました。mac だって unix だぜ?みたいな気持ちありますが、mac の Roon Remote がちょっと不安定で、Roon Server を巻き込んで死んだりもしたので、そもそも Roon Remote との相性が悪いかもしれません。それもどうかと思うけど。

Roon で環境組んでいるユーザに Roon Server を Linux や ROCK で組むことをお勧めするかどうかでいくと、現状動作が不安定になる要素があるなら Roon Remote を動かすマシンとは別に Roon Server を立てることをお勧めします。これは、Roon Server 自体が思っている以上にリソースを喰うので分散した方がいいと言う点と、安定性の観点で。

bit perfect 信者なので音質の変化は一切感じません。RAAT は TCP 転送だからね。帯域が確保できさえすれば、分散環境でも問題は一切ありません。





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しょっさん
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