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【~連載~静岡の歴史を学ぼう294】Shoichi Kokushi  Part1 聖一国師 パート1

※ この記事は「静岡移住計画Facebook」に掲載しております。

11月1日は静岡市が制定したお茶の日。静岡茶の祖である聖一国師の生誕日です。静岡市葵区の栃沢で生まれた聖一国師は中国(当時は宋王朝)で修業を積み、その際に中国からお茶の種を駿州にもたらしました。その種が栃沢の山を隔てた東側の村、足窪(現在の足久保)に植えられ、これが静岡茶の起源と言われています。

静岡市では毎年「お茶の日」記念事業が行われています。

Shoichi Kokushi  Part1

聖一国師 パート1

Shoichi Kokushi is a great Buddhist priest in the Kamakura period and he brought the first tea seeds to Shizuoka.

聖一国師は鎌倉時代の偉大な仏僧で静岡に最初のお茶の種をもたらしました。

茶葉のイメージ

In 1202, He was born in Tochizawa , a very mountainous area from the city of Sumpu.

1202年、駿府の街からとても離れた山深い場所の栃沢に生まれました。

Tochizawa is now a part of Aoi Ward , however , it is far away from the central area.

栃沢は現在葵区の一部ですが、中心地区からは遠く離れています。

静岡市葵区栃沢の風景(21年4月撮影)

According to tradition, his mother had a mysterious dream of a celestial maiden several times when she was pregnant with him.

伝説によると、彼の母親は妊娠している時、天女の夢を何度も見ました。


天女のイメージ

So, she consulted with a local prestigious Buddhist priest named Gyoben in Kunoji Temple.

ですから、地元の高名な和尚様である久能寺の堯弁(ぎょうべん)に相談しました。

He stated that the baby must be so smart that he could save many people.

彼は「その赤ん坊は多くの人を救うような賢い子に違いない。」と言いました。

He suggested that she should have the smart child educated by the said priest.

彼はその賢い子を自分の所に預けて教育させるのが良いと提案しました。

True to Gyoben's prophecy, the baby, Ryuchimaru, grew up to be an intelligent boy, who could understand what people said at the age of 1-year-old.

堯弁の予言通り、その赤ちゃん、龍千丸(りゅうちまる)は賢い子に成長し、一歳の時には人々が話すことを理解できました。

Ryuchimaru was sent to Kunoji Temple, which was one of the most prominent Buddhist temples in this region when he was four.

龍千丸は4歳の時、この地方で最も名声の高い仏教寺院の一つ、久能寺に送られました。

He was named Enni and received high education in Kunoji Temple.

彼は円爾と名づけられ、久能寺で高い教育を受けました。

(参考文献) 「しずおか 聖一国師(しょういちこくし)物語」 聖一国師顕彰会発行(事務局:静岡商工会議所)



聖一国師 頌徳碑(生誕地の碑)静岡市葵区栃沢


聖一国師(円爾)像
明兆筆 東福寺蔵

  

    

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谷 佳世子
ありがとうございます。更なる研究に使わせて頂きます。