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【~連載~静岡の歴史を学ぼう242】Kansenji Temple Part 1       観泉寺パート1

※ この記事は「静岡移住計画Facebook」に掲載しております。


静岡で今川家に関連する場所を訪れていましたが、今回ついに東京へ!

前から行ってみたかった、杉並区今川2丁目。 情緒ある地区、静寂かつ洗練された寺院でした。雅な雰囲気に「今川家はきっとこのようなイメージだったのだな」と感じました。

Kansenji Temple Part 1

観泉寺パート1

Kansenji Temple is located in the second district of Imagawa, Suginami Ward, Tokyo.

観泉寺は東京都杉並区今川2丁目にあります。

This temple was established by Imagawa Ujizane in 1597.

この寺院は1597年、今川氏真により開かれました。


観泉寺 山門
東京都杉並区今川二丁目16番1号

At that time, it was called ‘Kannonji Temple’.

その当時は「観音寺」と呼ばれていました。

In another context, I‘d like to explain what happened to Imagawa Ujizane after he lost his territory.

別のコンテンツで領地を失った後、今川氏真に何が起きたのかを説明したいと思います。

When Tokugawa Ieyasu moved to Edo in 1590, Imagawa Ujizane also moved there.

徳川家康が1590年に江戸に移った時、今川氏真も移りました。


今川氏累代墓があり、東京都の旧跡に指定されています。

He was granted his residential place in Shinagawa, Edo, by Tokugawa Ieyasu around 1596.

1596年ごろ徳川家康より江戸の品川に宅地を与えられました。

Imagawa Ujizane passed away in 1614, and his grandson, Naofusa, succeeded him as the head of the Imagawa family.

今川氏真が1614年に亡くなり、孫の直房が跡を継ぎ今川家の当主となりました。

今川家累代墓 その一部
一番右側が今川直房公のお墓です。

Imagawa Naofusa was appointed to an important position called ‘koke’, Master of Ceremonies.

今川直房は「高家」と呼ばれる重要な役職に就任しました。

When the Edo feudal government sent a message to the Imperial Court, the koke was responsible for delivering this message, and vice versa.

江戸幕府が朝廷に連絡を送る時に窓口となり、逆もまたそうでした。

The koke acted as a bridge to connect Edo and Kyoto.

高家は江戸と京都をつなぐ架け橋・仲介人としての役割を果たしていました。


お庭も洗練されていて、京都に来ているかのように感じます

Koke’s role could be done by certain samurai who were familiar with noble culture because there were many traditional customs unique to noblemen.

公家独特の文化があるため、高家の役割は公家文化に精通した確かな武士でなければ務まりませんでした。

Undeniably, the Imagawa family was the most suitable choice for the position called' koke'.

間違いなく、今川家は高家と呼ばれる役職に最もふさわしい選択でした。

今川氏の領地だったことから
現在の地名も「今川」です。

(参考資料)

「企画展 今川氏と杉並の観泉寺 ~観泉寺所蔵文書を中心として~」杉並区立郷土博物館 編集・発行

学習院学術成果リポジトリ 「武家伝奏と高家」 平井 誠二

     今川氏累代墓 その一部     
   右から四番目が 今川氏真公のお墓  
その左隣が妻  早川殿のお墓
観泉寺 本堂




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