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小2息子☆2学期@ホームスクール

2学期がはじまった。

息子は小1の2学期から『学校に行きたくない』と言いはじめたのでちょうど一年だ。

2学期がはじまる前に息子が決めていたこと。

始業式は行かない、自由研究だけもっていく。個別の先生がいる日に週2日くらい短時間行く。

私が決めていたこと。

息子の行く、行かないに振り回されてしまった1学期。朝送り、給食後に仕事を抜けて迎えに行き、そのまま仕事へ同行していた。夏休み前に疲れで何も出来なくなったのを教訓に、無理をしない!
息子は学校に100%通うようになることは当面ないだろう。彼の特性への理解を深めつつ家庭でサポート出来ることは何か模索を続ける。学校には、特性を伝えつつ、息子の教育を受ける権利の保障をどうしていけるのか、交渉していく。また、他の居場所も息子と探してみる。

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2学期がはじまってみて

やっぱり息子はしばらく行かなさそう。ランドセルも見たくないらしい。そこまでしていく必要はない。たまにパパが登校刺激してくるが、それにちゃんと対応する力を息子にもつけてほしいのでぐっと見守る。パパもちゃんと息子が意見を言えれば、受け入れてくれている。好きな先生の個別の授業だけ、リュックで行く。

なので本格的に?ホームスクールに舵をきっていこうとおもう。
不登校がはじまったばかりの頃は、ホームスクールなんて共働きの我が家には無理だ、そんな余裕もないしそもそもホームスクールでちゃんと成長出来るのか?謎だった。せめてフリースクールや別の居場所がいいのでは?と思っていた。が、ホームスクールを実践している方に会ったり、話を聞いたり、海外の事情を調べたりする中で、何より息子が家や私といるのが今は一番安心していること、仕事仲間が受け入れてくれたことで、何とか出来るのではないか?と後押ししてくれた。

@ホームスクール

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私が休みの日は、自宅で毎日何をしたいか話してから過ごしている。

よくやっているのは、

1.漢字のアプリゲーム-fantamstick


https://fantamstick.com/psg/kokugokaizoku2
2年生の漢字をさらっと遊びながらさわる感じ。音楽に合わせて出てくる問題をタブレットで選んでいくだけなので、気軽に取り組めていた。また、一つずつクリアしていくから、ゲーム感覚で自主的にやってる。そもそも息子は漢字の練習が凄く嫌で、なぞるのも嫌、繰り返し何個も書くのも嫌、でほとんど1年生から投げ出していた。反復練習させたら吐きそうなぐらい、または反抗的になってしまうので自主的にやるまでやらせるつもりはない。漢字は見て大体の読み方が予測がついて、タブレットなどで変換出来るようになればいい、ここを目標にしている。

2.eboard -イーボード

https://info.eboard.jp/
Twitter で誰かのつぶやきから知ったイーボード。学年に合わせた単元ごとの学習が動画視聴しながらタブレットで学べる。かけ算の所を観ていて、その後確認のための簡単な問題が出てくる。面白かったのが、教えてくれる先生の声が大阪弁?親しみがわいたwしかも全部無料。合う合わないあるかもしれないけど、合ったらラッキーだからお試しの価値あり。
息子は短時間だけど時間を決めて見ていて、問題も解けていたので理解出来ていた。自分のペースで学べるからいいよね、間違えたってなんの問題もないし。

3.キーボードでのタイピング練習

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書くことに凄く抵抗感があるので、ローマ字入力の表を作ってそれを見ながらタイピング練習をはじめた。書きたいこと何でもOK 。

『これなら、なんでも書ける~♪』

と得意気に短時間楽しんでる。最近はメールアドレスも作って、私達とメールするためにタイピング表を見ながらルンルン入力している。
学校での単一化された学びには合わないかもしれないが、学び方は多様だ。それを探っていく力を親子でつけている気がする。

4.amazon prime video

無料でたくさんの動画が観られる。学習用にはBBCの恐竜シリーズ、宇宙シリーズ、動物シリーズなどを繰り返し観ている。このお陰で、この夏行った恐竜博では『動画でみた太古の植物だ❗この恐竜知ってる!こんな大きさだったんだ!』と、めちゃくちゃ楽しんでいた。
あとは、気になったアニメや映画、弟とウルトラマンセブンを観たりw

5.NHK for school 

大好きな昆虫すごいぜ、大科学実験など観ている。他にもたくさんの優良コンテンツあり。これはIpadにアプリを落として観ている。

6.TanQest-タンキュー

https://www.tanqfamily.com/

探究型通信教材。毎回テーマごとに動画で学べる。LINE を通じてタンキューのお兄さんお姉さんから自分に向けたメッセージ動画も送ってくれる。今、興味のあることを伝えると、それにそったメッセージをくれたり、情報を教えてくれる。

7.探求学舎オンライン授業

これは先日、体験版を試してみた。息子大爆笑。子どもの興味を掴むのが上手い!最後に出されたミッションも自ら取り組み、凄く集中していた。探究系の学び方が身に付いたら、興味も広がるし自分で興味のあることに取り組みやすくなるのかも。

タンキューや探求学舎のようなオンライン授業や動画教材は息子に合っている。
爆発的なエネルギーを持ちつつも、完璧主義さらに繊細で敏感な息子には、大人数の新しい&はじめてのまたは安心できない集団の中で、授業を受けるのが凄い緊張になってしまう。オンラインで楽しく、自分のペースで出来るのは誰とも比べなくていいし、誰の目も気にせず出来るのだろう。

8.図書館

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本を自分で読むのはなかなか困難な息子も、読んでもらうのは好き。いくつか好きな本を選んで、私の時間と心に余裕があるときに読み聞かせ。図鑑とか、絵や写真がたくさんあるのも好き。

9.工作

思い付いたときに突然やりはじめる。こちらからの提案にはほぼ乗らない。段ボールを切ったり貼ったり描いたりして作るのが好き。

10.観察

時にはダンゴムシを飼ってみたり、この前は海でヤドカリを見つけて飼いはじめた。夏休み中はセミの幼虫を捕まえてきては羽化を観察。→標本にしたり。

やってみると、色々とあるものだな、と関心。たくさん試してみて、合うものを出来る範囲でやっていけばいいと思う。

ホームスクールの課題と面白さ

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ほぼ教科学習はしないため、自主的にやることを模索しながらになる。自分に合った学び方や過ごし方の答えはすぐに見つかるとは限らない。
でも、『今日はこれやりたい。これをしようかな、これはやりたくない。』からはじまる1日は、結構清々しい。やってみて、合わなかったり、親子で失敗もたくさんする。1日の終わりには、いい疲れが残る。もしかしたら、私も学び直させてもらっているのかもしれない。

自分が
何が好きで
何がしたくて
誰といたくて
どこに行きたいのか
どこに居たいのか
そして
何が嫌で
何が得意なのか

シンプルなことだけど、私はこれが分からなくて苦しくなってしまうことがあった。未だに、恐怖が先にきて、自分が本当にしたいことが何なのか、言えないだけじゃなく、思うことも出来ないことがまだある。

息子との約束は一つ。

今日を目一杯楽しむこと

自分を元気にしてくれることをすること。やりたいと思ったことをやること。たくさんパワーがたまっていたら、ほんの少しの後押しと。

課題

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息子の不登校をきっかけに、模索するなかでホームスクールに行き着いた我が家だけど、ここまでたどり着くことができたのは、『ほぼ自力』だ。数少ない小1不登校の事例をネットで探しまくり、行けそうな興味のあるイベントや講演に行きまくり、参考にしたい人に会いに行き話を伺い、更に自分の問題と対峙しながら時に倒れそうになりながら、号泣しながら、試行錯誤し、一旦今ここで落ち着いた。
はじめに学校に相談したときは、「1年生のうちは、騙し騙し連れてきてくれれば学校楽しくなります」とか、「フリースクールなどもありますが、やはり学ぶ場としては学校が適していると思います」とか、「宿題をやらないことで、他の子と違う扱いでいいんだ、と思ってしまうことが心配」とか、今から思うと親を不安にさせたり、意味不明アドバイスをもらっていた(汗)
その後、家庭の方針として軸を持って交渉した結果、個別の先生をつけてもらえたり、かなり配慮してくれることになったが、多様な生徒に対応する意識が低い学校に、有用な情報が少なすぎる。

子どもの学ぶ権利の保障

また、ホームスクール家庭(公教育以外の学びをする家庭)には金銭的な補助も何もない。学校に合わなかっただけなのに、その他の選択肢を選ぶことが、すごくコストがかかる。やり方(節約のしかた、工夫)もいくらでもできるし、賢くやっている方もたくさんいると思うが、義務教育なんだから、、とか言う前に、どんな状況の子にも学ぶ権利があるのだ。その権利の保障が今の状況だと、学校から外れると各家庭の負担で担わなければならない状況だ。
全ての子どもに合う学校は多分、ない。色んな子がいて、みんなそれぞれ違う。だから、公な学び方の選択肢をもっともっと増やしてほしい。子どもの居場所はいくつあったっていい。その子どもを育てる親の心の居場所も大切。ホームスクールと言えども、親だけじゃ子育てはできない。孤育てになってしまう。

仲間をみつける、助けてもらう

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だから、私は周囲の人に息子が不登校だと言いまくる。弱音も吐いてみる。結構関心を持ってくれたり、時には助けてくれようと『何か出来ることはない?』と聞いてくれる友人もいる。先生にも問題提起してみる。フラットに。ちゃんと考えてくれるし向き合ってくれていると思う。有り難いことに、職場の同僚は息子を受け入れてくれた。色々なイベントに行ったり、SNSを通じてホームスクールの仲間とも出会えた。今の教育に疑問を持つ親も多くいることが分かった。

一人じゃなかった。

息子に
このまま、元気なまま、面白いまま、
自分らしく成長してほしい

学校に行かなくても、これはきっと叶えられる。学校に行きたくないって思うのは、行かないのは、全然大したことではないと、それよりも、自分の感覚を、気持ちを大事に伝えられたことこそを誉めてあげたい。

息子は、生きるために、毎日楽しく生きたいから、行かない選択をしているのだ。学校に行くと、なんだかドキドキするから、この空気が嫌だから、元気がなくなるから、というのは、凄く大切な感覚。それを支えるためには、親である私や夫が満たされていて、元気でいること。結局は、自分なのだ。

息子の不登校をきっかけに、さらなる気付きと学び、成長の機会に恵まれた私達。冒険は続く。

↓ホームスクーラーの実態が分かるアンケート結果まとめ。親御さんの回答が全部掲載されている。ぜひ!






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Shizukuishi
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