天上のバレエ・地上のダンス(87) ぜい肉
還暦のダンスレッスン。気づいたことのメモ。一回完結で、箸やすめ的なおはなし。読んでも得にも毒にもなりません。
今回は、娘のバレエです。
(1104文字)
ぜい肉がつかえる
「ぜい肉が、つかえる」というのは?
「ムダな脂肪が、お腹まわりにへばりついてジャマになって脚が上がらない」の省略形。
「使える」ではないのです。
わたしのことではありません。
娘がバレエレッスンに参加してのリアルな反省なのです。
ぜい肉つきすぎ。ぽちゃぽちゃ。
娘は、ダイエット外来(仮称)を受診して薬をもらっていました。
そんなんで痩せられるかい!
娘をバレエレッスンに引っぱり出しました。中学2年まで12年(親に連れられ習わされ)レッスン。経験者なのでカラダを動かしたほうがいい。
おせっかいな母親でごめんね。
娘もカロリー消費をめざしレッスンへ。いつもの美容クラス。
とりあえず、Tシャツとジャージで。先生には事前に申告していました。あいさつもそこそこ、娘のポッチャリ具合を見て「痩せれるわよ、ぜい肉とれるわよ」
前向きに声をかけてくれました。
レッスン開始。
「重い。ぜい肉が重い。うぅ……。つっかえる」
冒頭のコトバを連発しました。
記憶はあるが
むかし、習っていたひとは「踊りの感覚は残っている」そうだ。
しかし思うように動けないらしい。カラダが重く、こんなにじぶんは動けないのか!と、ガクゼンとする娘。
しかしそこは経験者。美容クラスの中高年よりも、はるかに動ける。わたしには、そう見える。
たんに親バカかもしれないが。
「娘さん、すごい動けるねぇ」
「やっぱりうまいね、キレイし」
娘の体型には触れずに、踊りをベタほめ。ありがたい。
かつて習っていたバレエのジュニアクラスで先生に厳しく指導されていた娘。トラウマになっていた。
太ったのでレッスンは尻込み、痩せてからレッスン行くとゴネていた。
「痩せてからなんて、そんなこというてたら一生レッスンでけへんで。」
もう、ジュニアクラスじゃなく、ここは趣味の美容クラス。中高年の生徒にとっては若い子は見本になる。
娘は親世代が老体にムチ打ち?
頑張ってるのを見ると、どう思うか。ちょっとこわい気もする。
ぜい肉が……ブツブツいいながら帰った娘。
レッスン翌日、
「バレエまた行くわ。レッスン着をポチった」
「お母さん、前に習ってた時より上達してたわ。そのトシでも上手くなるんやなぁ」
お、お世辞でもうれしい。
レッスン着、プレゼントするわ。金額を教え……。
ストップ!
子どもに、あまいぜい肉が。
わたしもおとさなくては。
いつもこころにうるおいを
水分補給もわすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
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