
いか焼きを食べてからが大阪(4) いか八さん
しっとり、やわらか生地。生野区「いか八」店主さんの焼く、いか焼きは絶品……だった。さて、これからは。
(2072文字)
今里・いか八さん
大阪に「今里」と、つくのは何ヵ所かあります。大今里、新今里、東今里……。いか八さんは、むかし今里新地だったところにあります。

大阪市生野区新今里5-1-11
17:00~22:00

もより駅は……
●近鉄電車・今里駅…徒歩約5分
いか八さんは、むかしは、お弁当販売などフードも充実していましたが、夜の営業・居酒屋形態に、おちついたようです。
いか焼きはテイクアウト・イートインできます。
(テントにかいてある「いか姿焼き」は現在ありません。)
ふんわり いか焼き
いか焼き、よくテイクアウトで持ち帰りました。いか八さんのいか焼きは、色白で、もっちり、ふわふわ。うどんのようないか焼き、ホントにやわらかいのです。
「いか焼き2枚ください」
「はい、ちょっと待ってくださいね」
こんなやりとりでオーダー。
いか八さんは、夜だけ営業の居酒屋さん。店主さんと、もうひとりのスタッフさんがいます。
お客さんの相手もしながら、テイクアウトのいか焼きを販売しています。

店主さんが、いか焼き用の鉄板に、タネをおとして、じゅっとプレス。焼いている部分は見えないのですが、迷いなし、すばやい焼き方です。
それでいて雑でもない。ふんわりいか焼き。これは長年の積み重ねでしょう。


いか焼きのほかに手羽先など

ふたつ折りで、大きめのイカが、ゴロンと入っています。イカがちょこっ見えてるのが、またおいしそうです。実際、ふんわりおいしいのです。ソースたっぷり。
これ以上、プレスすると生地が固くなる……いつも絶妙の焼き加減です。おいしくて、ついつい買ってしまうのでした。
焼くひとが変わった
暑い夏の日。いか焼きを買いに。店主さんはいなかった。おやすみかな?
いつもいるスタッフさんが、いか焼きを焼いてくれました。
持ち帰ってビックリ。

リアス式海岸の陸地のような、いか焼き。
いか焼きは「まるい」という決まりはないが、これはちょっと……。
焼くときタネを一回で広げないで、ちょびっとずつ鉄板に落として、まとめないでプレスしたようだ。
クレープ屋さんも一回でタネを広げ、すばやく専門の木の棒でくるりと遠心力のばし、をする。
いか焼きも初動がだいじだと思う。
食べてみる。生地じたいは、おんなじだ。
やわらかさは、あるのですが……。つながっていないので、ぽろぽろと落ちる。わたしの気持ちも、ぽろぽろしてしまった。

知るか知らないか
いか焼きや、たこ焼き。なんとなく焼いているように見えるが、むずかしい。鉄板と生地との対話、タイミング、プレスする時間。
粉モンに限らず、やきもの全般。
魚でも、お芋でも、肉も、うつわでも。すぐにはできない熟練の技がいる。
おいしいいか焼きと、そうでないいか焼き。作り手は、どちらも食べていないと、わかっていないと。見た目もおいしさのうち。

このスタッフさんは、あまり「いか焼き」を食べたことないのかな?
好きではないのかな?
しらないのかな?
わたしは、そんなことを思ってしまいました。たった一枚の、リアス式海岸の陸地のような、いか焼きをたいらげたあとも。
それにしても店主さんは、どうしたのだろう。
わたしが若ければ「こんなの食べられない」と返品してたかもしれません。
いか焼き試行錯誤
なんか店主さんは長期おやすみのようです。しばらくスタッフさんがひとりで営業していました。
なんとか、スタッフさんには、うまくなってほしいものです。せっかくの、いか焼き。お店もすくなくなってきた貴重な、いか焼き。
一日に何枚も焼けば、技は身に付くのも早いののですが、そんなに売れないのでしょう……。
見守りがてら、イートインしてみます。

店内はカウンター5人がけとテーブルひとつの、居酒屋スタイルです。
メニューには、いか焼き各種あります。注文してみます。

いか焼きが焼きあがってきました。

カタチになっています。リアス式海岸の陸地はつながりました。
スタッフさん、がんばったのですね!

ちょっと生地は固かったです。
あの、ふわふわ、もちもち感までは達していませんが、ほっとしました。カンパイ。
値上がりと修行

店主さんも復帰したのか、すがたが見えます。これはいか焼きを焼いてもらえるぞ!
即注文しました。

ところが焼いてくれたのは、くだんのスタッフさん。師匠の手前、失敗はできないでしょう。上手になっているはずだ。
家に帰って、さっそく。

生地が、イカ煎餅のように、うすく固い。カレーのナンのような、乾いた食感……。
こうばしいコゲ……?
いただきます。

いか焼きのみちは遠い。
頑張ってくださいね。
また買うから。(涙目)

「自由テーマ」の日
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。