恩智神社・ おんぢじんじゃ (大阪府 八尾市)
青空と木の鳥居。山へのびるみち。本殿まで、まだまだこれから登り坂。人生は下り坂なのに。
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恩智神社 (おんぢじんじゃ)
もより駅は……
●近鉄(大阪線)恩智駅…徒歩約20分
◆近鉄・鶴橋駅より各駅停車か準急に乗って約25分で恩智駅に到着。
◆恩智神社まで、徒歩約20分。
□はじめに□
◆かなりの坂道と、本殿まで急な石段 (131段) があります。歩きやすい運動靴をオススメします。
◆脚の不自由なかた・車椅子のかたは車でお越しください。駐車場があります。
◆日焼け止めと水分もわすれずに。飲料の自動販売機がないまちです。恩智駅のスーパーで用意しておいてください。
紫外線直撃。地下街に逃げることはできません (あたりまえ)
大阪市内に住んでいると、なんでも徒歩圏・10分でこと足ります。目的地まで約20分、商店街もなにもないところをあるく。
なにかの断捨離。買物欲、食欲?
なんとなく
恩智神社に行こうと思ったのです。
案内板をスクショ推奨
恩智は観光地化はされていません。恩智駅のまわりは、むかしの細い道が残ります。
この先、案内板・パンフレット・配布物がありません。恩智駅東にある「恩智駅史跡マップ」を撮っておくといいですよ。
恩智 左近満一。おんぢ左近まんいち。違いました。「おんぢサコンミチカズ」地名の由来の人物。楠木正成の八臣のひとり。恩智の郷士……。
わかりません。勉強不足でお恥ずかしい。
では恩智神社をめざして、出発。
すぐ参道かと思いきや
恩智駅から東へ。住宅街です。おおきな道はありません。ふるくてお金持ちそな家屋・お店を横目で見ながらあるきます。水が流れる音の傾斜。お家の前に水路があるまち。
5分ほどあるくと、みちがふたまた。なにかのたてもの。やっとついた、いがいに近い楽勝だ。
恩智遺跡・もと本殿
空き地になっている。ここがまさかの恩智神社?
ハズレ、恩智遺跡の石碑があります。天王の森。
よく見ると恩智神社・頓宮(御旅所)
むかしはここに恩智神社・本殿があったそうです。
東高野街道(ひがしこうや かいどう)
まだまだ山の方へあるきます。登り坂がきつくなってきました。
広い道と車の通る音がします。
国道です。京都から和歌山県・高野山へ行く旧いみち。
以前、東大阪市の瓢箪山(ひょうたんやま)で東高野街道の道しるべを見ました。ここ八尾市・恩智まで南北の一直線につながっているのですね。
東・信貴山《しぎさん》。
西・大坂《おおさか》
大阪を大坂と書いてるので江戸時代?までの道しるべです。
峠の茶屋のような「ゆくるカフェさん」。ちょうど街道の交差点にあるのですね。
木の大鳥居
東高野街道を渡ると、やっと大鳥居。上のほうだけ朱色が残ります。木の肌が見えます。
大鳥居を通りすぎ、ふりむくと水路がキラキラひかります。やっと参道ではなく民家のあるふつうの道です。
坂道は山へのびてゆきます。
恩智神社
やっとここまで来ました。とてもおおきな灯籠です。まだ先に石段があります。
本殿 龍とウサギ
龍とウサギ。なにか特別な場所のような空気です。「神龍」と対で「なでウサギ」もあります。写真を忘れました。
恩智神社は河内国・二の宮。
かつては、河内国全域の守護神。
一の宮は枚岡神社 (ひらおかじんじゃ)。現・東大阪市の神社です。
閼伽井戸(あかいど)清明水
霊水の井戸。赤茶の濁水が流れると雨。この日は透明な水。
天候を予知する清水とは不思議な井戸です。
帰路につく 恩と智慧
ほんとうに飲料の自動販売機がないのです。ノドが渇きます。
でも閼伽井戸の水は飲用と書いてかなった。ぽんぽんこわしたらアカンと思い、とどまりました……。
だんだんと生活感がもどります。
恩智神社へおでかけしました。
ゆっくりと 時間がつたう
水のように
龍のように
恩と音
めぐみと智慧を授かりし土地
いまだに河内国と書いてある。
いつも こころに うるおいを
水分補給もわすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。