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この家どうするの? (51)葬儀屋さん今昔・27「サポート」
からっぽの父の家のかたづけ。
親子の交流があろうがなかろうが戸籍上の事実は変えられない。捨てるものは迷いなく、容赦なく。
つらくなるかたは、お読みにならないでください。
(1729文字)
父の孤独死と直葬まで
■これまでのおはなし(要約)■
実家で孤独死の父。検察医の解剖を経て近所のA葬祭さんで直葬。
(金額・約22万円 支払すみ)
A葬祭さんは、2週間後に区役所に諸届けの同行をしてくださる。
(これもA葬祭さんの業務らしい)
その間、実家の片づけを……。
これまでの記事をあつめた
『葬儀屋さん今昔編』(1)~(30)
不謹慎ながら「新マガジン」を作成中。順次追加予定。興味があれば、ごらんください。
潔癖でゴミやチリがダメな体質の父でした。「家は、とてもキレイですね」警察の刑事さんに、いわれたぐらい。おかげで、かたづけと掃除はラクでした。
ウンザリすることもなくて。
まだまだ、これからやることは山積みだろうけど。
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オットの声と共感と
そうだ、オットに電話連絡。
自宅マンションに喪服を取り帰ったきり。疫病があったので、オット・娘・マゴはA葬祭さんでのお別れと斎場は欠席してもらったのだ。
A葬祭さんの支払い、お寺さんまで終了と告げる。後日、A葬祭さんが区役所に同行してくれることまで。
「ええっ、ほんまか?
おれの親が死んだときは、そんなんなかったで。葬儀社が親の年金やら見舞金やら手つづきについて来てくれるなんて。
おれは、何もわからんまま、1日つぶして役所とか巡ってたわ。」
オットの両親は、大手葬儀社にまかせた。病院にはその葬儀社のパンフレットしかなかったのと、考える余裕もなかったのだ。
「ほなら、オレも死んだらA葬祭さんで直葬や。葬式いらんで。ほんま良心的やし、役所もついてきてくれるし」
夫婦で共感。葬儀社はココ。わたしもA葬祭さんでお願いしよう。
妙な「くち約束」だが、これも終活。
葬儀屋さんもいまの時代にマッチした業務をしているのですね。申請しないともらえないお金のサポート。ありがたいことです。
ひと区切りつけて自宅マンションに帰宅。ゴミ収集日に父の家に行きゴミ袋をだす。掃除などして帰る。
おなじ市内居住なので助かった。これが他県の遠いところだったら通えない。
しめしめ。わたしは結婚相手の選択と、現在の居住地の選択は正しかったのだと自画自賛するのだった。単純なバァさんだ。
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父の貴重品
わたしはマイナンバーカードだけは取得していた。これも虫の知らせだったのかもしれません。運転免許もなく専業主婦で身分証明がなかったのです。これがあると話が早い、個人的に助かりました。
父もマイナンバーカードだけは持っていた。病院の診察券や保険証といっしょにショルダーバッグに入れて。
父のもちもの・貴重品は……。
◆自動車・自動車保険
◆クレジットカード1枚 (これはケーブルテレビの支払いで作られたもよう)
生命保険もナシ。携帯電話すら。あっぱれ!?
世の爺さんの中では群をぬいていると思いたい。
借金その他、後で出くるかもしれない。
断捨離ならぬ男捨離。これが女性(母親)だったら勝手が違うのだろう。もうすこし、いやもっとモノにあふれて身動きできないのかな、想像だけれど。
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区役所の窓口で必要なもの
下の画像は、A葬祭さんが葬儀代の領収書を入れてくれた封筒です。
表書きに用意するものが書いてあります。
(自治体により多少の違いあり)
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故人の保険証・医療証など
・じぶんのハンコ(認印)と通帳
・葬儀領収書
死亡見舞金など振り込みがある。通帳を忘れずに。
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じぶんの戸籍謄本・住民票
死亡診断書のコピーなど
親切に書いてあるのを見て事前に戸籍謄本を本籍地(神戸)に取りに行きました。
「わざわざお越しにならないでも、ちかくのコンビニで取れますよ」
役所のひとにいわれましたが違う。神戸観光に来たいだけ。外へ出る口実や、こじつけが得意なバァさんになってしまった。
そして区役所に行く日がやってきた。
A葬祭の社長、すでに待ってました。
(つづきます)
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「親の持ち家」の日
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。