1階もニカイも・トヨクニコーヒーさん
レトロ喫茶店は数あれど。1階と2階で雰囲気が違う。大阪市のむかしの建物・トヨクニハウスのトヨクニコーヒーさんへ。
トヨクニハウス
トヨクニは「豊国」か? ハウスなので「住宅」か? どんな人が?
妄想と想像が、ふくらみます。
1932年(昭和7)築・日本最古の鉄筋コンクリート造り。
令和まで、よくぞ残ってくれました。
1階と2階に別々の喫茶店があります。
このトヨクニハウスの左半分は、現役住宅です。
普通に住民が生活しておられます。建物がチョン切れた画像ですが、ご容赦ください。
左側にも同じような造りです。
全体の雰囲気は看板でどうぞ。
1階とニカイ
2階建て。ちいさな市営住宅のようにも見えますが、かつては「高級賃貸住宅」だったそう。
煙たいコンクリートの色と、急な階段が真ん中に。モダーンな薫りがします。
◆1階は庭つき。洋風の扉がついています。茶の間をイメージした和の空間。
◆2階は引き戸になっています。おとなの空間。1階とは雰囲気が違います。
◆それぞれキャラクターが違う喫茶店。
◆こ家族で経営されています。
市電の「忘れ形見」
最寄り駅の、大阪メトロ(谷町線)・|都島《みやこじま》駅より徒歩約10分の距離。
バスなら、すぐ近くにバス停あり。
どうしてもっと駅近に開店しないんだ…と思うのは、ちょっと待ってください。
トヨクニハウスは地下鉄の駅より早く、できた建物だからです。
大阪の地下鉄ができたのは、1933年(昭和8)
梅田~心斎橋駅で御堂筋線が最初です。
トヨクニハウスが御堂筋線より1年早く建っていました。
最寄り駅の都島駅ができたのは、ずっと後の1974年(昭和49)なのです。
昭和のはじめ、まだまだ自動車のない時代。
市民の足として「市電」が、大阪市内に網の目のように走っていました。
そして市電の沿線に、会社・住宅街・市場などがたくさんできたのです。
トヨクニハウス付近は、紡績会社や、印刷工場が多数ありました。
市電の車庫もあったそうです。
海苔の佃煮の老舗「磯じまん」社などが現存します。
戦後、時代は自動車の時代に。
あちこちで渋滞が発生します。道路確保のため運河や市電は不要になりました。
大阪の市電は1969年(昭和44)廃止。
主要な町の地下に駅を、市電はバス路線に。
「最寄り駅から徒歩10分」「足の便はバスしかない」お店は、かつての市電の忘れ形見だと、わたしは思うのです。
よい散歩の距離と、歴史に敬意を。
1階は靴を脱ぎます!
今回は1階をご案内いたします
扉を開けると下駄箱。靴を脱いで入ります。
なのでご注意。できれば、新しい靴下をご用意ください。
駅から10分歩くので靴の中は「蒸し鶏」ならぬ「蒸し足」になっているかも。大阪の夏場は強烈!
履き替えるのが、トヨクニコーヒーさんで落ち着くための、コツのひとつです。
ウエットテイッシュで足裏をササッとふくのもありですよ。
畳のお部屋とリビングのテーブル席、どちらが空いているかは運次第。
茶の間でリラックス
新日本プロレス・8時だョ!全員集合・キィハンター…いまにも放送が始まりそうなテレビ。
畳の感触。ミシン。珠暖簾。
いうまでもなく雑誌や棚の小物もレトロです。
若い人にとってはカワイイ新鮮な空間。年代によりツボが違うお部屋です。
よく、ここまで雑貨を集めて、レトロな世界のコーヒーハウスを創ったものです!
ずっと見ていたいですね。
オススメは、押し入れのふすまを外した席です。
こっそり秘密のお部屋でランチタイム。
全景を撮るのを忘れてしまいました。
ワンオーダー制・ご注意
うれしい手づくり
お水のコップやコーヒーカップ、すぺて古きよき時代。
10分歩くのも苦になりません。
ランチタイムは、ハヤシライス。
カレーライス。
サンドイッチやジュース。
展開するアナログの世界。
畳のお部屋は、ついつい長居。
追加注文で、もうすこし……。
令和の茶の間で
いけない。座ったとたんにスマホ出すのも、お休みしましょう。
雑誌やマンガを手に取るのは、久しぶり。
せっかくの茶の間。表から市電の音が聞こえるかも。
いろんなスイーツ、楽しめます。
季節限定デザートも。秋には「おはぎ」も登場しました。
残念ながら、わたしは食べそこねました。
これから冬になると、どんなスイーツが出るのかワクワクします。
駅から10分。距離を楽しみ、散歩とコーヒー。
電車・バスのない時代に想いをはせて。
そして、つかの間のタイムトラベラー。
駅から遠くても、新しい発見がきっと。
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。