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初夏の気配を感じた港町【しずばぐマガジン#21】

みなさんこんにちは。
Shizuoka ShutterBugsメンバーのKeitaです。

今回は4月に行われた用宗フォトウォークへ参加してきました。
「用宗」という地名に見覚えのあるあなた、そんなあなたは我々の活動を追っていただいている立派なファンの一人です!
というのも用宗フォトウォークは同月内に一度行われています!(笑)
ただ前回と違う点は、前回は平日にまったりと行われていたのに対し、今回は休日開催のために20人近い参加者が集まったことです。(参加メンバーが多いため、今回は紹介を割愛させていただきます)

Shizuoka ShutterBugs(以下SSB)は現在、参加者は6月現在で100人間近!
活動への参加は基本的に自由で、集合方法も電車や車で各々自由に集合する感じなのでどなたでも気楽に参加できますよ。
ごく最近参加された方も多く、かくいう私も今回のフォトウォークが初めての活動となりました。
それでは初めてのSSBフォトウォーク、用宗で何に出会えたのでしょうか。

集合時間前の散策

集合前に見上げた空と飛行機雲(撮影:Keita)

集合時間より少し早く到着したので、一足早く海岸沿いを歩いてみました。
午前9時、4月の割には強い日差しが差し込み、目の前に広がる太平洋と波の音も相まって気分はすでに夏気分。
とはいえ海から吹く風はまだ心地よく、撮り歩くにはちょうどいい天気になったと思います。
ふと空を見上げれば松の枝の間から飛行機雲が。
松、青空、飛行機雲とくればいよいよ夏気分が高まってくるというものです。

堤防沿いから眺めた駿河湾(撮影:Keita)

堤防沿いにはすでに多くの人が集まっていました。
近所の方なのか犬の散歩やウォーキングをしている人々。茶と黒の色違いの柴犬たちがじゃれ合っているのを見守りながら飼い主同士が軽く言葉を交わしている光景は、海町での朝の日常風景なのでしょう。
車やバイクもすでに多く停まっていて車種も様々で、堤防に立って自撮りをする女性2人組や走り回る子供とそれを見守る両親などそれぞれ楽しんでいる様子。
海というのは不思議なもので、訪れる人々はみな穏やかな表情になっているように見えました。

「用宗」という場所は正直、これまで聞いたことがありませんでした。
実際に訪れてみると商業施設や民泊のようなこぢんまりとした宿泊施設が並び、英語の表記もあって昨今のインバウンド需要に合わせて人々を誘致しているような印象がありました。
商業施設「ハットパーク用宗」には飲食店やアパレルショップのほかに雑貨屋やギャラリーなど幅広いジャンルのお店が入っていました。まだ空き店舗もあるので今後さらに盛り上がっていくのでしょう。
何度か訪れてみるとまた雰囲気が変わってくるかもしれません。

フォトウォーク開始

堤防沿いにある加工所の壁(撮影:Keita)

予定時刻の午前10:00、いよいよフォトウォーク開始です。
商業施設のすぐ隣には海産物の加工場があり、やはり港町ならではの風景も広がっています。
青い屋根やカーテン、壁には赤いマーク。直線や角ばった窓や扉がいかにも工場といった中、ビビットな色がワンポイントになって印象的な建物でした。すぐ近くには用宗港があり、そこから水揚げされた海産物を加工しているのでしょう。営業時にはどういった風景になるのか想像力を掻き立てられます。

立てかけられたボードと壁(撮影:Keita)

工場だけでなく、堤防沿いには民家も多くあります。
海町なだけあって多くの民家にはボードなどのマリンスポーツ用品や漁にまつわる道具を置いている家が多かったです。
この一枚はボードの緩やかな曲線と、後ろの壁や柱の直線の違いを強調したくてモノクローム(白黒)にしました。

カフェの2階に置いてあるテーブルランプ(撮影:Keita)

ぞろぞろと撮り歩いていると、道沿いのカフェ「MARINE CAFE(マリンカフェ)」の方が声をかけてくださいました。
内装はじっくり見ることができなかったですが、外観はとてもオシャレでまさに海沿いのカフェといった雰囲気があります。
2階の窓際に置かれたテーブルランプが印象的だったので手前の植物の葉越しに一枚。
次回訪れた時はお邪魔してみようと思いました。

堤防下での発見

堤防下に置かれた流木(撮影:Keita)

堤防からは階段や坂を下って降りることができます。
これは階段を下りてすぐに見つけた大きな流木、かなり大きくて小学生の身長ほどはあるだろうと思います。
何かの生物の頭のような、とても木とは思えないその形状と雰囲気に少し圧倒されながら撮影しました。
こういった物の質感を表現したい時にもモノクロは効果的だと思います。

堤防の表面の模様(撮影:Keita)

これは完全に私の趣味の一枚です。
堤防の海側から見た壁は長年の風雨や海水によって表面が削れていたり、謎の染みがにじみ出ています。
その中にはまるでデザインされたような、もしくは芸術作品なのではと思いたくなるくらい美しい模様が浮かび上がっているところがあります。そういった時間経過によってできた美しいと思える部分を写真で切り取ってみると、普段の写真とは違った絵画のような一枚が出来上がるのが楽しいです。

寄って見る、引いて見る

ヤシの幹(撮影:Keita)

海といえばヤシの木。
南国ではなくてもヤシの木が海沿いにあるだけでリゾート気分になるものです。
ヤシの木の幹をじっと見てみると、皮のようなものが何枚も重なっているのがわかります。成長する過程で幹の先端が割れたのか途中で枝分かれしていったのかわかりませんが、こういった自然物が作り出す不思議なほどの規則正しい形状には神秘的な魅力がありますね。

カゴを乗せた小さな台車(撮影:Keita)

海岸沿いの道から少し奥に入った路地裏で小さな台車が目に止まりました。
カゴ一つ分しかスペースのないその台車は砂利の上に無造作に置かれ、手すりには手拭いが掛けられています。すでに仕事を終えた後なのか、それともこれから作業を始めるのか、これもまた想像力を掻き立てられる被写体でした。

大きな葉と壁の色(撮影:Keita)

葉の緑、壁の水色と茶もしくはオレンジ。
いかにも南国にありそうなこの3色がきれいに収まるように、周りに余分なものが入り込まないように気を付けながら撮影した一枚。
日陰になっていて陰影がないのとボケをできるだけ無くすことで絵のようなイメージになりました。
色見は南国のイメージに合わせるために暖色(温かい感じ)にしています。

風で曲がった松林(撮影:Keita)

あえて斜めに撮影したわけではなく、奥の電柱を見てもらえばわかるように松が自然とこの角度に曲がっているのです。
長年にわたって海からの風を受けてきたからなのでしょう。松林は暴風・防砂の役割を果たして海辺に住む人たちの生活を守っているのです。
同じような木々の中の蔦に巻かれた一本が印象的でした。

用宗港へ

用宗港内にあるタワー(撮影:Keita)

用宗港まで来ると人の数もいよいよ多くなってきました。
休日であっても港内は解放されており、多くの人が釣りを楽しんでいたり高台に昇って周辺の景色を眺めていました。
この高台は本来は波から避難する目的があるかと思いますが、屋上には双眼鏡が置かれていて覗いてみると港入り口の灯台がはっきり見えました。双眼鏡以外に目を引くのは手すりに設置された竹製の灯篭、防災への願いと地域活性化を狙って設置されたそうで期間限定で夜間に点灯することもあるそうです。
そんな高台の金属の柱と竹材のコラボレーションをどうぞ。

穴場のお店で一休み

上3枚 「たいやき珈琲」さんとたいやき(撮影:Keita)

港の高台からの風景を満喫し、時刻はちょうどおやつ時。
メンバーのにるさんの紹介で一同が訪れたのは通りから一歩奥まった住宅街。どう見ても店などなさそうな雰囲気の路地を歩いていくと白い旗に「たいやき」の文字が。
こちらは「たいやき珈琲」さん。閑静な住宅街にたい焼きの香ばしい香りが漂っていて、これはまさしく穴場だな!と期待が一気に膨らみました。実はこちらは用宗では有名なお店のようで、我々が店内に入った後も何人かお客さんが訪れてきました。
一階のカウンターで注文をし、古き良き木製の階段を上って二階へ上がると畳敷きの大広間が。廊下の奥には時代を感じさせる古い時計、床の間には植物や小物が飾られていて気分は親戚の家に遊びに来た時のようです。柱の色付き具合や障子上の粋な格子模様など、広間を見渡すだけでかなり歴史のある建物だということが見て取れます。
たいやきの種類はスタンダードなものの他にアイスと一緒になったものなどもあり、これからの暑い季節にさらにおいしくなるようなメニューもありました。
私はスタンダードなたいやきを注文。一口頬張ると生地の柔らかさに驚きました。個人的にはたいやきの生地はパリッとしているものという印象があったので新鮮な食感でおいしく頂きました。今回は注文しませんでしたが、店名の通り店内にはコーヒーの香りも流れてきておやつ時にはもってこいの雰囲気です。次回はアイス付を頼んでみよう。
たいやきを食べながらカメラ・写真談義を楽しんで今回は解散となりました。

再び海岸へ

少し霞みがかった花沢山(撮影:Keita)

スタート地点に戻り、まだ少し撮り足りなかったので海岸沿いを歩きました。用宗海岸は砂利が多く砂が少ないので、靴に砂が入るわずらわしさが少なくて歩きやすいです。
そんな海岸の先、少し霞んではいましたが雄大な花沢山を拝んでこの日は帰路へと着きました。

まとめ

ハンバーガーを食べながら海を眺めるメンバーたち(トップ写真含む 撮影:にる さん)

初めて参加した今回のSSBフォトウォーク。参加したメンバーは年齢、性別、職業もばらばらで、中には高校生も参加していたことが後に分かりました!写真は誰もが気軽にできる趣味である一方、そこからもう一歩踏み込んで誰かと一緒にできればさらに楽しいということが今回改めての発見でした。
今回話せなかったメンバーとも何度か参加していくうちに親しくなれるんじゃないかな。次回以降の参加が楽しみになりました。初心者から熟練者まで自由に参加できるSSBの活動に参加できてよかったと改めて思いました。
この記事を読んで興味を持ってくださった方、ぜひ一緒に写真を楽しみましょう!


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