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動物にとっての旅立ち

同じ動物と言っても、ぼくら飼主と共に暮らす動物と野生動物の旅立ちは違う。


野生動物は、食べることができなくなったり、獲物を捕獲できなくなったり


病気になって自分で治せなければ


食事が摂れなくなり、栄養失調になり、水分が摂れなくなると脱水して


意識が朦朧として動けなくなり、眠るように旅立って逝く。


ぼくら飼主と共に暮らす動物は、病気になれば治療をして


食べられなくなれば、胃瘻や食道チューブをつけて、栄養の確保をしたり


脱水を補うために点滴したりして治療して、病気を治す。


不治の病になった時、それでもぼくら飼主は、藁にもすがる思いで


スマホでネット検索して、何か治る方法はないかと血眼になって探す。


あっちでこれがいい、こっちでこれがいいと聞けば


動物の移動手段や移動時間のストレスも忘れて、何時間もかけて連れて行って、治療を受けさせる。


それでもよくならず、動物の体が旅立ちの準備を始めた時、ぼくら飼主はどうするのか?


最後まで希望を捨てず、回復するようにできる限り治療をするのか?


残り少ない貴重な時間を穏やかに過ごして、看取っていくのか?


ぼくら飼主と共に暮らす動物は、飼い主の選択によって違って


野生動物のような動物本来の旅立ちではなくなる。


共に暮らす動物にとって、どのような最期を迎えることがいいことなのか


ぼくは動物に聞くことができないからわからない。


共に暮らす動物は「なんちゃら病だからこういう治療をしてくれ」などと言う希望はない。


ぼくら飼主の治療方針に従って、注射打たれたり、内服を飲ませられたりする。


動物の意思とはちょっと違ってくる。


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ペットの幸せな看取りとは、どういうものなのか?

みんなと一緒に考えたいので

是非、参加してもらいたい。


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