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本好きの方々、この雑誌を買わずして、どの雑誌を買われるというのですか!?
[本・レビュー] CASA BRUTUS NO.245 大人も読みたい子どもの本100
上記の質問には、「○○」「××」と山ほどお答えが返ってきそうなのは、あえて目をつむり、
本誌は非常におススメです。
本を好きな方は購入しないまでも、まずは書店でご覧になってください。
かなりの方が購入してみようかなと思われるのではないでしょうか。
現在、雑誌は電子版でみられる方も多く、雑誌を買われる方は少なくなっていると思われます。
本誌は表紙の紙質もしっかりしていますし、紹介される本の写真構成なども優れているので、カフェや美容院におかれていても「つい、手に取りたくなる一冊」だと思います。
一度読んでおしまいではなく、家においておいて、何度眺めても楽しい一冊=永久保存版な一冊です。
絵本というと「子供向け」と考えがちですが、字だけではなく、ビジュアル的な要素も含まれる本を全て含むため、大人向けの本も数多く存在します。
飾っておきたくなるほど、美しい本としては
『夜の木』 絵:シャーム・バーイー、ウルヴェーティ
『月夜の森で』 絵 アントワーヌ・ギヨべ
などが紹介されています。
この二冊は、いずれもタムラ堂からの出版で、青木恵都さんという方が訳をされています。今後チェックしてみようと思います。
メジャーな絵本として、エルマの冒険、星の王子さま、モモも紹介されていますが、
ありきたりな本の紹介だけでなく、スケッチや作者の育った環境、家族にまで言及されており、既に作品を読まれた方でも楽しめる内容になっています。
本誌では、大阪の中之島に安藤忠雄さんが中心となって開館された<こども本の森>が紹介されており、
2ページにわたって、安藤忠雄さんの『どうしてこどもの図書館を作ったのですか』という答えに対するメッセージが掲載されています。
私はこの2ページに心を打たれました。
私には小さくてもいいので、「図書館」ならびに「学び舎」のようなものが作れたらという密かな夢があるのですが、実際に実現されている安藤さんの行動力・経歴・その行動の裏にある理念に敬服致しました。
まさに『尊敬』の一言です。
絵本100選となっていますが、捨て本なしのまさに『100選』です。
本誌については、私の言葉など必要ありません。是非一度、書店でご覧になっていただければと思います。
そして一度目にしたが最後、あなたは本誌を買わずにはいられないでしょう(保証はしませんが...)