七瀬すず菜を語りたい~彼女の「学術系VTuber」としての可能性の考察~
1 「七瀬すず菜」というVTuberをご存じか
読者の皆様は「七瀬すず菜」というVTuberを知っているだろうか。VTuber、あるいは「にじさんじ」が好きなら当然知っている・チェックしている・配信を追いかけている・メンシに入った・ボイスを購入した…といった声があがってきそうではある。しかし、そこまでVTuber業界に、あるいは「にじさんじ」について詳しくないという人もいるかもしれない。そこで、「七瀬すず菜」とは何者か、簡単に紹介しようと思う。
「七瀬すず菜」とはVTuber事務所「にじさんじ」に所属するVTuberの一人である。彼女は2024年にデビューした比較的新人のVTuberであり、カフェレストラン「Speciale(スペシャーレ)」の朝担当ということで、「Speciale」というユニットメンバーの一人である。また、朝担当ということでデビュー直後から毎朝「おはすず」という雑談配信を毎日(誇張なく文字通り「毎日」である。土曜日曜祝日も、年末年始でも)こなしており、もはや「にじさんじの朝担当」になっている。それでいて午後や夕方以降の複数回配信することもあり「配信モンスター」と化している。ファンからは体調など心配されたりもしているだろうが、本人曰く「毎日決まったスケジュールがない方が不安で、配信は好きでやっている」とのことで無理をしているわけではないようなので、そこは安心して欲しいところである(稀に寝坊することはあるようだが。うっかり昼寝をしすぎたりするらしい。そこも可愛い)。
彼女の配信の特徴は毎朝の配信が一番印象に残るだろうが、他にも印象的なのは料理配信もすることである。時々「おはすず」で調理する音が聞こえることもあるが、一番特徴的な配信は「四十七瀬の郷土料理」という企画配信である。この配信は、七瀬すず菜が農林水産省のHPにある「うちの郷土料理」というページ(うちの郷土料理:農林水産省)からランダムにピックアップした都道府県の郷土料理を実際に作ってみるという配信である。2025年1月時点での配信アーカイブは以下のようになっている。
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【企画概要説明】お料理企画:47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!【七瀬すず菜/にじさんじ】
【#四十七瀬の郷土料理】#1 大分県 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!【七瀬すず菜/にじさんじ】
【#四十七瀬の郷土料理】#2 三重県 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!【七瀬すず菜/にじさんじ】
【#四十七瀬の郷土料理】#3 茨城県 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!【七瀬すず菜/にじさんじ】
【#四十七瀬の郷土料理】#4 鳥取県 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!【七瀬すず菜/にじさんじ】
【#四十七瀬の郷土料理】#5 岩手県 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!【七瀬すず菜/にじさんじ】
【#四十七瀬の郷土料理】#6 長崎県 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!【七瀬すず菜/にじさんじ】
【#四十七瀬の郷土料理】#7 新潟県 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!【七瀬すず菜/にじさんじ】
【#四十七瀬の郷土料理】#8 東京都 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!【七瀬すず菜/にじさんじ】
【#四十七瀬の郷土料理】#番外 みんなのお雑煮編【七瀬すず菜/にじさんじ】
※以下、継続予定
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「四十七瀬の郷土料理」という企画の一次情報は農林水産省ということで情報の正確性は相当程度高いと言える。また、配信時のリアルタイムのコメントやアーカイブのコメントによって、視聴者による細かい情報の追加(同じ都道府県内でも市町村別のさらに細かいアレンジレシピの追加や地元民の素朴な感想など)が行われており、双方向による情報のアップデートが行われているのが21世紀の情報社会らしい知識の共有の在り方である。
このように、新人でありながらも個性的な独自路線の配信を行っている注目すべきにじさんじライバーと言えるのである。
2 何故「七瀬すず菜」を語ろうと思ったか
さて、何故今回私がこの七瀬すず菜を取り上げようと思ったのか、改めて理由を述べようと思う。と言っても特別な理由などたいして無い。単純に気付いたら彼女の配信にハマってしまったからである。メンバーシップに入ったりボイスを買ったりまではいかないものの(これはどのVTuberでも同じなのだが)、緩~くファンになってしまったからである。もう本当に、ただそれだけなのである。
あとは、あえて後付けで理由を加えるとするならば、七瀬すず菜というVTuberは、とても広い意味で「学術系Vtuber」と言えるのではないか、あるいは少なくとも料理という点で「特化型VTuber」と言えるのではないかと思ったからnoteに投稿し、七瀬すず菜という存在を世に知らしめよう・布教しようと思ったのである。
何故「学術系Vtuber」と言えると主張したのかと言えば、やはり一番は「四十七瀬の郷土料理」という企画の存在が大きい。これは一般的には「お料理配信」とカテゴライズされて然るべき内容なのだろうが、より広い視点で捉えると郷土料理の実践という意味では郷土史・文化史の実践とも言えそうだし、あるいは民俗学や文化人類学との相性も良さそうである。「○○学」といったような大学の学部レベルの学問の名前をつけなくても、高校レベルの社会で言えば広い意味で「地理・歴史(地歴)」の実践とも言える企画を実施しているとも言える。また、私の好きなSF科学クラフトマンガ・アニメに『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎、作画:Boichi、集英社)という作品があるのだが、その主人公である石神千空は「飯(メシ)って科学と関係ねーじゃん」的な台詞を言われるのだが、それに対して千空はこのように返している。
食事も広い意味で科学に分類されるなら「四十七瀬の郷土料理」という企画は歴史・文化史だけでなく科学史の実践とも言える。端的に「食育の実践」とも言えてしまいそうだが、そういう意味で料理専門の学術系Vtuberと言っても差し支えないと思ったのである。何より、食事を科学と定義づけする事のメリットは何かと言えば「再現性」が確保されることである。すなわち、レシピ通りに作れば、あるいは、七瀬すず菜と一緒に料理を作れば、七瀬すず菜が実食しているものと同じものが食べられるという意味で画期的と言えるのである。料理を作らないにしても、調理されている食材の写真があげられたり食材をまな板の上で包丁で「トントントン」「サクサクサク」と心地いい音色を奏でながら調理する様は視覚的にも聴覚的にも癒やされる配信となっている。正に「お料理ASMR配信」としての性格も有していると言えるのである。なんというか、現実には視聴者が独り身であったとしても(現に私がそうである)、「家庭にいる安心感」が擬似的に体験できる稀有な配信なのである。色々と勉強になるだけでなく、あるいは勉強する気など全く無くても単純に「癒やし」を求めて来てもらっても全然問題ないと言えるのが「四十七瀬の郷土料理」という企画の素晴らしさ・懐の深さなのである。
さらに、「四十七瀬の郷土料理」という企画が素晴らしいと思えるのは、料理を作って終わりなのではなく実際に作ったものを実食するという点である。それも、美味しそうに食べているところがより好感が持てる。そばをすする音なんかが聞こえてくるとこちらも食べてみたくなる気にさせてくれる。そもそも「四十七瀬の郷土料理」という企画自体が七瀬すず菜本人が「ご当地の美味しいものを食べたい」という想いから始まっている。にじさんじほどの企業であればロケ企画として食べ歩き動画を配信しても良さそうなものだが、そうしたことはせずにあえて家庭の一般的なキッチンで料理を再現してみせるという心意気が素朴で身近でもあり、ひいては親近感を抱かせることに成功していると言えるのである。これから作る料理の紹介をするところから調理の過程に至るまで、そして実食し終わるまでどこまで行っても「楽しそう」なのである。これは他の分野の学術系VTuberの配信でもそうなのだが、自分の専門分野・得意分野を話している時のVTuberは誰もが「楽しそう」に話すのである。そういう意味では七瀬すず菜も変わらない。だから私はあえて七瀬すず菜のことを「学術系VTuber」と言ってもいいのではないかと主張しているのである。
ところで、今更ながら七瀬すず菜を「学術系VTuber」と分類するメリットとは何だろうか。それは、同じく学術系VTuberと呼ばれる外部のVTuberとのコラボによる相乗効果が期待できるところである。にじさんじ内で学術系VTuberとして著名なのは栞葉るり(以下「るり嬢」)であるが、るり嬢もにじさんじ内に留まらず外部の学術系VTuberとコラボをすることで、にじさんじ外にファンを作ることに成功するのみならず、るり嬢の有する文学的知識をより広く普及させることにも成功している。そうした効果が七瀬すず菜の料理配信でも期待が持てると私は確信しているのである。具体的には、民俗学に強い書店員VTuberである諸星めぐる氏や古代日本史専門の鬼VTuberきら子さん、キノコ特化のキノコマイスターVTuberこと奇ノ駒たんご君等々、トークだけでもシナジーが生まれそうであるが、七瀬すず菜が実際に料理を振る舞うことが出来たらより上述の配信による効用がより増えることになるだろう。
そういうわけで、わたしは一にじさんじライバーとしてだけではなく、「学術系Vtuber」にもなれる素養がある逸材として、七瀬すず菜を紹介ないし布教したいと思っているのである。
3 七瀬すず菜がお好きならこのVTuber・配信もオススメ
七瀬すず菜が、あるいは七瀬すず菜の配信内容が好きというならば、私の独断と偏見でこういうVTuberさんも好きなのではないかしらと余計なお節介を焼いてみることにした。VTuberファンなら既に百も承知という内容かもしれないが、あえて紹介してみたい。
(1)にじさんじ配信
(1-1)朝活配信
基本的ににじさんじに所属しているライバー(にじさんじに限らずVTuberと言えばだいたいそうなのだが)は夜から深夜(場合によっては朝方まで)に配信している人が多い。しかし、中には早朝に配信することで通勤・通学する人に元気を届ける配信をしている人も少なからず存在する。七瀬すず菜のように毎日とまではいかないまでも、朝活配信をしているにじさんじライバーの何人かをピックアップしてみることにする。
①シスター・クレア -SisterClaire- - YouTube
まず紹介したいのはシスター・クレア(以下「クレアさん」)である。クレアさんは変わり者の多いにじさんじライバーの中でも数少ない正真正銘の「清楚」枠である(もっとも、元「にじさんじSEEDS1期生」の名に偽りないハジケっぷりも時折見せるのだが)。そんなクレアさんは主に月曜日や金曜日に「あなたの朝を癒したい配信」「朝のいってらっしゃい配信」というタイトルで朝配信を行っている。憂鬱な平日の朝でもクレアさんが朝から配信してくれることで何とか頑張れそうな気力が湧いてくるものである。また、昼間や夜間は不定期で「一緒に作業配信」なんていうのもある。学校や職場、あるいは家庭に持ち帰ってやらなければならないこともクレアさんと一緒にやることで「一人じゃない」ことを実感しつつ作業できる落ち着いた配信となっている。クレアさんも何かしら作業や準備をしているので自然と「自分も頑張ろう」となれる配信である。七瀬すず菜の「おはすず」で元気をもらえたと実感できるなら、こちらのクレアさんの配信もオススメである。
なお、本投稿の趣旨からは全くそれてしまうのだが、個人的にはクレアさんの「ピクミンシリーズ」実況がオススメである。切り抜きレベルでもクレアさんが阿鼻叫喚の絶叫をし、時にはあまりの惨劇に「はぁ?」と呆然とすることで栄養が摂取できるという貴重な体験をすることができる。初代ピクミンは最初にバッドエンドを迎えながらも何とか頑張って最終的には完全クリアしてみせるのは素直に凄いと思うし、現在進行中のピクミン2では先にプレイ済みのピクミン4にはない厄介なギミックや操作性、オッチンという便利なお助けキャラが存在しないことなどが相まって、登場する敵や展開は予想できても新鮮な悲劇を味わえるのがオススメである。
②鏑木ろこ / Kaburaki Roco【にじさんじ】 - YouTube
次に紹介するのは鏑木(かぶらき)ろこである。鏑木ろこは2023年にデビューした「Idios(イディオス)」のメンバーの一人であり、VTA(バーチャル・タレント・アカデミー)1期生出身でもある。そして「おはろこ!」という朝活企画を行っているライバーである。上述のるり嬢とも仲が良く、にじさんじの大型箱企画である「にじさんじGTA」ではるり嬢に対して「キャリーミーキュートですよ、るりドッグ」と発言したことが後にミームとなった。また、七瀬すず菜ともスプラトゥーン3等のゲームコラボを行っている。
そして、朝活配信のタイトルは「おはろこ!」というタイトルでだいたい1時間ほどの長さである。長すぎず短すぎず出勤や通学の準備にも丁度良い配信時間である。
③その他ライバー
上記で挙げた朝活をしているライバーは私の独断と偏見で選抜しており、他にも朝活配信をしているライバーは存在する(中には深夜からゲーム配信を継続した結果、朝方まで配信が続いているライバーもいるが)。例えば、他にも朝活を(不定期でも)しているライバーとして、戌亥とこ -Inui Toko- - YouTubeであったり、立伝都々 / Tachitsute Toto【にじさんじ】 - YouTubeであったり、魁星 / Kaisei【にじさんじ】 - YouTube等が挙げられる。魁星は、どこかの雑談配信か何かで「定期的に朝活配信をしているが、後輩(=七瀬すず菜)が7倍のスピードで追い上げてきた」と証言している。七瀬すず菜の活動頻度の凄さを表すエピソードである。ちなみに、これは言うまでも無いことかもしれないが、七瀬すず菜の「おはすず」だけでもにじさんじ2期生のギルザレンⅢ世の総配信時間を超えてるのではないかとか言ってはいけないのである。
それはともかく、「おはすず」をきっかけにして他にも朝活を行っているライバーを検索することで自分の新しい推しを発見することも一興かもしれない。
(1-2)料理配信・番組
にじさんじでは私が観測した限りでは料理をメインに配信することは滅多にないが、ユニットの企画や公式番組で料理が取り上げられることの方が多いので、いくつか特徴的な動画配信をピックアップしようと思う。
①ろふまお塾
まず紹介するのは剣持刀也、加賀美ハヤト、不破湊、甲斐田晴の4人組男性ライバーユニットROF-MAO(ろふまお)による公式番組「木10!ろふまお塾」という番組である。これはROF-MAOメンバーが「カッコイイオトナのオトコ」を目指すために様々な企画に挑戦するバラエティ番組なのであるが、その企画の中でも人気のある「チャーハン作成回」を紹介したい。
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【真剣勝負】審査員をうならせろ!オトコの最強チャーハン作り対決!
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ROF-MAOメンバーによる4通り(実質3通り)のチャーハンはどれも美味しそうである。レシピや作り方の動画もあるので再現もし易い。
また、ROF-MAOチャンネル登録100万人達成を記念した生配信企画で上述のチャーハン作り対決で審査員を務めた二人のライバーである伏見(ふしみ)ガク・社築(やしろきずく)による料理のアンサー配信もオススメである。長いアーカイブであるが、有志の方がタイムラインを作成してくれているので該当部分を視聴するだけでも十分見応えがあると言える。
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【祝100万人】豪華ゲストも続々登場!?生配信で祝賀パーティー! #ろふまお塾
※時間が無い人向けの切り抜き動画
ろふまお100万人記念のお祝いに、ガチ手料理を振る舞う社築と伏見ガク【にじさんじ/切り抜き】
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他にも、ROF-MAOメンバーが先輩ライバーであるにじさんじ1期生の樋口楓(ひぐちかえで)に料理のおもてなしをする配信もオススメである。
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【樋口楓大先輩へ】感謝をこめて…ろふまお料理対決!(立会人:周央サンゴ)
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意外かもしれないが、このようににじさんじには料理のできる男性ライバーがその料理の腕前を披露してくれる配信もあるので是非チェックして欲しいと思う所存である。
②にじさんじのB級バラエティ(仮):通常「にじバラ」
にじさんじの公式番組の一つに「にじさんじのB級バラエティ(仮)」(以下「にじバラ」)というものがあるが、その中でも本投稿の中心人物である七瀬すず菜が出演している回を取り上げようと思う。この回で取り上げられるのは正月の縁起物である「おせち料理」である。
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【縁起物の】にじさんじのB級バラエティ(仮)#84【宝石箱や】
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この回以外にも、にじバラは食品加工場に工場見学させてもらったりと色々な施設に潜入できる企画が満載なので、にじさんじをよく知らない人でもネットのバラエティ番組として気楽に見られるコンテンツとなっているのでオススメである。このにじバラからにじさんじ沼に浸かる人も少なくないという。
(2)ホロライブ配信
(2-1)料理・朝活配信
①Mio Channel 大神ミオ - YouTube
ホロライブにおいて料理配信をするとバラエティ寄りの料理配信をするホロメンとキッチリ料理をする配信をお届けするホロメンの②パターンに分かれると思うが、ここで私が取り上げたいのは後者のキッチリとした料理配信を届けてくれるホロメンの配信である。そのホロメンとは「大神ミオ」(以下「ミオしゃ」)である。特にミオしゃが年末に作る筑前煮は大層評判のようで2024年の年末にはホロライブの大空スバルからにじさんじの壱百満天原(ひゃくまんてんばら)サロメ嬢に筑前煮の横流しがあるとかないとかいう話が盛り上がるほどである。
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【筑前煮】毎年恒例、年末用の筑前煮をつくります【ホロライブ/ 大神ミオ】
※2024年年末放送版
【筑前煮】うちに来てくれるメンバーのために仕込みます【作るぞ】
※2023年年末放送版
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ミオしゃの料理配信は手元も調理過程も映してくれるので最初から最後まで料理を楽しめる配信内容となっている。
他にも、ミオしゃには「朝ミオ」という朝活配信が存在する。朝ミオはだいたい月曜日という平日の始まりの曜日に行われているので、憂鬱な1週間でもミオしゃに見送られれば何とか頑張れる気がするものである。
(2-2)地理配信
②AZKi Channel - YouTube
ホロライブに所属しているメンバー(以下「ホロメン」)で定期的に朝配信をして活力をくれるホロメンを何人か紹介しようと思ったが(Subaru Ch. 大空スバル - YouTube:毎週土曜日の「おはスバ」、Koyori ch. 博衣こより - holoX - - YouTube:毎週火曜日の「朝コヨ」、Noel Ch. 白銀ノエル - YouTube:毎週日曜日の朝活雑談「さんでーまっする」、Polka Ch. 尾丸ポルカ - YouTube:朝活雑談のOHAPOL、Coco Ch. 桐生ココ - YouTube:卒業した元4期生、当時朝6時台から配信された「朝ココLIVE」という番組は当時のホロメンの活動をネタ的に紹介することで「箱推し」という概念を定着させ、当時珍しい朝に配信すること自体がエポックメイキングな活動であった)、ここではあえてAZKi(アズキ)というホロメンを紹介させてもらうことにした。
AZKiはホロライブ0期生であり、音楽活動を精力的に行っている歌唱力に定評のあるホロメンである。それと同時に彼女を著名にしているのは、日本や世界の地理に関する知識がとても豊富であるということである。彼女の行うゲーム配信シリーズで「GeoGuessr(ジオゲッサー)」というものがあるが、これが彼女を有名にしているゲームである。ジオゲッサーとは、Googleマップを利用したゲームであり、ランダムに飛ばされた場所をGoogleマップで表示される周囲の画像の情報から推測して自分が居る場所を予測するというゲームである。AZKiは市外局番や生えている植物の情報などからも自分の飛ばされた場所を推測し当てるという化け物級のプロジオゲッサーなのである。
そんな彼女を何故ここで紹介したのかというと、彼女の地理に関する奥深い知識と「四十七瀬の郷土料理」という企画にはシナジーがあると(私が勝手に)思ったからである。なかなか企業の都合でホロライブとにじさんじという箱を超えたコラボの実現は難しいかもしれないが、例えばAZKiがジオゲッサーで当てた土地に関わる郷土料理を七瀬すず菜が振る舞う、といったような企画が実現すれば、地理と郷土料理を同時に学べて楽しめるという、出演者も視聴者も皆美味しい企画が生まれるのではないかと思ったのである。もっとも、ホロライブ内でも料理の出来るホロメンに郷土料理を作ってもらうという内容で実現できてしまいそうではあるが。AZKiと七瀬すず菜のコラボは実現できないとしても、例えば「四十七瀬の郷土料理」で登場した郷土料理の地元に関する情報をAZKiのジオゲッサー配信で確認するといった楽しみ方を視聴者側で生み出すことは可能であると思われる。
4 おわりに~七瀬すず菜やSpecialeはいいぞ~
繰り返しになるが、七瀬すず菜はにじさんじ内では比較的新人の部類に入るライバーである。しかし、デビューから毎日「おはすず」を配信していることで圧倒的なアウトプット量を誇り、既にベテラン配信者の貫禄を有していると言っても過言ではない。また、彼女個人だけでなく、彼女の同期であるSpecialeというユニットも注目すべきである。私が個人的に注目しているSpecialeのメンバーは「雲母(きらら)たまこ」(雲母たまこ / Kirara Tamako【にじさんじ】 - YouTube)である。彼女はSpecialeの中で最年少の13歳であり、Specialeの店長の娘であり看板娘という形でSpecialeの運営に関わっている。私が彼女に注目している理由は、彼女は見た目は可愛らしい(下手をすると小学生に間違えられる)見た目からは考えられないほどエレキギターの演奏が得意であるところにある。可愛らしい見た目からエレキギターの演奏で魅了するのは周防パトラを彷彿とさせる。萌える見た目をしたVTuberにエレキギターでハードロック・ヘヴィメタル系の音楽を奏でられるとこちらのテンションは燃え上がるというものである。そんな雲母たまこに注目して欲しい所存である。ちなみに、雲母たまこのエレキギター配信は単独の演奏配信の枠だけでなく、デビュー配信でも披露されているので是非一度はチェックして欲しい。可愛さと格好良さのギャップに惚れるはずである。
Specialeは5人のユニットであるが、メンバーの一人である渚トラウトが長らく活動休止中だったため残りの4人でSpecialeとして活動を続けてきた。その中で七瀬すず菜をはじめとした同期の絆やじゃれ合いが深まったと思われるが、つい先日渚トラウトが活動復帰したことによって、再びSpecialeは5人で活動できるようになったのである。そうなることで、よりSpecialeとしての活動に深みや面白みが生まれることだろう。そんなSpecialeの描く道のりを一緒に付いていって欲しいなと思う次第である。
最後に、私のもう一人の推しライバーの「るり嬢」との「おはすず」のアーカイブを添付しておく。ちなみに記念すべき150回目のおはすずである。これを契機に新たな学術系VTuberコラボの布石になったらいいなと勝手ながら願っている。
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【朝活】おはすず150回記念回!ゲスト:栞葉るり先輩【七瀬すず菜/にじさんじ】
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それでは、皆さん良い一日を。おはすず~!
<参考文献>
『Dr.STONE』3巻(原作:稲垣理一郎、作画:Boichi、集英社ジャンプコミックス)
『VTuber学』岡本健・山野弘樹・吉川慧編著、岩波書店