東洋医学の雰囲気を知りたい人におすすめの本
こんにちは。元薬剤師のイラストレーターshironです。
自分自身の未病(病院では異常が見つからない体調不良)を改善したくて東洋医学を学んでいます。
今は医療機関に勤務していないので、主に本で東洋医学を学んでいます。歴史の長い医学だからかコンテンツが豊富です!
今回は東洋医学を学ぶまえに、その独特な雰囲気が味わえる本やエンタメとしても楽しめる漫画や小説もご紹介します。
東洋医学に興味があるけど難しくてどこからはじめたらいいのかわからない、という初心者の方も気軽に読めると思います。ぜひ参考にしてください!
はじめに
今回ご紹介する本の中には図書館で借りたものもたくさんあります。興味がある方はぜひ地元の図書館で医療関連の棚を眺めていただくと、漢方の本が結構あったりします。
ただ2週間で読み切るのは難しいことが多くて、読み切っていない本も多数あります。新書など薄い本は読み終わるのですが、漢方薬の紹介など情報が羅列してある事典的な本もあり、そういう本は手元に1冊あった方がいつでも見れたりします。事典的な本は中身全てに目を通したわけではありませんので、あくまでも参考ということでお願いします。
医師執筆の本
漢方専門医の先生の本を3冊ご紹介します。(1冊目は正確には執筆ではないのですが)
漢方医の先生の考え方などが見える内容で興味深いです。西洋医学の医師の本はあまり読んだことがないのですが、漢方医の先生の本は裏話的な話というか、ぶっちゃけ話みたいな内容が多かったりして面白いですね。どちらにも寄り切らない考え方のバランスがあるのかなと思います。
丁先生、漢方って、おもしろいです。
漢方を学びたいと思った時、難しい本ではまた挫折してしまう!(学生時代挫折経験あり)と思ったので「漢方 おもしろい」で検索して出てきたこちらの本をまず読みました。
丁先生はベテラン漢方医です。丁先生と筆者との対談形式でお話が進んでいきます。
筆者の南さんののんびりとした文章で、気楽に読み進めることができます。ベテラン先生ならではのエピソードもあり、東洋医学ってすごい!!って思えます。漢方の独特の世界観を楽しく知ることができる一冊です。
名医が伝える漢方の知恵
先ほどの丁先生の本を図書館で借りたので読みました。
実証と虚証のライフスタイルについて偉人のエピソードも交えて解説しています。タイトルと中身があまり合っていない感じがするのがちょっと勿体無いです。。
30-40代の方で、人生の方向性に悩んでいる方はぜひ読んでもらいたいです。「自分の体質」を知っていることって結構大事な気がしています。
また、実証と虚証の診断が載っています。私は実証よりの中庸でした!虚証だと思っていたのでびっくりです。
丁先生がピンピンコロリをPPKと略していたのがツボにハマりました。笑 もしかしてお医者さんの間ではの間ではこう言うんですかね?
クスリで病気は治らない
なかなか強烈なタイトルの本ですが、内容は漢方医の先生のエッセイのような印象でした。
「病気になるのが怖くて医者になったのに、働き始めたら病気になりそうだった」という先生の人柄がなんだか親しみが湧きます。笑
先生は元外科医だったようですが、この本で「臨床経験を5年積むと漢方医になれる」ということを知りました。漢方内科にいる医師の先生は臨床経験も豊富な先生ということですね。
古典についての考察もあり、興味深かったです。
漢方薬の解説本
健康保険が使える漢方薬の事典
未病であちこち医療機関にかかっていたときは漢方をもらうことが多く(しかも大体余る)、使いどころをちゃんと理解したいと思い、購入して自宅に置いています。
健康保険が適用される=病院で処方できる漢方薬の解説になります。
前にもらったあの漢方薬、今の体調には合いそうかな?と感じた時にこの本を元に飲んだりしています
※病院でもらう薬は自己診断でやめたり再開してはいけないものもあります。自己判断でやめても良いかどうかは処方した医師に確認しましょう。
事典的に使うのはもちろんいいのですが、冒頭に漢方の歴史や診断についての解説が載っています。東洋医学にもなじみのない人にもわかりやすい内容になっていておすすめです。
漢方(=漢方医療)においては気血水、表裏、陰陽、虚実など診断がたくさんあるのですが、この本では「自分自身が自分のことをどう感じるか」で判断して良いとされています。「自分の感覚でいいんだ!」って気楽に漢方に向き合える本です。
生薬と漢方薬の事典
こちらは見た目が美しい〜と思って図書館で借りました。
事典というタイトルのとおりで、美しいイラストとともに生薬や漢方薬がたくさん載っています。
実はほとんど読めておらず、、でも美麗イラストは一見の価値ありです!お値段もなかなかなので、まずは図書館で借りるのをおすすめします。
漫画・小説
しあわせは食べて寝て待て
漢方というよりは薬膳(季節や体質、体調に合わせて食材や調理法を選ぶこと)のお話ですね。
体調不良で仕事をセーブせざるをえなくなった主人公の女性が、食べ物で体調が改善したことから薬膳を実践する、という日常系ののんびりした漫画です。
寒くなってきたからか、読んでいるとあったかいスープが飲みたくなります。
皇帝の薬膳妃
こちらは私がイチオシの漫画です!全部で4巻まで出ていて、原作の小説は7巻です。原作は図書館でも借りられました。
漫画の方は少女漫画のような絵で内容もわかりやすく読みやすいです。
内容もガールミーツボーイ、という感じなのですがハラハラドキドキもありただの少女漫画ではないな!と思えます。
中華ファンタジーですが、東洋医学の五行説をベースにしたようなところや、実在の漢方薬が出てきたりします。蝉の幼虫に生えるキノコの生薬、冬虫夏草(作中では冬虫夏茸)や生垣にゴロゴロ落ちてる棗など、作者の人は一体何者なんだ…?!と思いながら読んでます。笑
おわりに
図書館や書店で直感で選んでいるため、偏りなどあるかもしれません。
この本もおすすめだよ!という本がありましたらぜひコメントなどで教えていただけたら嬉しいです。
鍼灸師の若林理砂先生の本も書店に平積みになっていて気になっているものの、図書館などでは人気なのか見つからないのであまり読めていません…
ご覧いただきありがとうございました。
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